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DIY、発明する

古代会談 その07

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「はい、皆さんお疲れ様でした! とても強かったですね、私なんかでは到底及ばない真の戦いを見させていただきましたよ」

『お前……オレはあの戦い、忘れねェぞ』

「あれは武器を使ってこそですよ。東区の代表さん、真の使い手というものがどういう方なのかは今回知ったはずですが?」

『ケッ、知ったこっちゃねぇ』

 全員の治療が完了した。
 だいぶ希釈したポーションだったので、時間を掛けて治したのだが……まあ、即効性がある方が逆に不気味だしな。

 ドバドバとポーションを掛け、その効果を上げるとか言って包帯を巻いたりして完全な状態まで治したわけだ。

 ずっと前に集めた『再生の縫帯』。
 巻くと自然治癒能力が向上するし、その間にポーションを使えば、相乗効果で傷や損傷が早く良くなる。

「──では、決着もつきましたので、改めて話し合いを行いましょう。ちなみに、これに参加しませんとお土産のポーションが付いてこないと思ってくださいね」

 一部の代表者は、それが目当てで参加した節があった。
 まあ、そうでなくとも、魔物は基本的に強者に従う習性があるんだがな。

 だからサウロポセイドンが下克上をした西区でも、先代の配下であるブラキオサウルスたちはそのまま奴に従ったわけだし。

「まずは、北区の代表さん……こちらへ」

「ああ」

「こほん……【救星者】たる私が命ずる。汝に、この世界の守護の任を与える。守護獣と共に、この地を守ってくれ」

「! 承知しました」

 どうやら、そういうシステムもあったらしいのだ。
 本当は星核に向かう必要があるが、それを【救星者】はどこでもできるようにする。

 守護者に認定した対象は、その星の中に居る間は行動そのものに補正が入るらしい。
 攻撃なら攻撃補正、生産なら生産補正、どういったことでも補正が入る。

 要するに、守護者用の“精辰星意”みたいな感じだろう。
 しっかりと恩恵を与えたうえで、侵略者から世界を守らせる……WinWinだな。

「さて、会談を始めましょうか。議題はこの世界が今後、どうあるべきか。私は基本、介入しません。皆さんが望むように、意見を告げてください。ただし、この世界の範囲内で決めてくださいね……外には行けません」

「タビビト、ずっと思っていたんだが……外には何があるんだ?」

「そうですね……いつまでも隠すようなことではありませんし、ちょうどいい機会ですのでご説明しましょう。そのうえで、ご相談したいこともありますので」

 実はここ、こっそり誰も来れないように隔離しているのだ。
 だからこそ、誰も気づかずにいたが……そろそろ頃合いだろう。

 それを解き、他者を迎え入れよう──そのためにやるべきことを、決めたうえで。

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