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ウリュウ
街の六日、闘技
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。。
会場を出て、控え室にいた執事に、馬車を出すようにお願いした。
「闘技場裏手へお願い。」
興味無さそうな顔で話しかけた。
「はい 、馬車はこちらです。」
一礼して、先へ進んでいく。
「そうそう、あなたってどっちなの?」
執事を、凍て刺す視線で見つめていた。
「うっ。もちろん、あなた様の執事です。どうぞ、お好きにご命令下さい。」
こっちが中身かよ。ぶるぶる、カタカタカタカタ。私が、私が震えてる?
「別にイイのよ、このまま殺っても。それとも、予定通りに合流した後でもね。
今なら武器も無いし、動きづらいし、今の方が良いかもしれないわよ。」
エリカは両手を開いて、武器を持ってないを見せつけながら聞き返す。
目はニコニコ笑ってるが、凍てつくように見つめている。
「わ。っ私は、貴方様の執事せす。ご命令をお願いします。」
ガタガタ。ガッタガタ。身体が拒否しているのを、自分でも理解していた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。あははは。恐いのよね。
じゃあ、これでいいかな。アハハ。ごめんなさい。気が付かなかったわ。
これなら、殺れるでしょ。武器も持ってないのよ。うふふ。
あなたって、どっちなの?」
優しい笑顔で、謝っていた。
さあ、花火を。世界に戻る美しい花を咲かせて。。
「。。。」
油断したな。これなら、俺の方が早い。絶対に刺せる。
執事は、腰の短剣を手に持ち、神速の突きを放った。シューーーーーン。
「はああああああ。ビリビリ。びりっーー。」
布の破れる音が響き、スカートの中から鈍い光を放つ剣が、布を引き裂いて
出てきた。
剣は身体を守るように突き出され、ガキーーーン。大きな音が周りに響く。
剣が短剣の行き先を遮って、エリカを守っていた。
「お姉さまは、私が守る。ブワッ。。。ビリ。ビリーー。」
執事が短剣が引き戻すと、剣を持ったメイドがスカートの中から出てくる。
「な。。なんだと?」
突然の乱入者に、執事は驚いてメイドを見つめていた。
あんな場所に、これか、そうか、あいつが余裕ぶっていたのは。
「いやあああ。きゃああああ。。。いやあああ。あーあ、」
場違いな悲鳴が、響き渡っていた。
「え。えェ。。。お姉さま?」
何か有りましたか?。。エリカをみると。。。
あ。。。スカートが。スカートが裂けて、アソコまで見えちゃってる。
「あう。あ。これは、あゎゎ。ごめんなさい。ごめんなさい。」
ドキドキ。ドキマギ。メイドが慌てる。
「落ち着きなさい、落ち着いて、チュッチュー。ズズズズ。じゅるる。」
ありがとう。守ってくれて。激しく口を重ねた。
「ああ、あああ。。。イク。ああああ。」
お姉さま。。あああ。。。ビクン。ビクン。気が遠くなって、気絶した。
「ここで寝ててね。可愛いわんちゃん。お散歩は終わりよ。」
優しい笑顔で、微笑んで見つめていた。
カチャ。片手で剣を拾った。
「で、そうそう、あなたってどっちなの?」
優しい顔してるが、雰囲気が変わった。
「。。。」
怖さは無いが、全身から鳥肌が立っていた。そうだ、このメイドを盾に。。。
フュウン。突然。風が吹いた。
「で、ソウソウ、あなたってドッチなの?」
イラついて、前よりも強く聞いている。
「執事です。どーぞ、こちらへ。」
もうメイドもいないし、剣があっても囲めば簡単だな。
さっきまでの余裕の顔を、悲鳴に変えてやるよ。あははは。アジトまで行けば。
「そっちか、ごめんなさいね。」
ヒュン。ヒュン。。。あ。これもね。ヒュン。
「あ。。あっ。。ああ。。あ。あ゛。」
よいっしょ。ドサン。ドン。。ドン。ゴロ。ゴロゴロ。
「じゃあ。御者さん。アジトへ行って。」
冷たい目をして、御者台に置かれた男の目を見つめていた。
「あ。ああ。あぁあ゛。。」
あれ、目の前に。。足が。。声も。。これって、どうなってる?
