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175回目 悪役令嬢123

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「ほとほと呆れたぞ。お前の所業は全部知っている。悪役令嬢1!」

…名前がないのは、ほぼ毎回だから許そう。

しかし、名前はおろか番号で呼ばれたのは初めて。

その辺りどうなんだ、著者さんよ。

「所業とは何ですか。そんなものは知りませんよ」

「悪役令嬢2がそう言っていた」

…ヒロインも悪役令嬢なのかしら。

最近、耳が悪くなった?。

「お待ちください」

「なんだ。悪役令嬢3」

…とうとう3番目が来たわね。

「それは私がやりました。悪役令嬢2は、無関係です」

「何!どういうことか、悪役令嬢2」

「おかしいわ。ゲームでこんな展開なかったわ。しかも、何故私が悪役令嬢2なのよ。絶対バグよ。だれなの」

「悪役令嬢2、どうした?」

「あははは、なんでもありません」

「えっと、帰って良いですか?」

「ん、まだいたのか、さっさと帰れ。悪役令嬢1」

「私も帰ります」

「悪役令嬢3、お前は待て」

「お断りです」

帰宅命令を受けて、悪役令嬢1は退場。
未だにゲーム、ヒロインと呟いている悪役令嬢2。
勝手に退場する悪役令嬢3

きっと、周囲の女性は悪役令嬢nなんだろう。

世の中、悪いことばかりか…。
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