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第45話 邪神スライムの対処法
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「それでどうやってスライムを倒すんだよ」
無事に俺の中に神とヨーリンが入ってきたが、今のところ体がうまく動かせないだけだ。
これではただやられに行ってることになってしまう。
それに、今回の攻撃は逃げ場がない。
こうなると回避できるものではないため、次の一撃で決めなければ、俺もスライムに囚われ、邪神を止めることはできないだろう。
「フハハハハ! キサマを倒し世界を神の管理するこの世界を壊す! 人は全て絶望させる!」
邪神が叫んでいる。声で鼓膜が破れそうだ。
「いかに邪神でもここからは出られませんわ。だからこそ大人しくウランクに力を与えていたのでしょう。ワタクシの城はそういう場所です」
「知っておるわ! だからこそキサマらのような養分を吸おうとしているのだ。ヨーリンの力があればこの城もオレサマの手中に収まるのだからな」
「だってよ?」
「大丈夫ですラウル様。動きさえ遅ければ、ワタクシ弱点を作り出すことができるのですわ」
「オレサマに弱点などないわぁ! オレサマのスライムは無敵なのだぁ!」
「なるほど。これでもですか?」
俺の意思とは関係なく、のしかかろうとするスライムに向けて俺の右手が突き出された。
まるでスキルの使い方を知っていたように。
すぐに、目の前まで迫ったスライムに右手が触れる。
岩ならばこれで止められるだろうが、相手はスライム。形を変え、俺を飲み込もうとするが。
「ごぽっ!」
驚いたようにスライムが一気に引っ込んだ。
俺も同時に驚いた。スライムが右手の触れた場所から一気に蒸発してしまったからだ。
「これがワタクシのスキル『ウィークネス・セッティング』ですわ」
「な。バカな。触れればキサマのことも吸収できるほどに大きくなったはず。何が起きた。なぜだ。なぜそこまでの力が残されていた!」
「言ったじゃないですか。ワタクシは相手に弱点を作れると」
ヨーリンの言う通り、俺が触った部分が弱点となったらしく、蒸発した場所からはスライムが大きくなることはなかった。
つながりが悪いのか、空いた穴が閉じることもない。
「う、嘘だ」
「嘘ではありません。ラウル様のように速くてワタクシでは対処できない方ならまだしも、デカくて鈍くてそれでいて攻撃が効かない相手なんて、ワタクシの絶好の餌食ではないですか。おーほっほっほっほ」
「俺の口でその笑い方はやめてくれ」
慣れない体の変な動きに、少し恥ずかしさを覚える。
俺はそんな変な育ち方をしたわけじゃないんだが。
「そうですか……」
ヨーリンがしょんぼりすると、俺の方まで気持ちが沈む。
体一つってこういうことか。
「その力、元はオレサマがキサマに与えたものだろう。魔の王。さらにその王でありながら、どうして人なんぞに協力する」
それはそうだ。今の状況を考えれば俺をだましてスキルを使わせないこともできたはずだ。
邪神の問いかけに先ほどまでとは打って変わって気分が高揚してくる。
「そんなの決まってるじゃないですか!」
俺の頬が熱くなる。体がくねくねと動き出す。
なんだこれ。
「ラウル様がワタクシの思い人だからですわ。相手が人間だろうと好きになってしまったのです。それならラウル様の味方をするのは当然のことでしょう?」
どうやら行動を操作できなくとも、俺の行動が神やヨーリンの感情に左右されるらしい。
動きを止めることはできるが、俺がヨーリンの照れを耐えないといけない。
全くもって変な気分だ。
「おのれヨーリン! いや、くっふっふふふ」
「何がおかしい」
「今、キサマはとんでもない失態を犯したことに気づいていないのか?」
「失態?」
ヨーリンの照れを俺が我慢したことか?
いやいや、そんなの失態にも入らないだろう。
じゃあ、なんだ? スライムは蒸発して分裂していない。
「キサマは今、スキルの弱点を自ら話した! それが失態だ!」
弱点? そう思った瞬間、突然スライムが収縮を始めた。
邪神は仲間たちを無造作に吐き出した。
俺は慌ててアルカたちを速やかにキャッチし安静にさせる。
服が溶けかけていて目のやり場に困る。じゃない!
