流れる川

連鎖

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冒険②

お姉ちゃんを⑤

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二人が廊下に隔離される少し前に、装飾のある小部屋で、
男は豪華な椅子に座って、机越しに女の報告を聞いていた。

女は直立不動で、
「上半身裸の女と、みすぼらしい小汚い服を着た浮浪児が、
奥の特別区画に向かって、歩いて行きました。
誰か奥へ派遣するか、対策をしないで大丈夫でしょうか?」
こんな変な報告をしている自分に、女は戸惑った顔で話していた。

変な報告をする部下を見て、
「女と浮浪児が、だと?」
真面目そうな顔をして、有り得ない報告をしてくる部下を見つめていた。

上半身が裸?露出狂なのか?それと、汚い浮浪児?。。女と子供?
なんだ?その組み合わせは、何処で?何処からだ?

男は話された報告と、自分の記憶を思い出して、
「何処から。何処から、き。。た。。。」
男の顔が報告された意味を理解して、嫌そうな顔に変わっていた。

あいつか、多分。あいつらか。はああ。直ぐに行けよ。さっさとさあ。

相手の顔が、変な報告をする自分に怒っているように見えて、
「すみません。本当に。本当です。目撃者も沢山います。
見間違いでは有りません。報告は間違っていません。
沢山の人から、同様の報告が上がっています。

二人が事務所から迷わずに特別区画へ向かって、向かっています。
何も迷わずにですよ。そのまま真っ直ぐに、迷わずに歩いています。

報告の中には、女が受け付けの女性だと、受付で見た女性だと、
有り得ない事を言う、目撃報告も受けています。

どうしましょうか?
止めるか、誰か。。。誰かを向かわせた方が、よろしいでしょうか?」

「誰か。誰かをか。。」
男は一段と嫌そうな顔をして、部下を見つめていた。

そうか、そういえば奥にいたな。あの女。
そうだ。あいつと一緒に来た女か。そういえば、いたよな。

それでかよ。それでか、仲間だから連れて行かせるという事だな。
そういえば、仲間って言っていたっけな。報告も上がっていたよな。

勿体ないけど、あの子かあ。いい子なんだよね。でもなあ。
勿体ない、せっかくなら一度。一度、相手してくれないかな。

男は特別区画で見た記憶を、思い出していた。

ベットに寝ていた女は、毛布も掛けられずに全裸のままで、
全身が発情しているように肌が薄赤く染まり、
脚を開いて丸見えな女性器から、愛液が溢れ出していた。

女の顔は満足そうに笑っているように見えるが、
本当は苦しいのか、感じていないのか、嬉しくないのか、
常時ベットの上で、ヒクヒクと細かく痙攣していた。

女を見ているだけで、それとも匂いでも感じているのか、男も誘われて、
薄いガラス越しでも痛いぐらいに自分の肉棒が大きくなり、
肉棒が女を求めていたのを思い出していた。

その寝ている女の姿を思い出して、また肉棒が反応してしまった事に、
男は目の前にいる女に向かって、ニヤニヤと笑ってしまっていた。

いい女なんだよな。あの子なら、是非。1回。それ以上。
もっと沢山、お願いしたいんだよな。はああああ。あの子かあ。
あの、締まった身体。小ぶりな胸。小さな顔。細い腰。
引き締まった全身の筋肉も最高だよなあ。

でもなあ。仲間かあ。そうだよな。仲間なあ。
あの引き締まった筋肉が詰まった膣の感触も、最高だろうなあ。

あの時に、触診って言ってやっちゃえば。そうだった。触診って。
うーん、今からってのはダメか?今からってのは無しか?
あの締まった膣を、この肉棒で味あわせて欲しいなあ。

男が自分を馬鹿にしたように笑ったので、女は少し泣きそうな顔になり、
「すみません。本当なんです。グス。。本当の本当に、信じて下さい。
信じて下さい。私も、こんな報告なんて有り得ないと言ったんですよ。

それでも、それでも報告しないといけない。報告しろって。あいつが。
だから、私じゃなくて。あいつ。あいつに、言ってください。
あいつが悪いんですって。」
ニヤけた目の前の男と、報告しろとニヤけた顔で命令した男の顔を、
女の心でダブらせて、男を見つめていた。

あっと、すまない。君じゃないんだ。大丈夫。わかったから、泣くなよ。

部下が今にも泣き出しそうで困った男は、
「わかった。ああ、そこは封鎖する。奥へは誰も入れるなよ。
これ以降は、私だけで対処する。私だけが、対処するからね。
みんなには、特別訓練だったと説明してくれ。

ギルドで有り得ない事が起こっても正常に対処出来るか、
確認する極秘訓練だって説明して、書類は残さなくていい、
全て私に持ってくるか、廃棄してくれ。

彼女にも極秘訓練で、恥ずかしい思いをさせる事は説明している。
彼女の事を思ってくれるなら、なるべく言わないでくれ。わかってるだろ?

彼女は特別訓練に参加してくれたんだ。
みんなの為に、恥ずかしい気持ちを我慢して志願してくれたんだからな。
同性同士なら、どうして欲しい?わかるよね。理解できるよね。
じゃあ、今回の内容は解ってくれたよね。話は理解したな。

じゃあスグに戻って、みんなに説明してくれ。
訓練は合格した。みんな、よくやった。合格だよ。
みんな、パニックにならないで、よくやった。訓練は成功だ。
さあ、特別訓練は終了した。あとは、私の方で対応する。ご苦労さま。」
不思議そうに見てくる女を無視して、報告を終わらせていた。

やっぱり、あいつが絡んでくると何時もだよ。やっぱりかよ。
もう、早く先に行って連れ出してくれよ。
頼む。穏便に何も無く、穏便に。連れて来て。。これる?かなあ。

女は相手が怒っていないと安心して、
「はい。みんなが見たのは、極秘訓練の内容だと説明しておきます。
女性の件は皆が騒がないように、こちらで説明しておきます。
もちろん、報告書類は全てお持ちして、記録は全て抹消しておきます。

あとは、誰も行かないように奥の通路も封鎖しておきます。
それでは、失礼します。お忙しい所、有難うございました。」
ゆっくりとお辞儀をして、女は部屋を出ていった。



女が部屋から出ていったのを確認して、
「はああああ。めんどくさい。あの二人。そうだよな。多分なあ。」
すごく嫌そうな顔をして、目の前にあるモニターを見つめていた。

目の前に有るモニターには、色々な表示が出ていて、
男がある場所を押すと、さっき報告の有った二人組が映っていた。

「やっぱり。そうだよな。やっぱりな。」
モニターに映っている女は、一枚のカードを扉に必死に当てて、
 扉を開けようとしていた。

必死に?嬉しそうに笑っている女を見て、
「はああああ?。ダメだよ。そのカードじゃあ。
ダメだって、あ。。ダメだって。」
男の声が相手には聞こえていないのだが、
モニターの前で必死に二人に説明していた。

男は何故カードを当てているのか不思議そうな顔で、
「知ってるよね。多分。君なら知ってるよね。どうして?
認証したいなら、これじゃないよね。無理だって。
そのランクじゃ、無理だよ。知ってるよね。」
最初から女が知っていて、別の目的があるように見えていた。

女の変態的な行為をモニターで見ながら、
「何やってるんだ?こんな子だっけ?なんだ。これって下着?
いつも、仕事中にこんな下着なの?これなんだ。
こんなエロいやつなの?あれは、流石に無いなあ。あれかあ。
あんなので、仕事していたの?エロい子だとは思ってたけどさ。」
女がショーツを履いているのに、女性器自体は丸見えで、
その丸見えの女性器に手を当てて、激しくオナニーしているのを、
モニター映像を拡大して、男はじっくりと見ていた。

すご。濡れ濡れ。エロいなあ。いやあああ。コレはすごいって。

女がとうとう我慢出来なくなったのか、
「うわ。あれは、苦しい。。苦しいっって。
止めてやれよ。止めてやれって。あーあ、やっちゃったよ。」
女が少年の頭を自分の脚で固定してから、
そのまま少年の顔を女性器に押し付けていたので、
少年が窒息しそうになって、女に説明しているのを見ていた。

男のモニターには、割り込むようにメッセージが表示され、
「エラー。エラー。不審者を隔離しました。
早急に対応をお願いします。
エラー。エラー。不審者を隔離しました。」
モニターに緊急報告のメッセージが映し出されていた。

「不審者ねえ。まあ、不審者かあ。はいはい。
解ったよ。やるって。大丈夫、対応しますよって。」
モニターに映った映像を触って、男は何かを行っていた。


お姉ちゃんを⑤
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