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DIY、対家族案を練る
対家族製作 その14
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地上からアンノウン世界の住民バシビウスたちを排除したが、そのことをどこかに隠れているであろうパシフィス世界の住民たちに伝えることができなかった。
ドローンで存在を確認できなかった以上、居るのはおそらく星獣である亀の下。
何とかして会うために、俺が提案した方法とは──
「[マップ]として、パシフィス世界の外側に居ると認識されているみたいだな。空気も無いし、理も不安定になるみたいだ……星隕石が無かったら不味かったかもな」
表示している[メニュー]のすべてが、時折ノイズが走っている。
それこそが、俺の居るここが星の外側──宇宙の一部なのだと教えてくれていた。
星隕石を埋め込んだドローンたちが、宙に足場を作って俺を立たせている。
世界を支える巨大な亀の後ろから近づき、甲羅に少しずつ近づきつつあった。
「パシフィス世界であり、宇宙でもある。いちおう[ステータス]は各世界の理を表示するものだから、それが無い宇宙だと不安定になる……のかもな」
《おそらくこの空間は、星獣である亀が支えているのでしょう。世界の法則をも背負っているため、展開する領域が宇宙とパシフィス世界を調和させているのかもしれません》
「…………よく分からんが、とりあえず星獣の可能性について再度調べた方がいいってことはよく分かった。風兎、エンキたちに試してもらうとしようか」
そして、ドローンが甲羅の端に辿り着く。
少し上で待機しているドローンの上から、俺はぴょんと跳ねて着地──その瞬間に死亡するが、『生者』の権能で復活する。
複数のことを同時に試してのことだが、それらは無事に確認できた。
まずは効果がきちんと発動するのか、そして着地による拒絶が行われないか。
結果として、俺は生きた状態でこの場に立ち続けている。
いちおう死因も確認するが、そこにはただ衝撃で死んだ旨が書かれていた。
つまり、拒絶はされていない。
亀という大らかっぽい性格なのかは分からないが、少なくとも近づいただけで攻撃ということは無くてよかったよ。
「あとは入り口を探さないといけないな……けどまあ、さすがにここまで来れば分かる」
《ドローンに反応はございませんが……》
「そこはやっぱり、死神様のお陰だろう。どう接近するかを予測するためか、どう行けば会えるまで分かるサービス付きだ」
どうやら甲羅の一部に、侵入するための穴があるらしい。
亀の意思次第で自由に開閉可能なので、確実に入れるのは一か所だけ。
そう、狙うのはただ一つ……甲羅の頂上で今なお立ち上る、水の柱を見ながら目的地を定めるのだった。
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