流れる川

連鎖

文字の大きさ
上 下
189 / 236
冒険②

ギルドに入ろう②

しおりを挟む
一人の少年が破壊された村を見渡せる場所に立っていた。

老人や男たち、
逃げ遅れたのか、それとも襲撃者に興味を持たれなかった子供たち。
その残骸も、村の惨状を物語っていた。

村を悲しそうな顔で見ていた少年は、
自分よりも少し大きめの子供を探していた。

目的の子供を村の入口に見つけると、
「。。。。ごめんなさい。貰うね。」
子供に近づいて着ていた洋服を丁寧に脱がせ、
脱がせた洋服を着ていた。

着ていた洋服が、その子の血とホコリまみれなのを、
少年は全く気にしていなかった。

そんな些細な事より、その子を見つめて、
「ありがとう。」
自分のやる事を思い出したように呟いていた。

沢山の人達が希望にすがってお互いが一つになろうと、
心が繋がろうとするのを、
「暗闇よ裂けよ。この苦しみに満ちた場所から。
この場所から穏やかな世界への道よ。
皆の心を穏やかな世界へ導け。ホーリーライト。」
村全体が穏やかな光に包まれ、
残骸たちも少しだけ穏やかな表情に変わっていた。

少年は気づいていた。
二人の人が近づいてくるのを、それがどういう事なのかも知っていた。

そのまま少年が、瓦礫のそばで寝るように倒れていた。

。。。

「おい」「君。大丈夫?ねえ、起きてって。」

二人の大人が、村で倒れていた少年を見つけていた。

一人は男。
ローブを着ているので、何かの術士か細工師。薬師だろうか。
残りは女。
あまり背丈は大きくないが、
巨大な大剣を背負って、全身を隠すようなフルプレートを着ていた。
女が女とわかるのは、声が優しそうな事だけだった。

少年は、
「お姉ちゃん。。。。」
一言だけ呟いて、安心したのかまた気絶していた。

ローブの男は、
「周りを見てくる。ここで、待っててくれ。」
少年の事は気になったが、村の現状を確認しに村の奥に向かった。

瓦礫の山。
家は残っているが、家の物は散乱して金目の物は残っていなかった。
それを守っていた男たち。子供。老人達の遺体が散乱していた。
何かに喰われたような、溶かされた遺体では無く、
何かに殴られたような、切られたり、突かれていたので、
怪物たちではなく、何か意志を持った人の仕業だと物語っていた。

女は優しそうな声で、
「大丈夫。大丈夫だよ。ゆっくりおやすみ。私が守ってあげるからね。」
少年を安心させる為か、
ヘルムも片方のガントレットも外した女が、
少年の頭を手でゆっくり撫でていた。

男は女が優しそうな顔で、
見知らない少年を落ち着かせるように撫でている姿を 、
不思議な嫉妬心で見つめていた。

さっき見た光景を思い出し、
「大丈夫。他には、誰もいなかった。
この少年だけが生き残りみたいだから、早く戻ろう。」
この辺も安全では無いので、
目的が終わったから、急いで街に戻ろうと提案していた。

「ああ、わかった。暗くなる前に街へ急ごう。
カチャ。カチャカチャ。」
女が外していた防具を戻して答えていた。

「おい、起きてくれ。起きろって。頼む。」
さっきの事を思い出したのか、少し強めに少年を揺すっていた。
「あっ。」
少年は今気づいたように、男を見つめて
「すみません。。え。。ありがとう。ごめんなさい。」
今の状況がわかっていないのか、変な返事を返していた。

着替えた女が、
「ダメだなあ。私たちは、ギルドから調査依頼で村に来たんだ。
安心して、もう大丈夫。大丈夫だからね。」
目の前に鎧がいるだけで大丈夫なわけないのだが、
「お姉ちゃん。お姉ちゃんを、見ませんでしたか?」
何かを思い出すように、二人の顔を交互に見て聞いていた。

男が辛そうに、
「いや。生き。。」
男の真面目な声に被せるように、
「大丈夫。大丈夫だからね。
おねえさんが、見つけてあげるから、大丈夫だよ。
こう見えて強いから、助けてあげるから大丈夫よ。」
少年を庇おうと、生きる意味を忘れさせない為にか、
必死に少年に向かって答えていた。

少年が瓦礫の方を見て、
「いないんですか?本当に。。」
少年が残念そうに俯いていた。

現実を知っている男が、
「すまない、今は見つかっていない。
おねえさんが何歳か分からないが、若い女性は一人も見ていない。
多分。。」
憶測を言いそうになって、口を閉じていた。

