179 / 328
雨は女の涙
第百七十八話 布石
しおりを挟む
柄作が人でごった返す宵闇の繁華街を歩いている。
柄作は中堅どころのホストで普段は繁華街で働いていることは調査済みだ。高校卒業後売れないホストとして燻っているときに合谷と出会い仲間に引き入れられたらしい。腐ってもホストで顔の良さと女を擽る話術の巧みさで獲物の女の物色や調査、時にはナンパなどにに活躍しているらしい。
こんな人混みの中で襲われることは無いと高を括っているのか、その歩く姿に警戒している様子はなく無防備だった。
「よう、柄作じゃないか久しぶりだな」
そんな柄作に親しげに近寄ってきた青年が声を掛けると同時に首に腕を回した。よほど親しい関係に見えるが、よく見れば柄作の方は声を掛けてきた男に覚えがないとばかりに困惑している。
「だっ誰だよお前」
「そんな連れないこと言う奴は、おしおきだ」
青年は巫山戯るように柄作の腕や腰を押さえ込むと柄作を路地裏に連れて行く。柄作は必死に抵抗しているが、青年の方は笑いながらも上によほど格闘術に精通しているのか柄作の力点を抑えてしまい全然力を入れているように見えない。これでは傍目には男同士じゃれ合っているようにしか見えず、欲望にギラギラする繁華街で気にする者はいなかった。
「離せよ」
柄作は観念したのか口のみで抵抗し、華やかな表と違い据えた生ゴミと体臭の臭いが染みつき薄暗い路地裏へとドンドン引きづり込まれてくる。
「やあ、昨夜はどうも」
連行されてきた先には俺が待ち構え、軽い挨拶をした。
「お前、鏡剪!? 昨日の報復ならお門違いだぞ。俺は何にも知らない、合谷が勝手にやったことだ」
本当にそう思っているならもっと堂々とするべきだな。そのきょどりまくった態度では疑うなと言う方が難しい。
ここで連行してきてくれた影狩は柄作を解放すると、さり気なく逃走路を塞ぎつつ周りを警戒してくれる。流石元エリート抜かりない、こんな人材を手放すとは自衛隊も勿体ないことをする。
まあ資金繰りがショートするその日まで俺が使い倒してやろう。
「50万摘まませてあげましょう、私に協力しなさい」
俺は後戻り出来ないカードを切った。ノーと言えば始末する。営業スマイルを浮かべて拒否を許さない命令をする。
「50万!? 突然何を言っているんだお前」
「柄作さん、このままだと林野や朝瑠のように山の養分になってしまいますよ」
「なっなんだよそれ。林野は兎も角、朝瑠は逃げただけだぞ」
そう俺が擬装しただけだ。
「強がりはやめましょうよ。あなただって薄々気付いているんでしょ。
50万あれば関西にでも行って十分やり直せますよ」
調べたところ此奴には何の資産もない、仕事で期待されているわけじゃない。
あるのは合谷達との日頃の鬱憤を晴らすような悪徳だけ。
この地に未練は無いだろ。
「50万で裏切れと言うのか」
そこまでは言ってない、内心自分が助かるのなら裏切る気満々という訳か。話が早くていい。
「おやおや私は裏切れなんて一言も言ってないですよ。私に協力して欲しいと言っているだけですよ」
幾ら此奴でも裏切れと言えば心理的に抵抗があるだろうし、土壇場で日和る可能性もある。だから言わない。あくまで俺に協力して欲しいとだけとお願いする。
「具体的には何をさせる気だよ」
乗ってきた。
「聞きましたよ。あなたが次のターゲットを決めるとか」
「そうだが」
柄作は何処でその情報を知ったという顔をしているが、流石に俺に問い糾すことはしないで、素直に認める。
もう50万に目が眩んで俺に協力する気満々なのが透けて見える。いい、下手に渋る演技をして値を釣り上げてこようとしないところがいい。
いい子には褒美にいい幻想を見せてあげよう。
「そこでお願いです。
この女をターゲットにして貰うだけでいいです。お膳立ては此方でしましょう」
俺はある女が写っている写真を渡す。
「お前に何の得が?」
柄作は写真を見ながら探るように言う。
「それはあなたが知らなくていいことですが、まあ有り体に言えば恨みがあるんですよ。
どうですターゲットとして申し分ない女だと思いますが」
くせっ毛の強いセミロングに気怠そうに垂れた目つきだが、よく見れば顔付きも可愛く躰付きも中々そそる。
