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第5話:『六本木ストックホルダー』
◆15:再建の道へ
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「あーあー。これで五日連続のストップ安かよ」
おれはいつものように事務所で経済新聞を眺めてため息をついた。
ヨルムンガンド社によるミストルテイン社の買収は失敗した。ひとたび合併話の破談、そしてその根拠となった財政面の不安定さが取り沙汰されると、出るわ出るわ、粉飾決算の証拠、法的根拠の怪しい強引な買収、取り込んだ企業と本業との合併効果がまったく発揮されていないこと、等々。
様々な情報ががあちこちからリークされ、また指摘され、ヨルムンガンドの株は連日売りが殺到し、買値がつかない状態で、システムすらダウンさせかねない勢いだった。
敵を丸呑みすることで巨大化してきた大蛇は、いまや消化しきれなかった胃の中身をすべてぶちまけているかのようだった。カリスマ社長水池氏の名は一転して地に落ち、今や二十一世紀最大の詐欺師であるかのように書き立てられている。
新聞の端々には、検察庁がガサ入れに入るのも時間の問題。外資系のファンドには早くも買収の動きアリ、なんて事も報じられていた。
「蛇でもより大きな敵には丸呑みにされちゃうのかねえ」
ぶつぶつと呟くと同時に、印刷を終えた任務報告書をプリンターから回収する。念のためもう一度読み返し、ホチキスで止めて、ハイ完成。ついでに門宮さんとスケアクロウの野郎にも挨拶メールを送っておいた。
「終わった~」
背もたれに体重を預けて大きく伸びをする。まったく、休みは休みでバイトで忙しかったのに、十月に入ったら学校とバイトで忙しいとはどういう事か……なんて言うと本職の社会人の方々に怒られるか。視線を元に戻すと、机の上にはコーヒーの入ったカップが置かれていた。
「や、ありがとうございます来音さん」
礼を述べてコーヒーを含む。酸味が疲れた頭に心地よい。
「お疲れ様でした。大学のレポートも無事だったようで何よりです」
「おかげさまで。ちょっとばかし目立っちゃいましたけどね」
あの日、『絞める蛇』が消えて失せた後、早朝開門直後の大学のキャンパスに水池さんのBMWで乗り付け、滑り込みで課題を事務局に提出したのである。校舎前の噴水を一見華麗なドリフトで走破、と思わせて、実はブレーキとアクセルを踏み間違えて慌ててサイドで止めようとしただけだったりして。
「ああ。だから真凛さんが真っ青な表情をしてらしたんですね」
まったく根性のないお子様である。ちなみに奴は事務所にいない。平日の昼間、授業の真っ最中だろう。おれもこれを出し終えたら午後の授業にトンボ返りの予定である。おれはたった今作り上げた紙の束を掲げた。
「任務報告書も書いたし。あとはチーフに渡すだけ、なんですがねぇ」
おれは空っぽの席を見やる。
つい先日それなりに片付いたはずの須恵貞チーフの座席には、初雪が降った谷川連峰のような書類の山が出来上がっていた。むしろあれだけ積めるのは芸術とさえ思える。ファイリングという概念がどうやら欠落しているようだ。まったく、致命的なまでに整理整頓が出来ない御仁である。
「別件ですね。例の新大久保大火災事件の元凶だった米国の新興派遣会社に、日本の派遣会社が連合で圧力をかけるとかで。所長と一緒に打ち合わせに出ています」
そう言えば先日新大久保で、海外の火炎使いと大手派遣会社のチームが大乱戦、という事件があった。迷惑な話である。まったく、何でもかんでも派手にやれば良いってものじゃあないのに。
「当分またこちらには来られないとのことです」
来音さんの声はきちんと装われていたが、失望は隠しきれない様子だ。
「次に出所するのは一年後ですかねぇ。管理職は大変だ」
ちなみにウチのメンバーは事務所に顔を出すことを『出所する』と表現しているが、もちろんこれは誤用なので真似しないように。
