流れる川

連鎖

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トヨトミ①

門番の災難③

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部屋にある古い机を挟んで、二人が見つめあっていた。

一人は男、大きくなった欲望を抑えて、相手を安心させようとしていた。

もう一人は女、娼婦のような真っ赤なワンピースを着て、
相手をしてくれない男を、必死に口説いていた。

二人を隔てている机の上には、
豪華で綺麗なカードと、古臭い台帳が置かれていた。

「ここに名前を書いたらいいのよね。身分は、これで十分でしょ。」

(ハアアアア。やっちゃった。
 早く襲ってくれないから、やっちゃったじゃないの。
 なんで押し倒さないの!襲っていい女の格好でしょ!どうしてなのよ!)

イライラしたついでに、勢いで出してしまったカードを見ながら、
もう襲われる事が無いと、あきらめていた。

「名前はエリカ。冒険者か、カードもちゃんと持っているんだな。」

(へえー。偽名じゃないんだ。あははは、本当に可哀想だね。
 こんな田舎に飛ばされてくるなんて、ギルドでもイジメっての?
 やっかみかねえ。美人も本当に大変だなあぁ。あはは。)

机の上に置かれた見覚えの無いカードが、
男にとっては、綺麗で高そうだなと思うぐらいで、
ギルドの最凶(最強)?最悪?厄災?の証である事など知らなかった。

「あれ?。。。あの。。。(大丈夫?)
ダン。。。。。これ、紹介状。これが、紹介状ね。」

(セーフ?あははは、まだ延長?まだいけるの?)

こういう男が、上からの命令など逆効果だと知っていて、
紹介状を机の上に、大きな音を立てて叩きつけていた。

「うるせえなあ。あっと、コレは村長のサインだな。
ああ、わかった。わかった。これがそうなんだろ。」

(サインぐらい知ってるぞ、コイツまで馬鹿にしやがって、
 見に行けって言うような奴なんて知るか!
 あんな奴の命令なんて、知らねええよ。)

目の前の紙に書かれてるのが、村長のサインなのは知っているが、
適当にすればいいと思っていた。

「もう。紹介状もあるし、行ってもいいよね!
んっ?。。。。。。行っちゃ。。おっ。。。かなあぁああぁ?。」

(ドキドキ。ドキドキ。延長?まだいける?まだ行けるよね ?)

相手がダメと言いやすいように、
反抗するように言えばいいのか、軽い感じで言えばいいのか、迷っていた。

「ダメだ。まだ検索中だからダメだぞ。
村長が許してもダメだ。
村の安全は俺が護っているんだ。村長じゃない。
俺がイイと言うまで、お前は村には入れない。
俺が安全と言うまでだ。解ったな。俺がイイと言うまでだ。」

「はい、はい。何をすればイイの?」「まだ反抗するのか?」

「何よ。なんなのよ。これじゃだめって、村長に後で。。。
村長に、この事を後で言ってもイイのよね!絶対に言うわ!絶対によ!」

(あははは、延長。よっし、延長なのよ。)

予定通りに話が進んで嬉しいのだが、
不貞腐れた顔で愚痴を言ってから、相手が怒り出すのを待っていた。

「洋服を脱げ!全身を確認するぞ。早く脱げ!
言ってるだろ!俺がイイと言うまでダメだ!
どうせ、そのデカイ胸やケツに何か隠しているんだろ!
何か違法な物でも持ち込んで、街に迷惑をかける予定だろ!」

(不貞腐れた顔しやがって、俺がいいと言うまで絶対にダメだ。
 俺が強者。お前は、ただの弱者なのが、わからないのか!)

洋服は薄い皮膚のように身体に貼り付いて、
身体を動かすたびに、身体や下着の形が浮き出ていた。
もし、この服装で何かを隠そうとすれば、
女特有の穴にしか隠す場所は無いと、理解出来るはずだった。

もちろん、それはこの女の狙いなのだが、男はそれ以外の事を考えていた。

(まあ、いつもの様に断られたらイイかな。
 断わったら、いつもの様に服の上から触って確認するだけでもな。)

いつもの様に、断って来る事の代わりに、
身体を隅々まで触らせてもらおうと思っていた。

女の希望とは違って、モンスターを虐殺しているギルドを相手にして、
本当に怒っていても、役得以上の事をする度胸は、この男には無かった。

「スル。。スルスル。ミチミチ。。」「うえっ。。。。」

(脱いでるぞ、おいおい。脱いでるって、やっぱり娼婦?
 これから、犯していいのか?そうか、やっぱりそういう女って事か。)

いつもの様にスカートの裾に手を入れて、下から引き上げていた。

「ボン。。ぶるんぶるん。バサン。」

洋服を脱ぎ終わって、頭の上で腕に絡まってくると、
邪魔そうに机に投げ捨てていた。

「コレでいい?この格好になればイイでしょ?