「くははっ! 残念だったな。これでキサマらに勝ちの目はない」
何がしたいのか、スライムはゆっくりとだが確実に小さくなっていく。
その変化は大きくなる時よりも明らかにゆっくりだ。
俺は邪神のやりたいことはわからなかったが、神やヨーリンのスキルを着々と把握していた。
体が一つになった時にはわからなかった感覚がより鮮明に、そして解像度を上げてスライムを認識していた。
「危険だ! おそらく限りなく小さくなることで、ここから出られずともやられない道を選ぶつもりだ」
「ワタクシたちに気づかれずにくっつき外に出るつもりかもしれません」
神とヨーリンが口々に警戒を述べる。
完全に口以外の支配権が俺に移ったことで警戒させることしかできないようだ。
「気づいたところでもう遅い! オレサマの体の変化は加速する! 今や誰も止められるものはいない!」
確かにスライムはどんどん小さくなっていた。
だが、先ほどヨーリンのスキルを使って叩いた場所は全く大きさが変わっていなかった。
「なぜだ。小さくなれない。くそっ。なぜだ」
「弱点を攻撃されたんだ。回復に時間がかかって当たり前だろ。だから俺は慌てなかったんだ。そもそも大魔王にスライムが攻撃されたんだぞ? すぐに回復できると思っていたのか?」
「なっ!」
「おごったな邪神。モンスターに力を与えたとしても人とモンスター、相互の利益を得る道を選べたはずだ」
「くそがっ! 神がオレサマに説教垂れるな。ヨーリンこちら側につけ!」
「ワタクシはラウル様に迷惑をかけるのはごめんです」
「クソゥ!」
「終わりだ」
「嫌だ! 死にたくない! 離れろ。スライム。離れるんだ」
神のようにスライムから邪神が出てくることはない。直接の支配はかなりの接着率のようだ。
「これで終わりだ」「ですわ」「決まりだ」
「お、おのれえぇぇぇぇぇ! …………」
全身が弱点となった邪神は俺に殴られると灰すら残さず消えてなくなった。
無事に俺の中に神とヨーリンが入ってきたが、今のところ体がうまく動かせないだけだ。
これではただやられに行ってることになってしまう。
それに、今回の攻撃は逃げ場がない。
こうなると回避できるものではないため、次の一撃で決めなければ、俺もスライムに囚われ、邪神を止めることはできないだろう。
「フハハハハ! キサマを倒し世界を神の管理するこの世界を壊す! 人は全て絶望させる!」
邪神が叫んでいる。声で鼓膜が破れそうだ。
「いかに邪神でもここからは出られませんわ。だからこそ大人しくウランクに力を与えていたのでしょう。ワタクシの城はそういう場所です」
「知っておるわ! だからこそキサマらのような養分を吸おうとしているのだ。ヨーリンの力があればこの城もオレサマの手中に収まるのだからな」
「だってよ?」
「大丈夫ですラウル様。動きさえ遅ければ、ワタクシ弱点を作り出すことができるのですわ」
「オレサマに弱点などないわぁ! オレサマのスライムは無敵なのだぁ!」
「なるほど。これでもですか?」
俺の意思とは関係なく、のしかかろうとするスライムに向けて俺の右手が突き出された。
まるでスキルの使い方を知っていたように。
すぐに、目の前まで迫ったスライムに右手が触れる。
岩ならばこれで止められるだろうが、相手はスライム。形を変え、俺を飲み込もうとするが。
「ごぽっ!」
驚いたようにスライムが一気に引っ込んだ。
俺も同時に驚いた。スライムが右手の触れた場所から一気に蒸発してしまったからだ。
「これがワタクシのスキル『ウィークネス・セッティング』ですわ」
「な。バカな。触れればキサマのことも吸収できるほどに大きくなったはず。何が起きた。なぜだ。なぜそこまでの力が残されていた!」
「言ったじゃないですか。ワタクシは相手に弱点を作れると」
ヨーリンの言う通り、俺が触った部分が弱点となったらしく、蒸発した場所からはスライムが大きくなることはなかった。
つながりが悪いのか、空いた穴が閉じることもない。
「う、嘘だ」