「チーフの決裁が無いと動けない案件も幾つかあるのですが」
困ったものです、とうなだれる来音さんであった。
「自宅に押しかければいいんじゃないっすか」
「ええ、お伺いしたいのはやまやまなんですが……、って、もう亘理さん、何言わせるんですかぁっ」
来音さんは顔を真っ赤にすると、おれの肩を軽くはたいて給湯室の方へ走り去ってしまった。もちろん、背後のはたかれたおれがそのまま背骨を軸に宙をきりきり舞いしながら応接室へ向けて水平に飛行していく様は来音さんの目には入っていない。
「愚かな事を」
応接室でお茶を飲んでいた直樹が、サイドボードに激突寸前のおれを無遠慮にはたき落とし、おれはソファーに垂直で強引な接吻する羽目になった。
「……てめぇ、助けるにしたってもう少しやり方ってもんがあるだろう」
「助けたつもりなどないぞ」
こいつはこういう奴なのである。
あの戦いの時もそうだった。奴との戦いにより互いの力が相殺されることがなければ、今頃おれという器は内圧に耐えかねて粉々にはじけ飛んでしまっていただろう。
それはともかく、その吸血鬼は半眼で紅茶をすすりながら、携帯音楽プレーヤー『カペラ』を起動させてじっと聞き入っている。
何も知らない人間が見れば、青年貴族の優雅な午後のひとときと思えなくもないが、実際のところそのイヤホンを通して延々とリピートされているのは、先日発売された某美少女ゲームの初回特典ドラマCD『ずっと一緒だよお兄ちゃん!!』とやらいうタイトルであるということを、おれは知っていた。
「で、貴様、例の株は結局どうしたのだ」
「あん?……ああ。結局塩漬けにしておくことにしたよ」
おれ自身が持っているヨルムンガンドの株券も、それはそれは素晴らしい早さで価値が下落していった。まるでおれの人生を象徴するかのように……いや、何でもない。
暴落が始まった最初の一日二日は売ってみようかとも思ったのだが、どちらにせよ買い手などいなかったのである。おれはパニックになりかけたが、三日目になると、別にムリに売らなくてもいいかな、という気分になっていた。
「ほう。それはまた、どうしてだ?」
「……十年後には値上がりしそうな気がするんでな。いずれ元が取れるさ」
実は改めて考えると、経営難の情報を調べた時に売りをしかけておけば良かっただけの事だったりもするのだが。奴が紅茶のカップから唇を離して、おれを興味深げに見る。
「ふん、気の長いことだ」
時間制限のない吸血鬼がなんか言ってマスネ。
「ふふん、デイトレードなど所詮はギャンブル。成長企業への長期投資こそ利を産む本道よ」
おれは失敗を糧にする男なのである。と、直樹の野郎はおれを哀れむように見やって肩をすくめた。
「それで『実践!二十歳で始める長期投資』などという本が転がっていたわけだ」
「ああっ、てめぇまた人の本を勝手に読みやがったな」
「だから事務机の上に出しっぱなしにしておいて偉そうな事を言うな」
ぎゃあぎゃあと見苦しく騒ぐ男二人。と、急に直樹の表情が真剣な者になる。
「……一つ気になることがある」
「何だ」
「『蛇』とやらは何故わざわざ最後に我々を襲ったのか。脅迫の依頼は事実上無効となっていたのに、最後に我々にリスクを冒してまで喧嘩を売る必要はないはずだ」
「……ま、その件は今日の仕事が終わった後で考えようや」
おれの言葉に期するところがあったのだろう、直樹も頷く。と、研究室から出てきた羽美さんが晴れやかな表情で語りかける。
「やあ亘理氏!!おおそれに笠桐氏も!!ちょうど良い。先日の事件以来小生もいささか株式に興味を持ってな!!我がシミュレーションに、今後上昇間違い無しの銘柄を算出させたのだ!!どうだ貴公ら、小生の研究費確保のためにもまずは先行投資をだな……」
蕩々と熱弁を振るうドクター羽美。その様子をたっぷり二分も眺めて、直樹がぼそりと呟いた。
「亘理」
「なんだ」
「げに恐ろしきは……」
おれと直樹は顔を見合わせる。
「「人の欲なり」」