恨みがあるのは嘘じゃない。少し探せばいるような中の上くらいの女が、日本では探しても中々居ないスナイパーだとは誰も思わないだろうな。この女こそ昨夜俺を狙撃しようとしてくれた女スナイパーだ。
「簡単でしょ。私はどうせ女を襲うならその女にして欲しいと言っているだけです」
「それだけでいいのか?」
労力と報酬が釣り合わない。流石の柄作も話がうますぎると思ったか俺に疑いの目を向けてくる。
ちっ金で簡単に転ぶと思ったから最初から高めで提示したのが裏目に出たか。半端に賢いというか、こういう小狡い奴特有の小心から来る警戒心か。
「それだけでいいのかと言いますが、それは貴方の役割の過小評価ですね」
「過小評価?」
「簡単なようでいてこの仕事貴方しか出来ないんですよ」
「俺しか出来ない」
よいしょはここまでにしておくか、あまり煽てると調子に乗る。煽てた馬鹿は何をするか分からないからな。
「まあ、それだけで心苦しいのでしたら、この間訪問させて頂いたときに気になったあの封鎖された部屋には何があるのか教えてくませんか?」
「ああ、あれか。あれは拷問部屋だ。たまにそういうのが好きな濃い客用にそういう動画を撮るための拷問具が色々と用意してある」
「ほう。ならもう一つ注文ですね。是非この女を拷問に掛けて下さい」
これなら合谷達はその場で強姦せずマンションに拉致しようとするだろう。出来るだけ動いて貰った方が都合が良い。
「それは合谷さんと相談しないと何とも言えないな」
「そうですか、まあ私も無理にとは言いません。ただ成功したらもう十万上乗せしましょう」
「ひゅう~あんたよっぽごこの女に恨みがあるんだな。いい是俺に任せろ、最高の動画を撮ってやるよ。何ならあんたも参加するか?」
俺も女の拷問に参加して、フォンとの関係について吐かせる。それで済むなら簡単だが最後の手段ともいえる。そこまでやったらフォンとは決定的になる。
やるなら最後の最後にだな。
「いえいえ流石にそれは遠慮します。私はシャイなのでやるなら独りでやりますよ、ええ独りで徹底的にね」
「・・・・」
何を俺に感じたのか柄作が引いているのが分かる。
「そうですね。事が終わった後に出来たら私のところに連れてきて貰えると助かります」
「まあ俺達は基本その日のうちに解放するからな。上手くいけば可能だな。
ただその場合・・・」
「分かってますよ。ボーナス20万です」
柄作に先を言わせることなく提示してやる。
「よっしゃー。80万か、それだけあればやり直せる」
それはどうかな。大阪までは約束通り逃がしてやるが、そこまでだ。
雨女が大阪に逃げたくらいで見逃してくれるか俺は関与しない。
寧ろ自首した方が命だけは助かるかも知れないが、俺はアドバイスしない。
「やる気が出てきたみたいで私も嬉しいですよ。
では成功を祈っています」
こうして闇に潜むフォンに対する布石を一手一手打ち込んでいく。
しかし全く安心できない。
俺は未だフォンの手の内を全く知らず、いうなれば自分の中で膨らむフォンという虚像なる巨像を相手に独り相撲をしているのかもしれない。
まあいい、俺の想像が及ぶ最大の敵を葬り去ってやるまでだ。
柄作は中堅どころのホストで普段は繁華街で働いていることは調査済みだ。高校卒業後売れないホストとして燻っているときに合谷と出会い仲間に引き入れられたらしい。腐ってもホストで顔の良さと女を擽る話術の巧みさで獲物の女の物色や調査、時にはナンパなどにに活躍しているらしい。
こんな人混みの中で襲われることは無いと高を括っているのか、その歩く姿に警戒している様子はなく無防備だった。
「よう、柄作じゃないか久しぶりだな」
そんな柄作に親しげに近寄ってきた青年が声を掛けると同時に首に腕を回した。よほど親しい関係に見えるが、よく見れば柄作の方は声を掛けてきた男に覚えがないとばかりに困惑している。
「だっ誰だよお前」
「そんな連れないこと言う奴は、おしおきだ」
青年は巫山戯るように柄作の腕や腰を押さえ込むと柄作を路地裏に連れて行く。柄作は必死に抵抗しているが、青年の方は笑いながらも上によほど格闘術に精通しているのか柄作の力点を抑えてしまい全然力を入れているように見えない。これでは傍目には男同士じゃれ合っているようにしか見えず、欲望にギラギラする繁華街で気にする者はいなかった。
