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第三章 稼ぐぞ! 学術都市
第六十九話 今度生まれる子どもにはヒロトって名付けることにした
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「決勝戦! 高町みさき対ヒロト、開始めいッッッ!!!」
決勝戦だからか、審判の試合開始のコールがこれまでよりも気合が入っている気がする。観客も決勝戦ということでボルテージは最高潮だ。どういうわけか、声援は対戦相手の爽やかイケメン向けのものしか聞こえないけど。なんでこんなに悪役扱いされとんねん。
「まさか決勝でアンタと戦うことになるなんてな! 女の子相手はやりづれえけど、手加減は無礼ってもんだ。本気でやらせてもらうぜッ!」
手甲を着けた拳をガシンガシンとぶつけながら爽やかイケメンが言うと、観客席が「おおー!」と盛り上がる。ふむー、少しはわたしも盛り上げに協力しないといけないかな。一応、メルカト様には便宜を図ってもらったわけだし。
とりあえず、二本の木槌をぶるんぶるんと振り回して大声を上げる。
「女相手に本気になるなんて男の風上にもおけないやつね! ホントは付いてないんじゃないのッ!?」
よーし、これでいい感じに試合前の口上のやり取りって感じになっただろう……と思って観客席の反応を伺うが、しーんとして冷たい風が吹いている。なんでやねん。
「あいつ……また狙ってやがるぞ……」
「マジで容赦ねえ……」
「双槌鬼は男の敵だ!」
だーかーらー! あれは狙ってないっつーの! 事故! 事故なんだから引っ張るんじゃねえ!
なんともやりきれない気持ちになったわたしは、やり場のない怒りをぶつけるかのように両槌を肩に担いで爽やかイケメンに向かって突進する。槌を力いっぱい振り下ろそうとする気配を見せると、爽やかイケメンは両腕をガードのために掲げつつ、ちょっとだけキュッと内股になった。
――計画通り(2回目)。
今度は蹴りを放たず、力いっぱい槌を振り下ろす。2つの槌頭が手甲に激突して甲高い音を立てる。衝撃に押されて少し体勢を崩したところにすかさず追撃。右、左、右、左。高い身体能力でかわされているが、紙一重だ。このまま一気に押し切る!
ちなみに、何が計算通りかと言うと、今回は「上段攻撃に見せかけた中段攻撃」自体をフェイントとしたのだ。まったく狙ったわけではないが、「男性自身の敵」認定された状況を活かしたのである。これだけ状況が整えば、「急所」の防御に意識を振らざるを得ないだろう。
ふっふっふっ、我ながら完璧な試合運びだ。知将キャラってやっぱりカッコいいよね。
こんなことを考えている間も2本の槌を縦横無尽に振るい続けているのだが、まったく当たる気配がない。動きは無駄だらけなのに、反射神経とスピードだけでかわされている感じだ。うーむ、なんか理不尽だぞ。スポーツ漫画に出てくる、まったく練習しないのにやたらと強い天才型キャラの匂いがする。
ま、しばらくは当たらなくとも問題はない。徐々に押し込むことに成功しており、もうすこしで闘技場に壁まで追い込める。そこまでいけばもう逃げ場はない。我が戦鎚の一撃で葬ってくれよう。って、殺す気はもちろんないけれども。
狙い通り、爽やかイケメンを壁際まで追い込む。もう二手三手で詰みだろう。決勝なのに見せ場を作ってやれなくて申し訳なかったな、とにやりと笑ったその瞬間――
爽やかイケメンが柵を蹴り、くるくると回転しながらわたしの頭上を飛び越えた。
はああ!? マジかよ!? いくらこのファンタジー異世界でもそんな人外な動きしちゃう!? 格闘ゲームのキャラなみのアクションだったぞ!?
