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第2章 欠落状態冒険者始動する
第19話 スキルもバグってる
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俺とアマミの声が重なった。だが――ちょっと待て。俺にもスキルあるじゃんと思ったが――待てだ。俺でも何となくわかったというか。晩成ということはだな。あれじゃないか?成長するのが遅いんじゃないか?と俺が思った時だった。アサヒさんが口を開く。
「このステータスでこのスキルは――損スキル……いや、年を取るまでは動くなという事か?年齢とともに必要経験値が下がる?そもそも超晩成は、はじめて見たスキルだ。それに晩成のスキルの者は、初期値が高いはずなんだが――うーん?」
ぶつぶつとつぶやくアサヒさんの言葉の中に、はっきりと損スキルという言葉があった。
それに何々?晩成のスキルなら初期値が高い?俺の初期値は――防御なら高いのでは?などと思っていると。
「コモノのスキルは――どう見ても一般的に見ても――低い。防御は気持ち高いが」
「……」
あっ。ダメみたいだ。防御もこれでは高い方にならなかったらしい。
「アマミさん。これは確かに――おかしいで すね」
「――何かイレギュラーで、数値にバグか?」
俺のステータスを見ながらつぶやくアマミとアサヒさん。
「でもスキルもステータスも変更はできませんよ?アマミさん」
「何故こんなことが……こいつの存在がイレギュラー」
さらっと俺の存在が――おかしいと言われ出した気がする。俺ここに来ちゃダメな人だったらしい。なら――天国でも地獄でもまたは現実でもいいから戻してくれないかね。弱っちくて、そのあたりに居る底辺モンスターにパクっと食べられるとか嫌なんだが――。
「おかしいな。こんなステータスを持った冒険者は初めて見た。それに――言っちゃ悪いがこの男。この先苦労するぞ。レベルが上がらないと言ってもいいんだからな」
「まあそういう設定。なのか。調査はしてみるが。アサヒ。またこのような冒険者が出たら連絡を頼む。コモノはDSA判定としておいてくれ」
「わかりました。そういえば、アマミさん」
あれ?なんかもう俺居ない設定で話が進んでいるのかな?はい、解散の声が聞こえそうなのだが――。
って、DSAってなんだ?
「他に何かあったか?アサヒ?」
「少し前に来た。あのはじめのDSA判定でしたっけ?あの少女はどうなったんですか?最近姿を見なくなりましてね」
「あー、あの子は何とかやっているようだよ。最近は勇者パーティーに引き抜かれたとか。魔法特化のバグは問題なかったようだな」
「それはよかった。なかなかいい子だったのでね」
「ジジイよ。ロリコンだったか」
「まさか。孫ですよ孫。あんないい孫は私には居ませんでしたが」
「まあいいが。って、なんかいろいろ起こる日だな」
「勇者肌も久しぶりに見ましたね」
「ホントだ」
「……」
あの、マジで俺忘れられてないかな?あと俺の後ろの人が待っている――って待ってないわ。俺の後ろ誰も居なかった。どうやら俺が最後尾だったらしい。そりゃそうだな、俺はかなり時間がかかっているのに誰も後ろから文句を言ってこなかったのは――居ないということだわな。急ぎじゃない人は後回しにしているだろうし。
ってかさ。俺のステータスに表示されているレベル2までの経験値150000はマジでなんだよ。これは無茶ってか。レベルは普通30、40まではちょっと何か経験値を貯めれば上がっていくものじゃないか?まあこれは俺の知っているゲームの話になるから、この世界では通じないのかもだが。
にしてもほとんど理解していない俺でも変と思うんだからおかしいよな?俺どうなるんだ?
「このステータスでこのスキルは――損スキル……いや、年を取るまでは動くなという事か?年齢とともに必要経験値が下がる?そもそも超晩成は、はじめて見たスキルだ。それに晩成のスキルの者は、初期値が高いはずなんだが――うーん?」
ぶつぶつとつぶやくアサヒさんの言葉の中に、はっきりと損スキルという言葉があった。
それに何々?晩成のスキルなら初期値が高い?俺の初期値は――防御なら高いのでは?などと思っていると。
「コモノのスキルは――どう見ても一般的に見ても――低い。防御は気持ち高いが」
「……」
あっ。ダメみたいだ。防御もこれでは高い方にならなかったらしい。
「アマミさん。これは確かに――おかしいで すね」
「――何かイレギュラーで、数値にバグか?」
俺のステータスを見ながらつぶやくアマミとアサヒさん。
「でもスキルもステータスも変更はできませんよ?アマミさん」
「何故こんなことが……こいつの存在がイレギュラー」
さらっと俺の存在が――おかしいと言われ出した気がする。俺ここに来ちゃダメな人だったらしい。なら――天国でも地獄でもまたは現実でもいいから戻してくれないかね。弱っちくて、そのあたりに居る底辺モンスターにパクっと食べられるとか嫌なんだが――。
「おかしいな。こんなステータスを持った冒険者は初めて見た。それに――言っちゃ悪いがこの男。この先苦労するぞ。レベルが上がらないと言ってもいいんだからな」
「まあそういう設定。なのか。調査はしてみるが。アサヒ。またこのような冒険者が出たら連絡を頼む。コモノはDSA判定としておいてくれ」
「わかりました。そういえば、アマミさん」
あれ?なんかもう俺居ない設定で話が進んでいるのかな?はい、解散の声が聞こえそうなのだが――。
って、DSAってなんだ?
「他に何かあったか?アサヒ?」
「少し前に来た。あのはじめのDSA判定でしたっけ?あの少女はどうなったんですか?最近姿を見なくなりましてね」
「あー、あの子は何とかやっているようだよ。最近は勇者パーティーに引き抜かれたとか。魔法特化のバグは問題なかったようだな」
「それはよかった。なかなかいい子だったのでね」
「ジジイよ。ロリコンだったか」
「まさか。孫ですよ孫。あんないい孫は私には居ませんでしたが」
「まあいいが。って、なんかいろいろ起こる日だな」
「勇者肌も久しぶりに見ましたね」
「ホントだ」
「……」
あの、マジで俺忘れられてないかな?あと俺の後ろの人が待っている――って待ってないわ。俺の後ろ誰も居なかった。どうやら俺が最後尾だったらしい。そりゃそうだな、俺はかなり時間がかかっているのに誰も後ろから文句を言ってこなかったのは――居ないということだわな。急ぎじゃない人は後回しにしているだろうし。
ってかさ。俺のステータスに表示されているレベル2までの経験値150000はマジでなんだよ。これは無茶ってか。レベルは普通30、40まではちょっと何か経験値を貯めれば上がっていくものじゃないか?まあこれは俺の知っているゲームの話になるから、この世界では通じないのかもだが。
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