キョロキョロ、視線が定まらない。
「早くして、それとも、あなたってどっちなの?」
うふふ。アハハ。可愛い目。とっても大好きな目よね。
「。。。。」
自分の状態がわかり、エリカを真っ直ぐ見ていた。
俺は間違えたのか?。。。俺は。。御者は馬を操り始めた。
そのまま。馬車がゆっくり、ゆっくり動き出した。
。。。
「おーい、こいつか?」
仲間?ああ、哀れな供物か。饗宴の。アハハ。みんな、みんな。こいつのオモチャ。
みんなそうだよ。世界中全て。
「ああ、こいつさ。連れて行け。」
アハハ、お前は間違うなよ。まあ、俺は間違わないがな。
「お前は?」
一緒に楽しむはずだろ?こんないい女を。不思議そうに話し掛ける。
「ああ、戻って守る物があるんだ。すまない。」
もう間違えない。ああ、貴方様の執事。私は全てを捧げます。
これからは、貴方様の世界を守っていきます。
「あなたってドッチなの?」
何気なく聞く。琥珀色の笑顔で聞く。
「何言ってるんだ、俺はこっち側だよ。」
ヒュン。。ごとん。ゴロゴロ。ぶしゃあああ。盛大に、花火が吹き出した。
アハハ、綺麗。キラキラ輝いて。アハハハハ。
エリカが視線を移してきた。
「私は、貴方様の執事。全てを貴方様に捧げます。」
優雅に一礼している。エリカの後ろには、真っ赤な噴水が咲いていた。
「そうね。貴方にも頼むわ。チュッ。」
頬にキスをする。
「それでは、失礼致します。」
馬車を移動させて、戻っていく。パカパカ。カララ。カラカラ。
御者は、今では治っている無傷の足首と喉を、無意識に触っていた。
「うーん。ちょっと不満。もうちょい反応しても。まあ、しない方がいいか。
執事っぽいし。」
うふふ。アハハ。可愛いし。また見つけちゃった。うふふ。
着ていた洋服を全て脱いで。相棒いつものね。シュン。
「もう聞いてあげないから、沢山楽しみましょ。沢山咲いて、咲き乱れてね。」
綺麗。すごく。すごく綺麗な。美しい世界。
。。
「ねえ。こっちなの。おーい聞こえる?」
大きく手を振って、聞いている。
「弓だ弓、外から射殺せ。」
グッ。。ギリギギギ。。ギリギギギ。
ビュンビュン。ひゅん。ひゅん。ひゅん。いろんな方向から、射出される。
矢に向かってエリカの剣が弧を描き、撃ち落とす。
ブシュ。バシュ。バシュ。シュッ。
「ねえ。あなたってドッチなの?」
命令していた男にゆっくり近づいて、聞いている。
「あ。。あっち。アッチだ。」
なんだこいつ。弓が効かないとか。だが。
エリカが男に話しかけて、足を止めた瞬間。
「今だやれ」
周りから、火の玉が一斉に降り注ぐ。
ぼう。ぼぼぼ。。どん。。ぼぼぼ。ぼん。どどど。ぼんぼん。ボン。