女の理想なのか、
「生きてるって大丈夫だからね。いないって事は、見つかるよ。
ギルドでも手配されるし、絶対に。絶対に大丈夫だからね。」
必死に少年を元気づけるように、声を掛けていた。

少年が女に、すがりつくように見つめて、
「本当に?」「ああ、もちろん。約束する。」
少年と女戦士の契約が結ばれていた。

男も二人を見つめて、
「ああ、わかったわかった。さあ、街に帰るぞ。
歩けるな少年。名前は?」
「シャンです。」
「シャン。じゃあ、少し歩くが、着いてきてくれよ。」
少年を元気づけるように、嬉しそうに話していた。

少年はまっすぐ前を向いて、
「大丈夫です。お姉ちゃんを見つけるまで、歩き続けます。」
なぜ方向を知っているのか、街に向かって顔を向けて話していた。

。。

男は少年が奇妙に見えていた。

なぜ、一人だけ。どうして、こんなに華奢な少年だけ、
服装は確かに村人のようだが、話し方。言葉遣い。
よく見ると、手足に服があっていない。

何の血なんだ?なぜ乾いている。怪我は何処だ?
肌も髪の毛も、そういえば。

目だ。なぜ、あんな目ができる。

たまたまなのか?
まさか、俺は少年に嫉妬して目が曇っているのか?
あいつは何も言わない。それよりも。。

女は楽しそうに、少年と話しながら男の前を歩いていた。
男の目が、シャンを厳しく見つめていた。

。。

さっきの村から、少しだけ大きな街に着いていた。

道中は、女は楽しそうに、男はつまらなそうに、歩き続けていた。

三人は泊まる宿に着いて、
「さあ着いたよ。ここで休憩で、明日には街まで馬車だからね。」
女は鎧を脱げる事に安心して、嬉しそうに話していた。
「はい、お姉ちゃん。」
いつの間にか、シャンは女をお姉ちゃんと呼んでいた。

シャンが女をお姉ちゃんと、呼んでいたのにイラついて、
「じゃあ、明日。何時もの時間でいいな。」
イラついているのを隠そうとしないで、男は自分の部屋に入っていった。

二人は嬉しそうに、
「なんだろうね。シャン行こうか。」「はい、お姉ちゃん。」
二人で同じ部屋に入っていった。

。。
。。。

深夜。部屋の明かりも消え、宿の人も寝ている時間、
「コンコン。起きてる?」
部屋着だけ一枚で、下着も付けていない女が男のドアを叩いていた。

子供だぞ。ああ、知り合いが全て死んでしまった可哀想な子供相手に 。。

昼間の態度が気になって眠れなかった男は、
「ちょっと待て、カチャカチャ。」
女の声とわかって、ドアの鍵を外していた。

ドアを開けると、
「おい、その格好で。それで来たのか。」
女の格好があまりも想定外で、ドキドキ見つめていた。

薄い部屋着一枚だけなので、女が何をしに来たのかわからなかった。
それよりも、誰かに見られたら大変と、スグに部屋の奥に連れ込んでいた。

二人は、冒険者としてだけの関係で身体の関係も無く、
男は女に対して好意を持っていたが、
女が鈍感なのか、二人は不思議な友情のような関係で仕事をしていた。

もちろん男は健全なので、
目の前にいる女の格好を見て、痛いぐらいに反応していた。

「どうした?」
おれの勘違いか?なんで突然。どうした?
必死に襲う理由だけを考えていた。
「魅力ない?。あの村を見て。。。ダメかな。」
必死に、何かに急かされるように、涙を貯めて答えていた。
「だから、どうしてたって。」
必至に冷静になろうと、声を張り上げた。
「貰って。重いと思うけど、貴方のを入れて欲しいの。」
男の身体を抱きしめて、無理やり口で口を塞いでいた。

「ぅぅぅん」
二人の気持ちが、繋がった気がしていた。

男は好きな女に告白させてしまった自分を恥じて、
「ビリいい。ビリビリ。」
女が恥ずかしくないように、女の部屋着を引きちぎった。

俺が俺から襲ったんだ。そうだ。俺が欲しかったんだ。
必死に言い訳しながら、女の身体を貪っていた。

少し小ぶりな胸。硬そうなお尻。誰も見ていないだろう女性器。
小さな手。指先。足先。

「べろべろ。べろべろ。ジュルジュル。ジュルジュル。」
男は女の身体に自分が染み込むように、全身を舐めまわしていた。
「ぅぅぅん。ああ、ああん。」
不釣り合いに、女が必死に声を出していた。