揃って答え、同時に肩をすくめるおれ達。窓の向こうでは街路樹もわずかに色づきはじめている。夏の熱気の最後の一欠片も、既に秋の空の彼方に溶け去ったかのようだった。
おれはいつものように事務所で経済新聞を眺めてため息をついた。
ヨルムンガンド社によるミストルテイン社の買収は失敗した。ひとたび合併話の破談、そしてその根拠となった財政面の不安定さが取り沙汰されると、出るわ出るわ、粉飾決算の証拠、法的根拠の怪しい強引な買収、取り込んだ企業と本業との合併効果がまったく発揮されていないこと、等々。
様々な情報ががあちこちからリークされ、また指摘され、ヨルムンガンドの株は連日売りが殺到し、買値がつかない状態で、システムすらダウンさせかねない勢いだった。
敵を丸呑みすることで巨大化してきた大蛇は、いまや消化しきれなかった胃の中身をすべてぶちまけているかのようだった。カリスマ社長水池氏の名は一転して地に落ち、今や二十一世紀最大の詐欺師であるかのように書き立てられている。
新聞の端々には、検察庁がガサ入れに入るのも時間の問題。外資系のファンドには早くも買収の動きアリ、なんて事も報じられていた。
「蛇でもより大きな敵には丸呑みにされちゃうのかねえ」
ぶつぶつと呟くと同時に、印刷を終えた任務報告書をプリンターから回収する。念のためもう一度読み返し、ホチキスで止めて、ハイ完成。ついでに門宮さんとスケアクロウの野郎にも挨拶メールを送っておいた。
「終わった~」
背もたれに体重を預けて大きく伸びをする。まったく、休みは休みでバイトで忙しかったのに、十月に入ったら学校とバイトで忙しいとはどういう事か……なんて言うと本職の社会人の方々に怒られるか。視線を元に戻すと、机の上にはコーヒーの入ったカップが置かれていた。
「や、ありがとうございます来音さん」
礼を述べてコーヒーを含む。酸味が疲れた頭に心地よい。
「お疲れ様でした。大学のレポートも無事だったようで何よりです」
「おかげさまで。ちょっとばかし目立っちゃいましたけどね」
あの日、『絞める蛇』が消えて失せた後、早朝開門直後の大学のキャンパスに水池さんのBMWで乗り付け、滑り込みで課題を事務局に提出したのである。校舎前の噴水を一見華麗なドリフトで走破、と思わせて、実はブレーキとアクセルを踏み間違えて慌ててサイドで止めようとしただけだったりして。
「ああ。だから真凛さんが真っ青な表情をしてらしたんですね」
まったく根性のないお子様である。ちなみに奴は事務所にいない。平日の昼間、授業の真っ最中だろう。おれもこれを出し終えたら午後の授業にトンボ返りの予定である。おれはたった今作り上げた紙の束を掲げた。
「任務報告書も書いたし。あとはチーフに渡すだけ、なんですがねぇ」
おれは空っぽの席を見やる。
つい先日それなりに片付いたはずの須恵貞チーフの座席には、初雪が降った谷川連峰のような書類の山が出来上がっていた。むしろあれだけ積めるのは芸術とさえ思える。ファイリングという概念がどうやら欠落しているようだ。まったく、致命的なまでに整理整頓が出来ない御仁である。
「別件ですね。例の新大久保大火災事件の元凶だった米国の新興派遣会社に、日本の派遣会社が連合で圧力をかけるとかで。所長と一緒に打ち合わせに出ています」
そう言えば先日新大久保で、海外の火炎使いと大手派遣会社のチームが大乱戦、という事件があった。迷惑な話である。まったく、何でもかんでも派手にやれば良いってものじゃあないのに。
「当分またこちらには来られないとのことです」
来音さんの声はきちんと装われていたが、失望は隠しきれない様子だ。
「次に出所するのは一年後ですかねぇ。管理職は大変だ」
ちなみにウチのメンバーは事務所に顔を出すことを『出所する』と表現しているが、もちろんこれは誤用なので真似しないように。
「チーフの決裁が無いと動けない案件も幾つかあるのですが」
困ったものです、とうなだれる来音さんであった。
「自宅に押しかければいいんじゃないっすか」
「ええ、お伺いしたいのはやまやまなんですが……、って、もう亘理さん、何言わせるんですかぁっ」