「離せよ」
柄作は観念したのか口のみで抵抗し、華やかな表と違い据えた生ゴミと体臭の臭いが染みつき薄暗い路地裏へとドンドン引きづり込まれてくる。
「やあ、昨夜はどうも」
連行されてきた先には俺が待ち構え、軽い挨拶をした。
「お前、鏡剪!? 昨日の報復ならお門違いだぞ。俺は何にも知らない、合谷が勝手にやったことだ」
本当にそう思っているならもっと堂々とするべきだな。そのきょどりまくった態度では疑うなと言う方が難しい。
ここで連行してきてくれた影狩は柄作を解放すると、さり気なく逃走路を塞ぎつつ周りを警戒してくれる。流石元エリート抜かりない、こんな人材を手放すとは自衛隊も勿体ないことをする。
まあ資金繰りがショートするその日まで俺が使い倒してやろう。
「50万摘まませてあげましょう、私に協力しなさい」
俺は後戻り出来ないカードを切った。ノーと言えば始末する。営業スマイルを浮かべて拒否を許さない命令をする。
「50万!? 突然何を言っているんだお前」
「柄作さん、このままだと林野や朝瑠のように山の養分になってしまいますよ」
「なっなんだよそれ。林野は兎も角、朝瑠は逃げただけだぞ」
そう俺が擬装しただけだ。
「強がりはやめましょうよ。あなただって薄々気付いているんでしょ。
50万あれば関西にでも行って十分やり直せますよ」
調べたところ此奴には何の資産もない、仕事で期待されているわけじゃない。
あるのは合谷達との日頃の鬱憤を晴らすような悪徳だけ。
この地に未練は無いだろ。
「50万で裏切れと言うのか」
そこまでは言ってない、内心自分が助かるのなら裏切る気満々という訳か。話が早くていい。
「おやおや私は裏切れなんて一言も言ってないですよ。私に協力して欲しいと言っているだけですよ」
幾ら此奴でも裏切れと言えば心理的に抵抗があるだろうし、土壇場で日和る可能性もある。だから言わない。あくまで俺に協力して欲しいとだけとお願いする。
「具体的には何をさせる気だよ」
乗ってきた。
「聞きましたよ。あなたが次のターゲットを決めるとか」
「そうだが」
柄作は何処でその情報を知ったという顔をしているが、流石に俺に問い糾すことはしないで、素直に認める。
もう50万に目が眩んで俺に協力する気満々なのが透けて見える。いい、下手に渋る演技をして値を釣り上げてこようとしないところがいい。
いい子には褒美にいい幻想を見せてあげよう。
「そこでお願いです。
この女をターゲットにして貰うだけでいいです。お膳立ては此方でしましょう」
俺はある女が写っている写真を渡す。
「お前に何の得が?」
柄作は写真を見ながら探るように言う。
「それはあなたが知らなくていいことですが、まあ有り体に言えば恨みがあるんですよ。
どうですターゲットとして申し分ない女だと思いますが」
くせっ毛の強いセミロングに気怠そうに垂れた目つきだが、よく見れば顔付きも可愛く躰付きも中々そそる。
恨みがあるのは嘘じゃない。少し探せばいるような中の上くらいの女が、日本では探しても中々居ないスナイパーだとは誰も思わないだろうな。この女こそ昨夜俺を狙撃しようとしてくれた女スナイパーだ。
「簡単でしょ。私はどうせ女を襲うならその女にして欲しいと言っているだけです」
「それだけでいいのか?」
労力と報酬が釣り合わない。流石の柄作も話がうますぎると思ったか俺に疑いの目を向けてくる。
ちっ金で簡単に転ぶと思ったから最初から高めで提示したのが裏目に出たか。半端に賢いというか、こういう小狡い奴特有の小心から来る警戒心か。
「それだけでいいのかと言いますが、それは貴方の役割の過小評価ですね」
「過小評価?」
「簡単なようでいてこの仕事貴方しか出来ないんですよ」
「俺しか出来ない」
よいしょはここまでにしておくか、あまり煽てると調子に乗る。煽てた馬鹿は何をするか分からないからな。
「まあ、それだけで心苦しいのでしたら、この間訪問させて頂いたときに気になったあの封鎖された部屋には何があるのか教えてくませんか?」
「ああ、あれか。あれは拷問部屋だ。たまにそういうのが好きな濃い客用にそういう動画を撮るための拷問具が色々と用意してある」