わたしを飛び越した爽やかイケメンはそのままバック宙を数回繰り返して距離を取る。くそっ、これで初手奇襲の利はなくなってしまった。
じりじりと間合いを計りつつ、闘技場の中央付近にまで戻る。これでちょうど試合開始時とお互いの位置が入れ替わったことになる。
「すごいな! さすがのオレも冷汗かいたぜ! だがッ! これからが本番だ!!」
今度は爽やかイケメンが突進してくる。これはもう、正面からまともに戦うしかない――とでも思ったか?
突進してくる爽やかイケメンに片方の戦鎚を思い切り投げつける。まさか武器を投げてくるとは思わなかったのか、かわしきれずに手甲で弾き、その場で足を止める。
そして投擲の直後から駆け出していたわたしが両手で握った1本の戦鎚で追撃をかける。振りの速さは先ほどまでの二刀流スタイルとは比較にならない。知ってたか? 槌ってのは片手で振るより両手で振った方が速いんだってよォ!
おまけに散々二刀流スタイル時の速度に慣らされていたのだ。そこに突然速度を上げた一撃が襲ってきては反応しきれまい。思ったとおり、回避が間に合わずに両手を交差させて防御姿勢に入っている。よっし! もらったぜ!
全身の力を込めて、手甲の上から戦鎚を叩きつける。本来の狙いは胸甲だ。さすがに木製の槌といってもこんなので頭を殴ったら死んでしまいかねない。ブロックに入った両腕を押し込み、戦鎚を全力で振り抜こうと力を込める。みしり、と嫌な感触がする。めきめき、とまた別の感触がする。あっ……これは……。
爽やかイケメンがこらえきれずに吹っ飛ぶのと同時に、戦鎚の槌頭が砕け散ってしまった。ありゃー、武器がなくなってしまったぞ。困ったなあ。
というわけで、柄頭がなくなった戦鎚の柄を振って審判に猛アピールだ。おーい、あんたらが用意した模造武器が壊れちゃったぞー。これさー、もっとちゃんとしたやつだったら、いまの一発で決着だったんじゃないかなー。どうかなー。
「う、うう……し、勝負ありッ! 勝者、高町みさき!!」
よっしゃー! これで4連勝。きっかり優勝いただきである。爽やかイケメンにはまったく見せ場を作ってやれずに悪いことをしたが、現実ってこんなものよね。この経験を糧にして今後に活かしてほしい。
この鮮やかな勝利にはいくらなんでも観客も感動の拍手を送らざるを得まい、と思って観客席に視線を向ける……までもなく、大ブーイングの嵐だ。なんでやねん。
「戦い方がいちいち汚え……」
「やつの血は何色だっ!?」
「双槌鬼……恐ろしい子……」
わたしが納得がいかない気持ちでむすっとしていると、爽やかイケメンが両腕をさすりながら近づいてきた。なんじゃい、われ、神聖かつ公正な審判の判定に文句でもあんのか、おおん?
「いやー、すっげえな! あんな一発、ジャークダーの幹部からだってくらったことなかったぜ! 今回は完敗だけど、次は絶対負けないからな!」
爽やかイケメンはそう言って右手を差し出してくる。あー、なんかあれですね。背後から後光が差してきそうな爽やか熱血ぶりっすね。すんごい苦手っす、そういうの。つか、ジャークダーって何よ?