全身を味わったあと、女をベットに座らせて脚を開かせていた。

「見せて」「はい、濃いけど、ごめんなさい。」
華奢な身体には不釣り合いに、
女性器周辺にはビッシリと毛が生えて女性器を守っていた。

男はその光景が、誰も知らない女の秘密を知ったことに、興奮していた。

足を動かさないように両手で固定して、
自分の顔を毛に埋もれた女性器近づけていた。

女の性格なのか、毛も生えっぱなし。
もちろん、女性器もトイレで嗅ぐような独特の匂いが染み付いていた。
いつも一人でしているんだろう、こびり付いたカスも男は知っていた。

男は商売女と違って、誰も触っていないと確信して、
男は貪るように女性器を舐めまわし。すすり。噛んだ。

「痛い。やめて。恥ずかしい。やめて。いやあああ。」
必死に女が抵抗するが、男には喜んでいるように聞こえていた。
「はあ。はあはあ。あっははは、感じてるんだ。そうだ。感じてる。」
女の身体から、いつものように。
いつもの女が垂れ流す液体がスグに溢れ出していた。

この女も一緒だ。そうだ男を受け入れる準備が出きたんだ。

ヌルヌルと光った女性器を見つめて、
「さあ、いくよ。はあはあ。」
既に限界まで大きくなって、
先走った汁が出ていた肉棒を手で持ち、
女の隠れた穴に向かって添えた。
「優しく。。初めてなの。。。ごめんなさい。」
半泣きで、必死に男の顔を見て話していた。

女が商売女と一緒だと、発情させたと信じた男は、
「うるさい。。グジュウ。。ズブズブ。。」「いた。。。いたいい。」
男は高ぶった心を抑えられなくて、
一気に奥まで突き入れて、確かに破った 。

商売女と違い抵抗を受けたが、それが一段と男の心に火を付けた。

男は女が初めてだった事と女の締りが激しく、
「ぐじゅぐじゅ。ジュブジュブ。ぐじゅぐじゅ。
ああ、いくよ。あっははは。はあああ。
いくよ。。びゅううう。あはは。。びゅっうう」
女の締まりに耐えられなくて、
入れて数回腰を振るだけで、奥に放ってしまった。

やっと達成できたと、
「あっははは。やっと。。はああああ。やっとよ。」
女は嬉しそうに、天井を見つめて答えていた。

男は昼間の移動、少年への嫉妬、
女が自分のモノになった満足感で一杯になって、
一気に眠気が襲ってきた。

男が眠りにつこうとベットに横になると、
「ガタン。ガタガタ。」
女がベットから降りて、部屋から出ていこうと歩き始めた。
「ああ、おやすみなさい。。ふぅぅ。」
男は女が恥ずかしいのだろうと思い、嬉しそうに見送っていた。


ギルドに入ろう②
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る

電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。 女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。 「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」 純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。 「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

一宿一飯の恩義

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 妹のアイミが、一人暮らしの兄の家に泊まりに来た。コンサートで近くを訪れたため、ホテル代わりに利用しようということだった。 兄は条件を付けて、アイミを泊めることにした。 その夜、条件であることを理由に、兄はアイミを抱く。

男女貞操逆転世界で、自己肯定感低めのお人好し男が、自分も周りも幸せにするお話

カムラ
ファンタジー
※下の方に感想を送る際の注意事項などがございます! お気に入り登録は積極的にしていただけると嬉しいです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーー あらすじ    学生時代、冤罪によってセクハラの罪を着せられ、肩身の狭い人生を送ってきた30歳の男、大野真人(おおのまさと)。  ある日仕事を終え、1人暮らしのアパートに戻り眠りについた。  そこで不思議な夢を見たと思ったら、目を覚ますと全く知らない場所だった。  混乱していると部屋の扉が開き、そこには目を見張るほどの美女がいて…!?  これは自己肯定感が低いお人好し男が、転生した男女貞操逆転世界で幸せになるお話。 ※本番はまぁまぁ先ですが、#6くらいから結構Hな描写が増えます。 割とガッツリ性描写は書いてますので、苦手な方は気をつけて! ♡つきの話は性描写ありです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 誤字報告、明らかな矛盾点、良かったよ!、続きが気になる! みたいな感想は大歓迎です! どんどん送ってください! 逆に、否定的な感想は書かないようにお願いします。 受け取り手によって変わりそうな箇所などは報告しなくて大丈夫です!(言い回しとか、言葉の意味の違いとか) 作者のモチベを上げてくれるような感想お待ちしております!

処理中です...