来音さんは顔を真っ赤にすると、おれの肩を軽くはたいて給湯室の方へ走り去ってしまった。もちろん、背後のはたかれたおれがそのまま背骨を軸に宙をきりきり舞いしながら応接室へ向けて水平に飛行していく様は来音さんの目には入っていない。
「愚かな事を」
応接室でお茶を飲んでいた直樹が、サイドボードに激突寸前のおれを無遠慮にはたき落とし、おれはソファーに垂直で強引な接吻する羽目になった。
「……てめぇ、助けるにしたってもう少しやり方ってもんがあるだろう」
「助けたつもりなどないぞ」
こいつはこういう奴なのである。
あの戦いの時もそうだった。奴との戦いにより互いの力が相殺されることがなければ、今頃おれという器は内圧に耐えかねて粉々にはじけ飛んでしまっていただろう。
それはともかく、その吸血鬼は半眼で紅茶をすすりながら、携帯音楽プレーヤー『カペラ』を起動させてじっと聞き入っている。
何も知らない人間が見れば、青年貴族の優雅な午後のひとときと思えなくもないが、実際のところそのイヤホンを通して延々とリピートされているのは、先日発売された某美少女ゲームの初回特典ドラマCD『ずっと一緒だよお兄ちゃん!!』とやらいうタイトルであるということを、おれは知っていた。
「で、貴様、例の株は結局どうしたのだ」
「あん?……ああ。結局塩漬けにしておくことにしたよ」
おれ自身が持っているヨルムンガンドの株券も、それはそれは素晴らしい早さで価値が下落していった。まるでおれの人生を象徴するかのように……いや、何でもない。
暴落が始まった最初の一日二日は売ってみようかとも思ったのだが、どちらにせよ買い手などいなかったのである。おれはパニックになりかけたが、三日目になると、別にムリに売らなくてもいいかな、という気分になっていた。
「ほう。それはまた、どうしてだ?」
「……十年後には値上がりしそうな気がするんでな。いずれ元が取れるさ」
実は改めて考えると、経営難の情報を調べた時に売りをしかけておけば良かっただけの事だったりもするのだが。奴が紅茶のカップから唇を離して、おれを興味深げに見る。
「ふん、気の長いことだ」
時間制限のない吸血鬼がなんか言ってマスネ。
「ふふん、デイトレードなど所詮はギャンブル。成長企業への長期投資こそ利を産む本道よ」
おれは失敗を糧にする男なのである。と、直樹の野郎はおれを哀れむように見やって肩をすくめた。
「それで『実践!二十歳で始める長期投資』などという本が転がっていたわけだ」
「ああっ、てめぇまた人の本を勝手に読みやがったな」
「だから事務机の上に出しっぱなしにしておいて偉そうな事を言うな」
ぎゃあぎゃあと見苦しく騒ぐ男二人。と、急に直樹の表情が真剣な者になる。
「……一つ気になることがある」
「何だ」
「『蛇』とやらは何故わざわざ最後に我々を襲ったのか。脅迫の依頼は事実上無効となっていたのに、最後に我々にリスクを冒してまで喧嘩を売る必要はないはずだ」
「……ま、その件は今日の仕事が終わった後で考えようや」
おれの言葉に期するところがあったのだろう、直樹も頷く。と、研究室から出てきた羽美さんが晴れやかな表情で語りかける。
「やあ亘理氏!!おおそれに笠桐氏も!!ちょうど良い。先日の事件以来小生もいささか株式に興味を持ってな!!我がシミュレーションに、今後上昇間違い無しの銘柄を算出させたのだ!!どうだ貴公ら、小生の研究費確保のためにもまずは先行投資をだな……」
蕩々と熱弁を振るうドクター羽美。その様子をたっぷり二分も眺めて、直樹がぼそりと呟いた。
「亘理」
「なんだ」
「げに恐ろしきは……」
おれと直樹は顔を見合わせる。
「「人の欲なり」」
揃って答え、同時に肩をすくめるおれ達。窓の向こうでは街路樹もわずかに色づきはじめている。夏の熱気の最後の一欠片も、既に秋の空の彼方に溶け去ったかのようだった。
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