とはいえ、ここで握手を断るのはいくらなんでも感じが悪すぎる。仕方なく、わたしも右手を差し出して握手に応じる。試合が終わればノーサイド、スポーツマンシップここに極まれり。
握手の瞬間、観客席が「おおー!」と盛り上がる。そうだよそう、素直に勝者を称えたまえよ。わたしはあくまでルールの中でできる最善を尽くしただけんなんだからさ。
「さすがはヒロトだぜ。あんな卑怯な真似をされてもまるで気にしちゃいねえ」
「今度生まれる子どもにはヒロトって名付けることにした」
「ヒロト様……抱いて!!」
なんでやねん。勝者はこっちやねんぞ。なんで観客の推しが爽やかイケメン一色になっとんねん。
「これでオレたちはもう宿敵だな! 困ったことがあったらいつでも助けるから言ってくれ!」
キラリと輝くような笑顔を浮かべる爽やかイケメンに、わたしは「試合に勝って勝負に負けた」という格言を噛みしめるのだった。
決勝戦だからか、審判の試合開始のコールがこれまでよりも気合が入っている気がする。観客も決勝戦ということでボルテージは最高潮だ。どういうわけか、声援は対戦相手の爽やかイケメン向けのものしか聞こえないけど。なんでこんなに悪役扱いされとんねん。
「まさか決勝でアンタと戦うことになるなんてな! 女の子相手はやりづれえけど、手加減は無礼ってもんだ。本気でやらせてもらうぜッ!」
手甲を着けた拳をガシンガシンとぶつけながら爽やかイケメンが言うと、観客席が「おおー!」と盛り上がる。ふむー、少しはわたしも盛り上げに協力しないといけないかな。一応、メルカト様には便宜を図ってもらったわけだし。
とりあえず、二本の木槌をぶるんぶるんと振り回して大声を上げる。
「女相手に本気になるなんて男の風上にもおけないやつね! ホントは付いてないんじゃないのッ!?」
よーし、これでいい感じに試合前の口上のやり取りって感じになっただろう……と思って観客席の反応を伺うが、しーんとして冷たい風が吹いている。なんでやねん。
「あいつ……また狙ってやがるぞ……」
「マジで容赦ねえ……」
「双槌鬼は男の敵だ!」
だーかーらー! あれは狙ってないっつーの! 事故! 事故なんだから引っ張るんじゃねえ!
なんともやりきれない気持ちになったわたしは、やり場のない怒りをぶつけるかのように両槌を肩に担いで爽やかイケメンに向かって突進する。槌を力いっぱい振り下ろそうとする気配を見せると、爽やかイケメンは両腕をガードのために掲げつつ、ちょっとだけキュッと内股になった。
――計画通り(2回目)。
今度は蹴りを放たず、力いっぱい槌を振り下ろす。2つの槌頭が手甲に激突して甲高い音を立てる。衝撃に押されて少し体勢を崩したところにすかさず追撃。右、左、右、左。高い身体能力でかわされているが、紙一重だ。このまま一気に押し切る!
ちなみに、何が計算通りかと言うと、今回は「上段攻撃に見せかけた中段攻撃」自体をフェイントとしたのだ。まったく狙ったわけではないが、「男性自身の敵」認定された状況を活かしたのである。これだけ状況が整えば、「急所」の防御に意識を振らざるを得ないだろう。
ふっふっふっ、我ながら完璧な試合運びだ。知将キャラってやっぱりカッコいいよね。
こんなことを考えている間も2本の槌を縦横無尽に振るい続けているのだが、まったく当たる気配がない。動きは無駄だらけなのに、反射神経とスピードだけでかわされている感じだ。うーむ、なんか理不尽だぞ。スポーツ漫画に出てくる、まったく練習しないのにやたらと強い天才型キャラの匂いがする。
ま、しばらくは当たらなくとも問題はない。徐々に押し込むことに成功しており、もうすこしで闘技場に壁まで追い込める。そこまでいけばもう逃げ場はない。我が戦鎚の一撃で葬ってくれよう。って、殺す気はもちろんないけれども。
狙い通り、爽やかイケメンを壁際まで追い込む。もう二手三手で詰みだろう。決勝なのに見せ場を作ってやれなくて申し訳なかったな、とにやりと笑ったその瞬間――
爽やかイケメンが柵を蹴り、くるくると回転しながらわたしの頭上を飛び越えた。
はああ!? マジかよ!? いくらこのファンタジー異世界でもそんな人外な動きしちゃう!? 格闘ゲームのキャラなみのアクションだったぞ!?
わたしを飛び越した爽やかイケメンはそのままバック宙を数回繰り返して距離を取る。くそっ、これで初手奇襲の利はなくなってしまった。
じりじりと間合いを計りつつ、闘技場の中央付近にまで戻る。これでちょうど試合開始時とお互いの位置が入れ替わったことになる。
「すごいな! さすがのオレも冷汗かいたぜ! だがッ! これからが本番だ!!」
今度は爽やかイケメンが突進してくる。これはもう、正面からまともに戦うしかない――とでも思ったか?