「ほう。ならもう一つ注文ですね。是非この女を拷問に掛けて下さい」
これなら合谷達はその場で強姦せずマンションに拉致しようとするだろう。出来るだけ動いて貰った方が都合が良い。
「それは合谷さんと相談しないと何とも言えないな」
「そうですか、まあ私も無理にとは言いません。ただ成功したらもう十万上乗せしましょう」
「ひゅう~あんたよっぽごこの女に恨みがあるんだな。いい是俺に任せろ、最高の動画を撮ってやるよ。何ならあんたも参加するか?」
俺も女の拷問に参加して、フォンとの関係について吐かせる。それで済むなら簡単だが最後の手段ともいえる。そこまでやったらフォンとは決定的になる。
やるなら最後の最後にだな。
「いえいえ流石にそれは遠慮します。私はシャイなのでやるなら独りでやりますよ、ええ独りで徹底的にね」
「・・・・」
何を俺に感じたのか柄作が引いているのが分かる。
「そうですね。事が終わった後に出来たら私のところに連れてきて貰えると助かります」
「まあ俺達は基本その日のうちに解放するからな。上手くいけば可能だな。
ただその場合・・・」
「分かってますよ。ボーナス20万です」
柄作に先を言わせることなく提示してやる。
「よっしゃー。80万か、それだけあればやり直せる」
それはどうかな。大阪までは約束通り逃がしてやるが、そこまでだ。
雨女が大阪に逃げたくらいで見逃してくれるか俺は関与しない。
寧ろ自首した方が命だけは助かるかも知れないが、俺はアドバイスしない。
「やる気が出てきたみたいで私も嬉しいですよ。
では成功を祈っています」
こうして闇に潜むフォンに対する布石を一手一手打ち込んでいく。
しかし全く安心できない。
俺は未だフォンの手の内を全く知らず、いうなれば自分の中で膨らむフォンという虚像なる巨像を相手に独り相撲をしているのかもしれない。
まあいい、俺の想像が及ぶ最大の敵を葬り去ってやるまでだ。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ゾンビ発生が台風並みの扱いで報道される中、ニートの俺は普通にゾンビ倒して普通に生活する
黄札
ホラー
朝、何気なくテレビを付けると流れる天気予報。お馴染みの花粉や紫外線情報も流してくれるのはありがたいことだが……ゾンビ発生注意報?……いやいや、それも普通よ。いつものこと。
だが、お気に入りのアニメを見ようとしたところ、母親から買い物に行ってくれという電話がかかってきた。
どうする俺? 今、ゾンビ発生してるんですけど? 注意報、発令されてるんですけど??
ニートである立場上、断れずしぶしぶ重い腰を上げ外へ出る事に──
家でアニメを見ていても、同人誌を売りに行っても、バイトへ出ても、ゾンビに襲われる主人公。
何で俺ばかりこんな目に……嘆きつつもだんだん耐性ができてくる。
しまいには、サバゲーフィールドにゾンビを放って遊んだり、ゾンビ災害ボランティアにまで参加する始末。
友人はゾンビをペットにし、効率よくゾンビを倒すためエアガンを改造する。
ゾンビのいることが日常となった世界で、当たり前のようにゾンビと戦う日常的ゾンビアクション。ノベルアッププラス、ツギクル、小説家になろうでも公開中。
表紙絵は姫嶋ヤシコさんからいただきました、
©2020黄札
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
女子切腹同好会
しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。
はたして、彼女の行き着く先は・・・。
この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。
また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。
マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。
世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる