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68回目 終わった後の北方修道院

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目覚めた。

でも、楽しみ(?)の断罪は、昨日終わっていて、今の私は馬車に乗せられて北方の修道院へ送られている途中。

部屋は、外からカギが掛けられ、窓もなくちょっと真っ暗。

下からの振動が激しいけれど、クッションは元より、椅子すらない。

これじゃあ、着くまでに大変になりそう。

馬車は、走る。

次々に馬を変えて。

食事もない。

水も。

死んでしまってもいいということなんだろう。

思い出してきた断罪は、ありきたりなもの。

王子の婚約者だった私が、王子の目を愛という名の真実で目覚めてくれた令嬢に嫌がらせをしたという内容。

王立学園での出来事と言っていた。

しかし、彼女と違い、王妃教育などに忙しかった私は王立学園に通っていない。

その分の教育は、家庭教師より受けている。

そんな常識なことも分からない王子だ。

裏付けなどは取っていない。

言い訳も、王子から

「発言の許可は出していない。黙れ」

と、遮られ

「弁解もないな」

と、さっきの不許可発言も忘れたかのように…

その場で、北方修道院という名の監獄行きになっていた。


そして、今に至る。

魔力はいっぱい。

でも、床面から数ミリ浮かせた感じで振動は防ぐ。

水は、体内と外部の水気から。

食べ物は仕方が無いので、活動量を意図的に低下させておく。

三日三晩走り続け、×修道院 ○監獄 に到着。

地下独房に入れられたが、水も食料もない。

いわゆる餓死刑。

この監獄に来るものは、死刑以上の刑を受けるとされている。

まぁ、魔力充填で爆発させるのは、簡単なのでちょっと細工を。

自分自身は魔力コーティング。

周囲の時間を早めてみました。

お試しで、1時間で1日くらい。

1日で1ヶ月くらいになりました。

そうしたら、怒鳴り声や耳障りな音も完全に消えました。

探索魔法で、周囲を見ると私以外みんな死んでる。

餓死…らしい。

勢いよく、1秒1年とか。

10分半ちょっと(約1000年)で、監獄自体は砂になり、表に出てきました。

うん、良い仕事をした。

次の仕事に行きましょう。
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