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第十章 騎士団団長暗殺
1話
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店を出た二人は騎士団に向かって歩き始めた。
「本当にやるのかよ」
グレンがぼそりと呟く。
「しっ」
マルクは人差し指を唇に近づけてグレンを黙らせた。
「ん」
グレンが口をつぐんで首を傾げると、マルクは後ろを指さした。
「つけられてる」
「なるほど」
二人は追っ手を撒くために走り出した。
…
「はあっ、どうだ?」
グレンが後ろを警戒していたマルクに尋ねる。
「大丈夫そうだよ」
「追手がいるってよくわかったな」
「あの男のことだからそれくらいするかなって」
「で、これからどうするんだよ」
グレンがマルクに尋ねる。
「とりあえず騎士団に向かいたいところだけど…」
マルクは難しい顔をしている。
「なんか問題でもあるのか?」
グレンも真剣な表情をしている。
「もし俺たち以外にも暗殺に加担してるやつがいたら、団長よりも裏切り者として俺たちが殺されちゃうな~と思ってさ」
マルクは少し表情を和らげた。
「それはたしかにありえるな…」
「とにかく騎士団に行かないことには何も始まらないから…帰ろっか」
「お、おう」
…
その日の夜明け頃、マルクの屋敷に二人は戻ってきていた。
「ああ、疲れた」
グレンはシャワーに入らずにベットに倒れ込んだ。
「寝る前にシャワー行こう」
マルクはグレンの服に手を伸ばす。
「お、おい、脱がすなって」
「だってグレン脱げるほど元気残ってる?」
「の、残ってるって」
慌てて身体を起こしてグレンは服を脱ぎ、シャワーに向かった。
その後ろをマルクは笑いながら付いてきた。
「ああ、痕消えちゃってる」
マルクがグレンの背中の真ん中を人差し指でつついた。
「そんなところにいつの間に…」
そこにはうっすらとマルクが残したキスマークが残っていたのだ。
「この前シタ時に、ね」
マルクは再び同じ場所に吸い付いて痕を濃くした。
「うおっ」
「はい、グレンも」
マルクはグレンに背を向ける。
「は?いや今そんな時じゃ…」
「いいから、ほら!」
グレンはため息をつきながらマルクの背中の真ん中に吸い付いた。
「これでお揃いだね」
マルクは満足そうにグレンの方を振り向くと、グレンの顔を両手で包みこんだ。
「あ、ああ」
マルクはあっという間にグレンの唇にむしゃぶりついた。
唾液の混じりあう音が浴室内に木霊する。
「んんんんん!」
グレンはマルクの胸板を押して唇を離した。
「ちょっと!」
マルクは不機嫌そうにしている。
「マルク、仕事が終わるまで禁止って言っただろ!」
グレンはシャワーで身体を流すとマルクを置いて出て行ってしまった。
しかし彼の耳は真っ赤に染まっていたことにマルクは気が付いていた。
「やっぱりかわいいなぁ」
拗ねてしまったグレンの後ろを追いかけてマルクもシャワールームを出るのだった。
「本当にやるのかよ」
グレンがぼそりと呟く。
「しっ」
マルクは人差し指を唇に近づけてグレンを黙らせた。
「ん」
グレンが口をつぐんで首を傾げると、マルクは後ろを指さした。
「つけられてる」
「なるほど」
二人は追っ手を撒くために走り出した。
…
「はあっ、どうだ?」
グレンが後ろを警戒していたマルクに尋ねる。
「大丈夫そうだよ」
「追手がいるってよくわかったな」
「あの男のことだからそれくらいするかなって」
「で、これからどうするんだよ」
グレンがマルクに尋ねる。
「とりあえず騎士団に向かいたいところだけど…」
マルクは難しい顔をしている。
「なんか問題でもあるのか?」
グレンも真剣な表情をしている。
「もし俺たち以外にも暗殺に加担してるやつがいたら、団長よりも裏切り者として俺たちが殺されちゃうな~と思ってさ」
マルクは少し表情を和らげた。
「それはたしかにありえるな…」
「とにかく騎士団に行かないことには何も始まらないから…帰ろっか」
「お、おう」
…
その日の夜明け頃、マルクの屋敷に二人は戻ってきていた。
「ああ、疲れた」
グレンはシャワーに入らずにベットに倒れ込んだ。
「寝る前にシャワー行こう」
マルクはグレンの服に手を伸ばす。
「お、おい、脱がすなって」
「だってグレン脱げるほど元気残ってる?」
「の、残ってるって」
慌てて身体を起こしてグレンは服を脱ぎ、シャワーに向かった。
その後ろをマルクは笑いながら付いてきた。
「ああ、痕消えちゃってる」
マルクがグレンの背中の真ん中を人差し指でつついた。
「そんなところにいつの間に…」
そこにはうっすらとマルクが残したキスマークが残っていたのだ。
「この前シタ時に、ね」
マルクは再び同じ場所に吸い付いて痕を濃くした。
「うおっ」
「はい、グレンも」
マルクはグレンに背を向ける。
「は?いや今そんな時じゃ…」
「いいから、ほら!」
グレンはため息をつきながらマルクの背中の真ん中に吸い付いた。
「これでお揃いだね」
マルクは満足そうにグレンの方を振り向くと、グレンの顔を両手で包みこんだ。
「あ、ああ」
マルクはあっという間にグレンの唇にむしゃぶりついた。
唾液の混じりあう音が浴室内に木霊する。
「んんんんん!」
グレンはマルクの胸板を押して唇を離した。
「ちょっと!」
マルクは不機嫌そうにしている。
「マルク、仕事が終わるまで禁止って言っただろ!」
グレンはシャワーで身体を流すとマルクを置いて出て行ってしまった。
しかし彼の耳は真っ赤に染まっていたことにマルクは気が付いていた。
「やっぱりかわいいなぁ」
拗ねてしまったグレンの後ろを追いかけてマルクもシャワールームを出るのだった。
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