突進してくる爽やかイケメンに片方の戦鎚を思い切り投げつける。まさか武器を投げてくるとは思わなかったのか、かわしきれずに手甲で弾き、その場で足を止める。
そして投擲の直後から駆け出していたわたしが両手で握った1本の戦鎚で追撃をかける。振りの速さは先ほどまでの二刀流スタイルとは比較にならない。知ってたか? 槌ってのは片手で振るより両手で振った方が速いんだってよォ!
おまけに散々二刀流スタイル時の速度に慣らされていたのだ。そこに突然速度を上げた一撃が襲ってきては反応しきれまい。思ったとおり、回避が間に合わずに両手を交差させて防御姿勢に入っている。よっし! もらったぜ!
全身の力を込めて、手甲の上から戦鎚を叩きつける。本来の狙いは胸甲だ。さすがに木製の槌といってもこんなので頭を殴ったら死んでしまいかねない。ブロックに入った両腕を押し込み、戦鎚を全力で振り抜こうと力を込める。みしり、と嫌な感触がする。めきめき、とまた別の感触がする。あっ……これは……。
爽やかイケメンがこらえきれずに吹っ飛ぶのと同時に、戦鎚の槌頭が砕け散ってしまった。ありゃー、武器がなくなってしまったぞ。困ったなあ。
というわけで、柄頭がなくなった戦鎚の柄を振って審判に猛アピールだ。おーい、あんたらが用意した模造武器が壊れちゃったぞー。これさー、もっとちゃんとしたやつだったら、いまの一発で決着だったんじゃないかなー。どうかなー。
「う、うう……し、勝負ありッ! 勝者、高町みさき!!」
よっしゃー! これで4連勝。きっかり優勝いただきである。爽やかイケメンにはまったく見せ場を作ってやれずに悪いことをしたが、現実ってこんなものよね。この経験を糧にして今後に活かしてほしい。
この鮮やかな勝利にはいくらなんでも観客も感動の拍手を送らざるを得まい、と思って観客席に視線を向ける……までもなく、大ブーイングの嵐だ。なんでやねん。
「戦い方がいちいち汚え……」
「やつの血は何色だっ!?」
「双槌鬼……恐ろしい子……」
わたしが納得がいかない気持ちでむすっとしていると、爽やかイケメンが両腕をさすりながら近づいてきた。なんじゃい、われ、神聖かつ公正な審判の判定に文句でもあんのか、おおん?
「いやー、すっげえな! あんな一発、ジャークダーの幹部からだってくらったことなかったぜ! 今回は完敗だけど、次は絶対負けないからな!」
爽やかイケメンはそう言って右手を差し出してくる。あー、なんかあれですね。背後から後光が差してきそうな爽やか熱血ぶりっすね。すんごい苦手っす、そういうの。つか、ジャークダーって何よ?
とはいえ、ここで握手を断るのはいくらなんでも感じが悪すぎる。仕方なく、わたしも右手を差し出して握手に応じる。試合が終わればノーサイド、スポーツマンシップここに極まれり。
握手の瞬間、観客席が「おおー!」と盛り上がる。そうだよそう、素直に勝者を称えたまえよ。わたしはあくまでルールの中でできる最善を尽くしただけんなんだからさ。
「さすがはヒロトだぜ。あんな卑怯な真似をされてもまるで気にしちゃいねえ」
「今度生まれる子どもにはヒロトって名付けることにした」
「ヒロト様……抱いて!!」
なんでやねん。勝者はこっちやねんぞ。なんで観客の推しが爽やかイケメン一色になっとんねん。
「これでオレたちはもう宿敵だな! 困ったことがあったらいつでも助けるから言ってくれ!」
キラリと輝くような笑顔を浮かべる爽やかイケメンに、わたしは「試合に勝って勝負に負けた」という格言を噛みしめるのだった。
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