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第78話 観覧プラン
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結論から言えば、行きたい場所が決められなかった。
よく分からないのが原因。
「このまま時間が過ぎていくのももったいないな」
「それなら、こういうのしてみる?」
目の前のモニターの1つを触ると、そのモニターだけ外れて、大きくなって目の前にやってくる。
トーコが操作すると、いくつかの選択肢が現れる。
・魔法学校仮入学ツアー
最古の魔法学校への授業見学を含んだ仮入学です。実際に魔法行使もできます。
・ファンタジー満喫プラン
死ぬ心配は、ありません。こちらが用意した場所で思う存分冒険ができます。
なお、冒険中は時間を加速させていただきます。
・ともえ天国観覧プラン
この広大なともえ天国(懐かしの中世王国)のオススメスポットを紹介します。
たまに、ともえ様に会うこともあります。
3つのプラン?が表示された。
「もっとあるんだけどね。飼育とか育成とかシナリオとか」
「飼育と育成は、同じ…」
「飼育は、動物や魔物に対するもので、育成は私たちと同じ高度知能を有する人種に教育を施すものなの。どちらもレベルランク制を採用していて、いきなりドラゴンを飼育できる人は、ほとんど居ないわ。まぁ、やっちまったという人もいたけど」
迷ったが、観覧プランを選択することにした。
「まぁ、そうなるわよね」
トーコは納得しているようだったが。
「飼育と育成の違いについては分かった。シナリオというのは?」
「達成目標を決められているもの。中での行動制約はないというものよ。女性だと、婚約破棄に伴うものが多いわね。男性だと、魔王討伐とか」
「いわゆる王道ってやつか」
「そうね。でも、本物の魔王は、下位世界の普通の人たちだから、どうなんだと言う気はするけれど」
「普通の?下位世界?」
「その話は、後にしましょう」
そういうと、トーコは円柱の内側に手を触れさせて、
「観覧コースで」
と言うと、目の前の円柱は消え、2人で並んでベッドで寝ている場所に戻ってきていた。
しかし、起きない。
目の前の自分たちが起きる形跡がない。
そもそも、ここに2人でいるのに、
「まぁ、夢の中という感じかな。でも、身体はここにあるし、これから行く場所は現実だし。あまり深く考えないで、きちんとレクチャーするから。そのうち」
混線状態というのは、こういうことを言うのだろう。
トーコに手を引っ張られるまま、歩き出す。
円周状に配置された電子情報体生成ルームを中心に向かって歩いているようだ。
しかも段々上がってきている。
全体像が見えてくる。
全体像を見て分かる。
バームクーヘン状になっていた。
中心部には、巨大な球体がある。
「これは?」
「これは、科学側の人を魔法側の人に変換するための媒体機。これがないと危険な人もいるから」
危険な人か…
よく分からないのが原因。
「このまま時間が過ぎていくのももったいないな」
「それなら、こういうのしてみる?」
目の前のモニターの1つを触ると、そのモニターだけ外れて、大きくなって目の前にやってくる。
トーコが操作すると、いくつかの選択肢が現れる。
・魔法学校仮入学ツアー
最古の魔法学校への授業見学を含んだ仮入学です。実際に魔法行使もできます。
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死ぬ心配は、ありません。こちらが用意した場所で思う存分冒険ができます。
なお、冒険中は時間を加速させていただきます。
・ともえ天国観覧プラン
この広大なともえ天国(懐かしの中世王国)のオススメスポットを紹介します。
たまに、ともえ様に会うこともあります。
3つのプラン?が表示された。
「もっとあるんだけどね。飼育とか育成とかシナリオとか」
「飼育と育成は、同じ…」
「飼育は、動物や魔物に対するもので、育成は私たちと同じ高度知能を有する人種に教育を施すものなの。どちらもレベルランク制を採用していて、いきなりドラゴンを飼育できる人は、ほとんど居ないわ。まぁ、やっちまったという人もいたけど」
迷ったが、観覧プランを選択することにした。
「まぁ、そうなるわよね」
トーコは納得しているようだったが。
「飼育と育成の違いについては分かった。シナリオというのは?」
「達成目標を決められているもの。中での行動制約はないというものよ。女性だと、婚約破棄に伴うものが多いわね。男性だと、魔王討伐とか」
「いわゆる王道ってやつか」
「そうね。でも、本物の魔王は、下位世界の普通の人たちだから、どうなんだと言う気はするけれど」
「普通の?下位世界?」
「その話は、後にしましょう」
そういうと、トーコは円柱の内側に手を触れさせて、
「観覧コースで」
と言うと、目の前の円柱は消え、2人で並んでベッドで寝ている場所に戻ってきていた。
しかし、起きない。
目の前の自分たちが起きる形跡がない。
そもそも、ここに2人でいるのに、
「まぁ、夢の中という感じかな。でも、身体はここにあるし、これから行く場所は現実だし。あまり深く考えないで、きちんとレクチャーするから。そのうち」
混線状態というのは、こういうことを言うのだろう。
トーコに手を引っ張られるまま、歩き出す。
円周状に配置された電子情報体生成ルームを中心に向かって歩いているようだ。
しかも段々上がってきている。
全体像が見えてくる。
全体像を見て分かる。
バームクーヘン状になっていた。
中心部には、巨大な球体がある。
「これは?」
「これは、科学側の人を魔法側の人に変換するための媒体機。これがないと危険な人もいるから」
危険な人か…
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