「嘘ではありません。ラウル様のように速くてワタクシでは対処できない方ならまだしも、デカくて鈍くてそれでいて攻撃が効かない相手なんて、ワタクシの絶好の餌食ではないですか。おーほっほっほっほ」
「俺の口でその笑い方はやめてくれ」
慣れない体の変な動きに、少し恥ずかしさを覚える。
俺はそんな変な育ち方をしたわけじゃないんだが。
「そうですか……」
ヨーリンがしょんぼりすると、俺の方まで気持ちが沈む。
体一つってこういうことか。
「その力、元はオレサマがキサマに与えたものだろう。魔の王。さらにその王でありながら、どうして人なんぞに協力する」
それはそうだ。今の状況を考えれば俺をだましてスキルを使わせないこともできたはずだ。
邪神の問いかけに先ほどまでとは打って変わって気分が高揚してくる。
「そんなの決まってるじゃないですか!」
俺の頬が熱くなる。体がくねくねと動き出す。
なんだこれ。
「ラウル様がワタクシの思い人だからですわ。相手が人間だろうと好きになってしまったのです。それならラウル様の味方をするのは当然のことでしょう?」
どうやら行動を操作できなくとも、俺の行動が神やヨーリンの感情に左右されるらしい。
動きを止めることはできるが、俺がヨーリンの照れを耐えないといけない。
全くもって変な気分だ。
「おのれヨーリン! いや、くっふっふふふ」
「何がおかしい」
「今、キサマはとんでもない失態を犯したことに気づいていないのか?」
「失態?」
ヨーリンの照れを俺が我慢したことか?
いやいや、そんなの失態にも入らないだろう。
じゃあ、なんだ? スライムは蒸発して分裂していない。
「キサマは今、スキルの弱点を自ら話した! それが失態だ!」
弱点? そう思った瞬間、突然スライムが収縮を始めた。
邪神は仲間たちを無造作に吐き出した。
俺は慌ててアルカたちを速やかにキャッチし安静にさせる。
服が溶けかけていて目のやり場に困る。じゃない!
「くははっ! 残念だったな。これでキサマらに勝ちの目はない」
何がしたいのか、スライムはゆっくりとだが確実に小さくなっていく。
その変化は大きくなる時よりも明らかにゆっくりだ。
俺は邪神のやりたいことはわからなかったが、神やヨーリンのスキルを着々と把握していた。
体が一つになった時にはわからなかった感覚がより鮮明に、そして解像度を上げてスライムを認識していた。
「危険だ! おそらく限りなく小さくなることで、ここから出られずともやられない道を選ぶつもりだ」
「ワタクシたちに気づかれずにくっつき外に出るつもりかもしれません」
神とヨーリンが口々に警戒を述べる。
完全に口以外の支配権が俺に移ったことで警戒させることしかできないようだ。
「気づいたところでもう遅い! オレサマの体の変化は加速する! 今や誰も止められるものはいない!」
確かにスライムはどんどん小さくなっていた。
だが、先ほどヨーリンのスキルを使って叩いた場所は全く大きさが変わっていなかった。
「なぜだ。小さくなれない。くそっ。なぜだ」
「弱点を攻撃されたんだ。回復に時間がかかって当たり前だろ。だから俺は慌てなかったんだ。そもそも大魔王にスライムが攻撃されたんだぞ? すぐに回復できると思っていたのか?」
「なっ!」
「おごったな邪神。モンスターに力を与えたとしても人とモンスター、相互の利益を得る道を選べたはずだ」
「くそがっ! 神がオレサマに説教垂れるな。ヨーリンこちら側につけ!」
「ワタクシはラウル様に迷惑をかけるのはごめんです」
「クソゥ!」
「終わりだ」
「嫌だ! 死にたくない! 離れろ。スライム。離れるんだ」
神のようにスライムから邪神が出てくることはない。直接の支配はかなりの接着率のようだ。
「これで終わりだ」「ですわ」「決まりだ」
「お、おのれえぇぇぇぇぇ! …………」
全身が弱点となった邪神は俺に殴られると灰すら残さず消えてなくなった。
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