上 下
40 / 191

38回目 光ものがお好き

しおりを挟む
思いついたら即実行。

神さまplease!

ちなみに今は、転生中です。

どこに行こうかな。

「なんじゃい。忙しいのだから早く言え」

「チートなスキルちょうだい」

「魔力でなんとかせい」

あ。

居なくなった。

魔力~、じゃ~


これにしよう。

**
「…であるから、…だから、…で、…分かったか」

説明調で、長い長い途中からみんなが無視して、ついでに私も舌鼓をうつ料理を食べながら、王子の言葉を腹八分目…じゃなかった小耳に挟む程度でほとんど聞き流していた。

王子の隣にいたはずの聖女マリアは私の横でデザートを頬張っています。

「あ~あ、疲れちゃった。あなた、あの王子の婚約をよくできたわね。感心しちゃうわ」

「王家からのだったので」

「ああ、それじゃあ拒否権なしかぁ~。私、まどろっこしいの嫌いなの。あなたに返すわ」

「あのままいけば、自分から婚約破棄してくれそうなので、私も不要です」

「あは、面白いわね。あなたとは、お友達になれそうよ」

「そうね。きっぱりはっきり分かりやすい、あなたとは気が合いそうよ」

「おい。聞いているのか、公爵令嬢…なんだったか」

「名前。忘れられているわよ」

「それくらいの関係なのよ。最後に会ったのは、5年くらい前…かしら」

「とにかく、公爵令嬢との婚約は、破棄。聖女マリアとの婚約を「嫌」な…なぜだ。あんなに愛していると言っていたはずじゃないか」

「まどろっこしいの嫌いなの」

(む。私と同じ属性)

「なぜだぁ~。君の思うがままにあれだけのお金を与えただろうが」

「……私、何ももらっていないけれど?」

聖女マリアは、ぼそっ言ったつもりだが、全員に聞えている。

「な?ああ、マリーにだったな。はは、ははは…」

あちこちでマリ-って誰?
という声が聞える。

頭痛い。

「マリーって、知っている?」

「王子の飼っているメスのドラゴンのことよ。気性があらいけれど、光り物には目がなくてね」

マリアががっくりきてた。

「はは、獣以下ということね」

王子が親衛隊に引きづられていく。

「まてまて、僕は王子だぞ。引っ張るな!」

王子は、公金横領でドラゴン共々、遠方に封じられたという。

**
あら、チートなスキルは?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

勘違い令嬢の心の声

にのまえ
恋愛
僕の婚約者 シンシアの心の声が聞こえた。 シア、それは君の勘違いだ。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

妹の妊娠と未来への絆

アソビのココロ
恋愛
「私のお腹の中にはフレディ様の赤ちゃんがいるんです!」 オードリー・グリーンスパン侯爵令嬢は、美貌の貴公子として知られる侯爵令息フレディ・ヴァンデグリフトと婚約寸前だった。しかしオードリーの妹ビヴァリーがフレディと一夜をともにし、妊娠してしまう。よくできた令嬢と評価されているオードリーの下した裁定とは?

旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます

おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。 if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります) ※こちらの作品カクヨムにも掲載します

旦那様、愛人を作ってもいいですか?

ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。 「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」 これ、旦那様から、初夜での言葉です。 んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと? ’18/10/21…おまけ小話追加

ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました

杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」 王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。 第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。 確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。 唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。 もう味方はいない。 誰への義理もない。 ならば、もうどうにでもなればいい。 アレクシアはスッと背筋を伸ばした。 そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺! ◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。 ◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。 ◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。 ◆全8話、最終話だけ少し長めです。 恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。 ◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。 ◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03) ◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます! 9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!

余命1年の侯爵夫人

悠木矢彩
恋愛
余命を宣告されたその日に、主人に離婚を言い渡されました

浮気をした婚約者をスパッと諦めた結果

下菊みこと
恋愛
微ざまぁ有り。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...