28 / 192
27回目 聖女に逃げられたら、私のストーカーになった。
しおりを挟む
「嫌がらせで聖女マリーを傷つけた公爵令嬢ローザと婚約を破棄して、聖女マリーと婚約をする」
そんな形で
婚約破棄されて、傷心旅行に出かけた。
王子による断罪劇は、なぜかお咎めなし。
婚約を破棄されただけ。
でも、それなりに好きだったから、従者を同行させずに、あちらこちらをふらふらしながら旅行する。
完全に自由だったこともあり、段々面白くなってきたけれど、
あのストーカーは何だろう。
婚約破棄されたはずなのに、王子が尾行しているんですが。
後ろを振り返り、逃げようとした王子を捕まえ、壁ドンしてみました。
「婚約破棄したのに、なぜ憑いてくるのですか!背後霊かっていうの」
「だって、聖女マリーに逃げられたから」
なんだそりゃ。
「宰相の令息と駆け落ちされた。後は、君しかいないんだ。婚約破棄は白紙に戻すから帰ってきて」
「お断りです」
それからの旅行は、逃避旅行になってしまって、それなりに楽しめたのですが、なんだかよく分からないことになってしまい。
気がついたら、出生国から遠い国で夫婦になったり、子どもを育てたり、それなりに平和に暮らしました。
あら、最近はおとなしい終わり方ね。
誰も追いついてこないけれど。
そんな形で
婚約破棄されて、傷心旅行に出かけた。
王子による断罪劇は、なぜかお咎めなし。
婚約を破棄されただけ。
でも、それなりに好きだったから、従者を同行させずに、あちらこちらをふらふらしながら旅行する。
完全に自由だったこともあり、段々面白くなってきたけれど、
あのストーカーは何だろう。
婚約破棄されたはずなのに、王子が尾行しているんですが。
後ろを振り返り、逃げようとした王子を捕まえ、壁ドンしてみました。
「婚約破棄したのに、なぜ憑いてくるのですか!背後霊かっていうの」
「だって、聖女マリーに逃げられたから」
なんだそりゃ。
「宰相の令息と駆け落ちされた。後は、君しかいないんだ。婚約破棄は白紙に戻すから帰ってきて」
「お断りです」
それからの旅行は、逃避旅行になってしまって、それなりに楽しめたのですが、なんだかよく分からないことになってしまい。
気がついたら、出生国から遠い国で夫婦になったり、子どもを育てたり、それなりに平和に暮らしました。
あら、最近はおとなしい終わり方ね。
誰も追いついてこないけれど。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
会うたびに、貴方が嫌いになる
黒猫子猫(猫子猫)
恋愛
長身の王女レオーネは、侯爵家令息のアリエスに会うたびに惹かれた。だが、守り役に徹している彼が応えてくれたことはない。彼女が聖獣の力を持つために発情期を迎えた時も、身体を差し出して鎮めてくれこそしたが、その後も変わらず塩対応だ。悩むレオーネは、彼が自分とは正反対の可愛らしい令嬢と親しくしているのを目撃してしまう。優しく笑いかけ、「小さい方が良い」と褒めているのも聞いた。失恋という現実を受け入れるしかなかったレオーネは、二人の妨げになるまいと決意した。
アリエスは嫌そうに自分を遠ざけ始めたレオーネに、動揺を隠せなくなった。彼女が演技などではなく、本気でそう思っていると分かったからだ。
貴方でなくても良いのです。
豆狸
恋愛
彼が初めて淹れてくれたお茶を口に含むと、舌を刺すような刺激がありました。古い茶葉でもお使いになったのでしょうか。青い瞳に私を映すアントニオ様を傷つけないように、このことは秘密にしておきましょう。
悪役令嬢の涙
拓海のり
恋愛
公爵令嬢グレイスは婚約者である王太子エドマンドに卒業パーティで婚約破棄される。王子の側には、癒しの魔法を使え聖女ではないかと噂される子爵家に引き取られたメアリ―がいた。13000字の短編です。他サイトにも投稿します。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる