90 / 175
第89話 時の学園
しおりを挟む
「魔法学校 時の学園へようこそ。ここでは、魔法について学ぶことができる。ただし、ここで直接教えられるのは、基礎だけだ。基礎よりも上のランクについては、併設されている図書館や魔騎士隊などに聞くといい。もちろん、我ら講師に聞いてもいい。大いに自らの魔法技能を向上させてほしい」
副校長の花咲と自己紹介した人からの挨拶だった。
人…人かなぁ。
頭の上に一つ、花が咲いている。
話はじめると同時に、つぼみがみるみる膨らみ、話終わると同時に咲いた。
「確かに、花咲さんだ」
思わず声に出てしまった。
「そうね」
トーコも同意。
***
花咲副校長に教室へ誘導された。
「正式入学は、君たちの他はこの子たちだ」
兄妹かな。
顔付きが似ている。
「えっと、神宮 誠といいます。まことって読んでもらえるとありがたいです。妹の真名もよろしくお願いします。」
誠くんか。
そして、この子は、誠くんの妹さんの真名さんだね。
「お兄ちゃん。私の紹介を取らないでよ。誠兄さんの妹の神宮 真名です。よろしくお願いします」
2人の挨拶が終わると、こっちの挨拶だなと思ったらトーコが
「初めまして、トーコっていいます。こっちは、私の旦那のアーサーっていいます。よろしくね」
「あ~なんだ、アーサーっていう。よろしくな」
4人の挨拶が終われば、花咲先生がうんうんと頷いている。
「何も言わないのに、自己紹介をするとは良い感じだね」
そう言うが、それは当たり前の事ではないか?
職場でも、新しい人を向かい入れれば、名前のやり取りくらいはするだろう。
それだけでも、自己紹介になると思うのだがな。
「席について、それでは魔法について、どのくらいの知識があるか確認したい」
そう言うと、なんだかカルタのような物を出してきた。
真名ちゃんが
「タロットですか」
「大きさ的には、そう見えるのだが、どちらと言えばリトマス試験紙だな」
4種類のカードを4人の机にそれぞれ置いていく。
「まだ触らないでくれ。これに触れると、属性魔法がどの程度なのか分かる。下の部分にある○印に人差し指で触れると、色が変わっていく。変わった分だけの魔力量なのか分かる」
4枚のカードは、赤、青、焦げ茶、緑の色がある。
「まず、赤いカードから触ってくれ」
4人が、赤いカードの下にある○印に人差し指で触れる。
俺の場合、○印の辺りから色が変わっていく。
だいたい中央くらいで止まる。
先生は、4人の変化を見ていたが、何も言わずに他の色に同じようなことをするように言った。
4枚が終わったあたりで、もう2枚出してきた。
なぜか、光っているものと真っ黒なものだった。
副校長の花咲と自己紹介した人からの挨拶だった。
人…人かなぁ。
頭の上に一つ、花が咲いている。
話はじめると同時に、つぼみがみるみる膨らみ、話終わると同時に咲いた。
「確かに、花咲さんだ」
思わず声に出てしまった。
「そうね」
トーコも同意。
***
花咲副校長に教室へ誘導された。
「正式入学は、君たちの他はこの子たちだ」
兄妹かな。
顔付きが似ている。
「えっと、神宮 誠といいます。まことって読んでもらえるとありがたいです。妹の真名もよろしくお願いします。」
誠くんか。
そして、この子は、誠くんの妹さんの真名さんだね。
「お兄ちゃん。私の紹介を取らないでよ。誠兄さんの妹の神宮 真名です。よろしくお願いします」
2人の挨拶が終わると、こっちの挨拶だなと思ったらトーコが
「初めまして、トーコっていいます。こっちは、私の旦那のアーサーっていいます。よろしくね」
「あ~なんだ、アーサーっていう。よろしくな」
4人の挨拶が終われば、花咲先生がうんうんと頷いている。
「何も言わないのに、自己紹介をするとは良い感じだね」
そう言うが、それは当たり前の事ではないか?
職場でも、新しい人を向かい入れれば、名前のやり取りくらいはするだろう。
それだけでも、自己紹介になると思うのだがな。
「席について、それでは魔法について、どのくらいの知識があるか確認したい」
そう言うと、なんだかカルタのような物を出してきた。
真名ちゃんが
「タロットですか」
「大きさ的には、そう見えるのだが、どちらと言えばリトマス試験紙だな」
4種類のカードを4人の机にそれぞれ置いていく。
「まだ触らないでくれ。これに触れると、属性魔法がどの程度なのか分かる。下の部分にある○印に人差し指で触れると、色が変わっていく。変わった分だけの魔力量なのか分かる」
4枚のカードは、赤、青、焦げ茶、緑の色がある。
「まず、赤いカードから触ってくれ」
4人が、赤いカードの下にある○印に人差し指で触れる。
俺の場合、○印の辺りから色が変わっていく。
だいたい中央くらいで止まる。
先生は、4人の変化を見ていたが、何も言わずに他の色に同じようなことをするように言った。
4枚が終わったあたりで、もう2枚出してきた。
なぜか、光っているものと真っ黒なものだった。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
五年目の浮気、七年目の破局。その後のわたし。
あとさん♪
恋愛
大恋愛での結婚後、まるまる七年経った某日。
夫は愛人を連れて帰宅した。(その愛人は妊娠中)
笑顔で愛人をわたしに紹介する夫。
え。この人、こんな人だったの(愕然)
やだやだ、気持ち悪い。離婚一択!
※全15話。完結保証。
※『愚かな夫とそれを見限る妻』というコンセプトで書いた第四弾。
今回の夫婦は子無し。騎士爵(ほぼ平民)。
第一弾『妻の死を人伝てに聞きました。』
第二弾『そういうとこだぞ』
第三弾『妻の死で思い知らされました。』
それぞれ因果関係のない独立したお話です。合わせてお楽しみくださると一興かと。
※この話は小説家になろうにも投稿しています。
※2024.03.28 15話冒頭部分を加筆修正しました。
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
超リアルなVRMMOのNPCに転生して年中無休働いていたら、社畜NPCと呼ばれていました
k-ing ★書籍発売中
ファンタジー
★お気に入り登録ポチリお願いします!
2024/3/4 男性向けホトラン1位獲得
難病で動くこともできず、食事も食べられない俺はただ死を待つだけだった。
次に生まれ変わったら元気な体に生まれ変わりたい。
そんな希望を持った俺は知らない世界の子どもの体に転生した。
見た目は浮浪者みたいだが、ある飲食店の店舗前で倒れていたおかげで、店主であるバビットが助けてくれた。
そんなバビットの店の手伝いを始めながら、住み込みでの生活が始まった。
元気に走れる体。
食事を摂取できる体。
前世ではできなかったことを俺は堪能する。
そんな俺に対して、周囲の人達は優しかった。
みんなが俺を多才だと褒めてくれる。
その結果、俺を弟子にしたいと言ってくれるようにもなった。
何でも弟子としてギルドに登録させると、お互いに特典があって一石二鳥らしい。
ただ、俺は決められた仕事をするのではなく、たくさんの職業体験をしてから仕事を決めたかった。
そんな俺にはデイリークエストという謎の特典が付いていた。
それをクリアするとステータスポイントがもらえるらしい。
ステータスポイントを振り分けると、効率よく動けることがわかった。
よし、たくさん職業体験をしよう!
世界で爆発的に売れたVRMMO。
一般職、戦闘職、生産職の中から二つの職業を選べるシステム。
様々なスキルで冒険をするのもよし!
まったりスローライフをするのもよし!
できなかったお仕事ライフをするのもよし!
自由度が高いそのゲームはすぐに大ヒットとなった。
一方、職業体験で様々な職業別デイリークエストをクリアして最強になっていく主人公。
そんな主人公は爆発的にヒットしたVRMMOのNPCだった。
なぜかNPCなのにプレイヤーだし、めちゃくちゃ強い。
あいつは何だと話題にならないはずがない。
当の本人はただただ職場体験をして、将来を悩むただの若者だった。
そんなことを知らない主人公の妹は、友達の勧めでゲームを始める。
最強で元気になった兄と前世の妹が繰り広げるファンタジー作品。
※スローライフベースの作品になっています。
※カクヨムで先行投稿してます。
文字数の関係上、タイトルが短くなっています。
元のタイトル
超リアルなVRMMOのNPCに転生してデイリークエストをクリアしまくったら、いつの間にか最強になってました~年中無休働いていたら、社畜NPCと呼ばれています〜
(完結)私の夫を奪う姉
青空一夏
恋愛
私(ポージ)は爵位はないが、王宮に勤める文官(セオドア)の妻だ。姉(メイヴ)は老男爵に嫁ぎ最近、未亡人になったばかりだ。暇な姉は度々、私を呼び出すが、私の夫を一人で寄越すように言ったことから不倫が始まる。私は・・・・・・
すっきり?ざまぁあり。短いゆるふわ設定なお話のつもりです。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる