流れる川

連鎖

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冒険②

お姉ちゃんを②

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二人の口づけは、
お互いの舌を確認するように、絡めあって始まった。

こんなに小さな身体で、何人の女をダメにしてきたの?
少年の舌が自分の性感帯を叩くように、焦らすように、
舌を絡めて相手の気持ちに答えてきた。

何度もお互いの舌を絡めあって、気持ちを確認してから、
女は突然。相手の心を突き放すように口の中すべてを舌で蹂躙しいた。

今度は、君をダメにしちゃうかもね。わたしが君をダメにね。

それでも少年の舌は、女の確認していた場所を叱るように、
導くように舌先で答えてきた。

女は続きが、もっと刺激が欲しく、何回も舌を使って少年を誘っていた。

目の前に有るのよ。触っていいんだから。揉んでも。

しかし、椅子に座った少年の腕組みしていた手が、
女の揺れている大きな乳房に向かって動く事は無かった。

少年の舌が自分を誘うように触れるだけなので、
我慢出来なくなった女は机に置いていた手を離し、
少年を拘束するように両手を背中に回して、強く抱き締めた。

ああ。もう。もう。我慢出来ない。もうダメよ。

女は自分の大きな二つの乳房を、少年の組んでいた腕に押し付けていた。

柔らかい大きな乳房が少年を誘うように、
少年の組んだ腕を二つの塊で包んで、優しく拘束していた。

触りたい?ダメよ。絶対に触らせてあげない。触らせないよ。

さっき触って貰えなかったの事を、触れなかった事を後悔するように、
二つの大きな乳房を、強く痛いぐらいに押し付けていた。

これだけじゃないわよ。これも。こうしてあげる。

「ずズズ。ジュルジュル。ジュルジュル。」
女が顔を横に傾けて、口を少し開きながら少年の口の奥へ、
奥へと、舌を強く差し込んで口の中を強く蹂躙していた。

はああ。きて。お願い。きて。はああ。

お互いの唇がズレた状態で重ねているので、
女の少し開いた唇からヨダレが垂れていた。

「ポタ。。ぽぽた。ズズズズ。ジュルジュル。。ポタ」
女はヨダレが垂れるのを気にしないで、必死に少年を誘っていた。



何度も。何度も。いくら誘っていても、少年の身体は少しも動かない。
何を考えているのか、少年の目線はまっすぐ前を向いたままだった。

ダメなの?ねえ。ダメ?お願い、ダメなの?これでもなの?

女の目に涙が溜まって、今にも溢れそうになっていた。

エリカ。って。本当に。うーん。。本当に行っても。。。
行ってから、考えても。。まあ、多少は不機嫌でも。でも。

ポタ。。。あれ?。。。冷た。。。あ。。

女の身体から流れ出していた液体が、少年の洋服にシミを作り、
とうとう肌にまで感触が伝わって、少年は女に気がついた。

あはは、ごめん。忘れちゃっていた。
そうだ。布団。布団だったよね。

まっすぐ前を向いていた少年の顔が、人形のように女の方を見た。

はあ、やっと。。やっと見。。。

少年の目線に気づいた女は、覗き込んでいる目を直接見てしまった。

少年の目には自分?この映ってるのは自分なの?

映っていた映像を思い出し、
「ひぃっ。。。。。ガタガタ。」
少年の目に何かを感じて、女は慌てていた。

慌てた女が腕を振りほどいて逃げようとしたが、
何故か脚が震えて動かないので、そのまま床にしゃがみこんでしまった。

「ああ、ごめんね。よくわかったよ。ありがとう。」
少年は嬉しかったのか、優しい笑顔で女に語りかけていた。

女は、上着とズボンにあるシミ以外には、
さっきまでと変わってない少年の全身を凝視していた。

何も。本当に何も感じていないの?あんなにしたのに。。

「。。。」「心配しなくていいよ。合格だから、よろしくね。」
ごめん。ごめん。忘れちゃって。ごめんね。

女は少年の優しい笑顔が、本当だと信じたくて、
「あ。。ありがとうございます。よろしくお願いします。」
しかし、漠然と得体の知れない恐怖が心を満たしていた。

本当に大丈夫なの?この子は何なの?本当に?これは何?

女の顔が何時ものように見えて、
「あはは、お姉ちゃん、腰が抜けたの?。。ガタ。。さあ、立って。」
少年が椅子から立ち上がって、女に向かって片手を出していた。

何?この声は。この声は何?これは。。

「。。。」
少年の手を取ることを躊躇して、女はしゃがみこんだまま俯いていた。

そんな顔をした女に、
「可愛いんだね。そんな顔して。」「ひぃぃ。」
少年は女の前でしゃがみこんで、
しゃがみこんだ女の顔の高さに、自分の顔を合わせていた 。

いつまでも俯いたままの女に向かって、
「さあ。おいで。」「。」
女の顎に手を当てて、俯いた顔を手で持ち上げ、
お互いの視線を合わせていた。

あ。。私?。。。私よね。そうよ。私。当たり前よね。

さっき見た同じ目なのに、女には違った物が心に映っていた。

「ダメだよ。そんな顔しちゃ。」「ぅぅぅぅん。」
少年の腕が、自分の腰に回ったのを感じていた。

ドキドキ。ドキドキ。さっきとは違う感情が女を支配していた。

ダメよ。ダメ。この子はダメよ。。ダメ。。でも、デモ。。デモ。

「じゃあ、キスするよ。」「。。ひゃ。」
心の声が邪魔をして、女は変な声で答えていた。

女は目をつぶると、またアレを見てしまいそうで、
少年の目を凝視したまま、顔が近づくのを待っていた。

女の必死な目線に、
「少し、恥ずかしいな。」「は。。はい。ごめんなさい。」
女は必死に、昔見た物を錯覚だと信じて目をつぶった。

アレは。嘘よね。アレは。違う。アレは、見間違いよ。

相手の体温が身体に、続いて唇に柔らかな温かみが包んでくれた。

ああ。温かい。はああ。気持ちいい。アレは嘘だったのよ。

女の身体中に温もりが、隅々まで広がっていくのを感じていた。

何故か唇の温もりが離れて行き、
「え。。。」
女は残念そうに、声が漏れてしまっていた。

「。。。」「だめ。」
女は全身の温もりを離したく無くて、もう離れたくなくて、
少年の身体に腕を回して捕まえていた。

「じゃあ。。もう、逃がさないよ。」「。。。。はい。」
少年が、女の身体を床に寝かせるように、ゆっくりと覆い被さった。

覆い被さるような全身への温かみに、
女は今まで感じられなかった幸福を感じていた。

頬に。顎に。鼻に。額に。顔中に温かみが広がっていくのを感じていた。

え。。感じちゃう。逝っちゃう。逝っちゃう。

何回も少年に触られる度に、女の身体が喜んでいるのを感じていた。

シャン様。シャン様。シャン様。
女の頭の中には、少年の顔だけが渦巻いていた。

「じゃあ、終わり。」「ぇぇぇぇ。お願いします。」
女の全身が、少年を受け入れるのを待っていた。

乳首は一段と大きくなって、触っていないのに母乳が染み出していた。
下半身は我慢できないほどに、熱く滾っているのを感じていた。

それを冷めた顔で見つめていた少年が、
「聞き分けのない子は、嫌いだよ。」「。。。」
女は少年を引き寄せていた腕を、寂しそうに解いていた。

ゆっくりと少年が立ち上がって、
「あ。。。。」
少年の温もりが離れていくのを感じて、女は声を出してしまった。

そっか、ごめんね。忘れちゃって、ごめんね。

寂しそうな女の顔を見て、
「チュ。。後でね。」「え。。。。ああ。。。ハイ。」
寂しそうにしていた唇を、少年の温もりが一瞬だけ塞いでいた。

シャンさまああああ。。はああああ。シャンさま。

幸福そうな顔で、女は倒れ込むように床に寝てしまっていた。



「まずは、仲間を迎えに行かないと。」「あの女ですか?」
不満を隠そうとせずに、女は少年に答えていた。

私一人でいいですって。一人なら。あはは。二人っきりで旅行。

女の頭の中には、二人っきりの旅行の事しか考えていなかった。

「やっぱり、知り合いがいないと潜入出来ないからね。」
女の顔色など無視して、少年は事務的に話していた。
「まあ、知り合いですが。」「じゃあ、部屋教えてね。お姉ちゃん。」
また少年らしい笑みで、女に話していた。

二人の話し合いが終わって、
「じゃあ、突いてきて。本気よ。」「突いて逝きます。あはは。」
今回の二人の息は、ピッタリあっていた。



「ガヤ。ガヤ。。ガヤ。ガタ。」「おい。言えって。」
打ち合わせの部屋から出ると、
前とは違って二人の方を気にする人が沢山いた。

「お姉ちゃん。こっちでいいの?」「どこでもいいから、突いてきて。」
今回の二人の息は、ピッタリあっていた。

「お姉ちゃんって、出していいの?」「何処にでも好きに出して。」

女の今にも襲いかかるような視線が、少年の顔を見つめていた。



二人を見ていた人が、
「あの。。。すみません。その格好は。」
とうとう我慢できないのか、女に向かって指さして聞いていた。

邪魔。なんで来るのかな。シャンさまと、今はデート中なのよ。
でも、何よ。何か用事なの?

相手が自分の上半身に向かって指さすので、
「私?。。。え?。ぇぇええ?」
女は自分の身体を触って、自分が上半身裸なのに気がついた。
「きゃ。。。ブ。ぶ。」「お姉ちゃん。目立っちゃうって。ダメ。」
悲鳴をあげようとした女の口を、少年が慌てて手で塞いでいた。

周りの人達には、巨大な乳房を丸見えにしている女の口を、
少年の小さい手が塞いでいるのを、興味深そうに見ていた。

「お姉ちゃんダメだよ。ダメったら。ダメだって。」
この状態で下半身も脱がせたら、視線ってどっち行くのかな。どっちかな。

少年の不思議そうな顔が、女を見つめていた。



女が落ち着いてきたのを確認して、
「ハアハア。。。シャン知ってたの?」「出していいって。。」
申し訳なさそうな顔で、女の口から手を離して俯いていた。

もちろん、胸を丸出しにして少年を叱っている女は、
周りから一段と奇妙な目で見られていた。

周りからの視線が痛く感じて、
「シャン。前。」「ガバ。。はああああ。じゃあ、まっすぐ。」
少年に前を歩かせて、女は背中から抱きしめるように腕を回していた。
「もうすぐだし、このまま。」「はい、お姉ちゃん。」
不思議そうな顔で見つめてくる人達を無視して、
二人は目的の部屋に向かって歩いていった。

はああああ。いい匂い。シャン様。
あはは。べつに胸なんて見られてもねえ。

女の顔は少年からは見えないが、ダラしなく嬉しそうに笑っていた。


お姉ちゃんを②
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