それとも。。。コレも?
それに、こっちも脱いであげようか?

うふふふふ。ココよ。コレもね。
いいわよ。全部を脱いであげたってね。うふふふ。」

胸を押しつぶしている巻布と、
下腹部に貼り付いている薄い布を指さして、嬉しそうに笑っていた。

「こ?こりられから?こ。。コレから検索中。
いや検査だ。検査を行う、検査を行ってやるから、動くなよ。」

女が下着姿になって、
独特な匂いが一段と強く身体を包んで、何かに誘われていたが、
必死に流されないように我慢していた。

「まずは頭だ。アタマを下げてお辞儀をしろ。」「はいはい。」

(真面目ねえ。こういう時は拘束でしょ。
 机の上に私の身体を寝かせて、四肢を脚に縛るの。
 
 動くなよ。。動けば、わかっているよな。
 二人っきりなのが、もっと増えるぞ。。アハハハハ。

 ガタガタ。。やめて。。ガタガタ。何?イヤ。。やめてよ。

 あははは、ここの穴がいちばん怪しいよなあああ。。ビリぃぃぃい。。

 あ。。ああ。。イヤアアアアアアア。何も入っていないわよ。
 何も入っていないから、見ないでええ。
 
 あははは、濡れ濡れだぞ。何かいれているからか?
 それとも、犯されたいからか?

 濡れてるのは、違うの。違うのよ。まさか、犯すの?ここで犯すの?
 もうやめて、ねえ。もう、やめてぇぇえええ。。。

 そうか、犯されたくて濡らしているのか、仕方がねえなあ。
 恵んでやるから感謝しな。アハハハハ。グジュぅぅううう。。。

 キイヤアアアアア。。ての。。)

「ニャ。。。」

柔らかい場所を触ってしまうと、すぐに流されそうで我慢していた。

(はあ。。さっきも胸。柔らかかったなぁああ。ふわふわ。あははは。)

頭を触りながら、髪や頭自体に細工が無いか確認していると、
視線の先に、痛そうに背中にくい込んでいるブラの紐や、
丸いお尻に薄いショーツがくい込んで、左右にはみ出している肉の塊に、
視線が釘付けになっていた。



「あは。あはは。。アハハ。。」

(あれを。。あの肉の塊。あれも。そうだ。お尻も。さっきの胸も。。)

いつの間にか、大きな胸を揉んでいた時を思い出して、
嬉しそうに頭や髪を掴んでいた。

「痛い。痛いって。ゴリゴリって、やめて。。やめてって。」

「あっ。あぁああっと。頭は問題なしだな。問題ないな。
次は、頭を上げて口を開けろ!口を大きく開けてから、舌を出せ。」

髪型をめちゃくちゃにして申し訳なかったのか、強めな声で命令していた。

「まあ。いいけど何もないよ。」

「うるさい、黙って口をひらけ。何か入れてないか、確認するんだよ。
穴に隠すのは、いつも女だからな!」

長い時間、下着姿のまま下を向いていたので、
頭を戻すとブラの位置がずれて、周りにはみ出していた。

「ブラがくい込んで痛いし、位置を直すわね。」

手をブラと胸の間から差し込んで、
はみ出した部分を中へと押し込んでいくと、
胸の谷間が一段と盛り上がって、男の視線を釘付けにしていた。

「どーぞ。べえぇぇ。」

(なんでかなあ。揉みたくないの?
 見てる?触りたいよねえ。めちゃくちゃに、揉みたくないの?)

目をつぶって、少し小馬鹿にしたように声を出してから、
くちを大きく開けて舌をだしていた。

「今から検査棒を舌に置くが、噛むなよ。解ったな?
絶対にだぞ。ぜったいに、ぜったいだからな。ぜーーったいに噛むなよ。」

男の手には、優しく包み込むように丸い棒が握られていた。
棒の先端には、角の無い台形?セミロングの顔?のような傘が着いていた。

「う゛ん。。ぐうん。」「のせるぞ。」

相手が無言のまま頭を上下に振ったので、
傘の部分を口の中に、棒の部分を優しく舌の上に乗せていた。

「この棒は、神聖棒という偉大な賢者様を型どった棒で、
何か不浄な物を感知すると、先端の傘が開いて、
内蔵する液体を吐き出し、不浄を洗い流す。解ったか?」

(まずは我慢。うぅぅぅぅ。久しぶり。シャブられるのも。
 前は。。。。まあ、前は、前のことだ。あれは事故だ。。。)

もちろん、声は出せない女は、頭を上下に振って相手に返事をしていた。

(うわ、あれか。田舎まで、よくやるわね。
 こういうのは、お腹いっぱいなの。素直に出しなさいよ。全く。)

エリカは、昔話を思い出して身体がウズクのを感じていた。


門番の災難③
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