「まあ、今回は剣でいいかな。あ。そうだ。あの子の打ち上げ。」
ニヤニヤした思い出し笑いをしながら、
周りにいた人を剣で引っ掛けって、火の玉に向かって打ち上げる。
「や。。やめてくれええ。。。ドカン。」
「ひいいい。。ガンばががが。ドン。」
「イヤだあーーーーー。ドカドカドカ。バン。」
「おまえ。。。ドン。どどど。どかががん。」
「あはははっ。出来た。出来たよ。ねえ、どう?打ち上げ花火よ。」
喜んだ満面の笑みで、手を振った。
「ひゅううううう。。ドン。」
「ぎゃああああ。。。どんどドン。」
「止めろ。止めろ。同士討ちだ。」
慌てて、魔法を止めた。
「あーあ、なんで辞めるの?。。もっと殺ろうよ。ね。」
邪悪な優しい笑みで、いつの間にか男の真横にいた。
「ヒィいい。。お前はななな。。何なんだ。」
引きつった顔で、エリカを見た。
「うーん。銀仮面かなあ。。ねえ、剣王は、何処かな。うふふふふ。」
厭らしい笑みで、耳元で囁いていた。
慌てて、男は剣を横に振った。
「うる。さい。あはははっ切った。切った。アハハ。アハハ。あ。。。」
恐怖に耐え切れずに、笑ってる頭だけが宙を舞った。
ぶしゃあああ。。。噴水がまた吹き出していた。
「あはははっ、楽しいわ。笑い顔が凄く素敵ね。」
満面の笑みで、笑っている。アハハ。アハハハハ。
「うわあああ。。やめてくれえ。止めろ。た。助けてくれ。
うわあああ。。いやだあ。止めろ 。やめよう。やめ。め。やああああ。
イヤだあ。やめろお。。くるな。あっちいけ。」
指揮官が斬殺され、一斉に周りがパニック状態になる。
「うーん。めんどくさい。でも、今回は剣縛りだから。んっ。うーん。
あ。。あの子も。うふふ。」
突然。地面に転がっている物を、剣で打ち出した。
「がキーン。。ビューううう。。。どうぉお。どさ。」
「あ、当たった。当たったよ。」
当たった方に手を振ってる。やったあー。うふふふふ。次よ次。
「どがキーン。。ビュぶゆううう。。。どどどうぉお。どさ。」
「キーン。。ピューうう。。。ズブズブ。どさ。」
「うーん。つまんない。やっぱり花火がイイかな。」
ダダダ。。フュン。ぶしゃあああ。。
ダッダッダ。フュンフュン。ぶしゃあああ。。ぶしゃあああ。
「アハハ、これよ。この匂い。色。全てが真っ赤に染まる世界。」
陶酔した顔で笑いながら、次々と斬殺している。
。。。ぶしゃあああ。。。。ぶしょおお。
ぶじゅうう。。ぶしゃあああ。。べじょおお。
「あ。止めろ 。やめよう。やめ。め。やああああ。イヤだあ。。」
。。ぶしゃあ。。ぶしゅうう。ばしゃあおお。。
。。。
「。。。。」
「終わったかな。。あの先輩。。何処に?。。どこにいるの?
。。。。あはははっ。知ってるよ。そうね。着いた時から。」
最高の気分ね。こんなに興奮刺せてくれて、みなさん。ありがとう。
最高の花火だったわ。
真っ赤な血溜まりに向かって、ユックリお辞儀をした。
じゃあ、こっちの地下ね。うふふふふ。あはっはははぁぁあ。
エリカの二人旅は続きます。
会場を出て、控え室にいた執事に、馬車を出すようにお願いした。
「闘技場裏手へお願い。」
興味無さそうな顔で話しかけた。
「はい 、馬車はこちらです。」
一礼して、先へ進んでいく。
「そうそう、あなたってどっちなの?」
執事を、凍て刺す視線で見つめていた。
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「別にイイのよ、このまま殺っても。それとも、予定通りに合流した後でもね。
今なら武器も無いし、動きづらいし、今の方が良いかもしれないわよ。」
エリカは両手を開いて、武器を持ってないを見せつけながら聞き返す。
目はニコニコ笑ってるが、凍てつくように見つめている。
「わ。っ私は、貴方様の執事せす。ご命令をお願いします。」
ガタガタ。ガッタガタ。身体が拒否しているのを、自分でも理解していた。
「ごめんなさい。ごめんなさい。あははは。恐いのよね。
じゃあ、これでいいかな。アハハ。ごめんなさい。気が付かなかったわ。
これなら、殺れるでしょ。武器も持ってないのよ。うふふ。
あなたって、どっちなの?」
優しい笑顔で、謝っていた。
さあ、花火を。世界に戻る美しい花を咲かせて。。
「。。。」
油断したな。これなら、俺の方が早い。絶対に刺せる。
執事は、腰の短剣を手に持ち、神速の突きを放った。シューーーーーン。
「はああああああ。ビリビリ。びりっーー。」
布の破れる音が響き、スカートの中から鈍い光を放つ剣が、布を引き裂いて
出てきた。
剣は身体を守るように突き出され、ガキーーーン。大きな音が周りに響く。
剣が短剣の行き先を遮って、エリカを守っていた。
「お姉さまは、私が守る。ブワッ。。。ビリ。ビリーー。」
執事が短剣が引き戻すと、剣を持ったメイドがスカートの中から出てくる。
「な。。なんだと?」
突然の乱入者に、執事は驚いてメイドを見つめていた。
あんな場所に、これか、そうか、あいつが余裕ぶっていたのは。
「いやあああ。きゃああああ。。。いやあああ。あーあ、」
場違いな悲鳴が、響き渡っていた。
「え。えェ。。。お姉さま?」
何か有りましたか?。。エリカをみると。。。
あ。。。スカートが。スカートが裂けて、アソコまで見えちゃってる。
「あう。あ。これは、あゎゎ。ごめんなさい。ごめんなさい。」
ドキドキ。ドキマギ。メイドが慌てる。
「落ち着きなさい、落ち着いて、チュッチュー。ズズズズ。じゅるる。」
ありがとう。守ってくれて。激しく口を重ねた。
「ああ、あああ。。。イク。ああああ。」
お姉さま。。あああ。。。ビクン。ビクン。気が遠くなって、気絶した。
「ここで寝ててね。可愛いわんちゃん。お散歩は終わりよ。」
優しい笑顔で、微笑んで見つめていた。
カチャ。片手で剣を拾った。
「で、そうそう、あなたってどっちなの?」
優しい顔してるが、雰囲気が変わった。
「。。。」
怖さは無いが、全身から鳥肌が立っていた。そうだ、このメイドを盾に。。。
フュウン。突然。風が吹いた。
「で、ソウソウ、あなたってドッチなの?」
イラついて、前よりも強く聞いている。
「執事です。どーぞ、こちらへ。」
もうメイドもいないし、剣があっても囲めば簡単だな。
さっきまでの余裕の顔を、悲鳴に変えてやるよ。あははは。アジトまで行けば。
「そっちか、ごめんなさいね。」
ヒュン。ヒュン。。。あ。これもね。ヒュン。
「あ。。あっ。。ああ。。あ。あ゛。」
よいっしょ。ドサン。ドン。。ドン。ゴロ。ゴロゴロ。
「じゃあ。御者さん。アジトへ行って。」
冷たい目をして、御者台に置かれた男の目を見つめていた。
「あ。ああ。あぁあ゛。。」
あれ、目の前に。。足が。。声も。。これって、どうなってる?
キョロキョロ、視線が定まらない。
「早くして、それとも、あなたってどっちなの?」
うふふ。アハハ。可愛い目。とっても大好きな目よね。
「。。。。」
自分の状態がわかり、エリカを真っ直ぐ見ていた。
俺は間違えたのか?。。。俺は。。御者は馬を操り始めた。
そのまま。馬車がゆっくり、ゆっくり動き出した。
。。。
「おーい、こいつか?」
仲間?ああ、哀れな供物か。饗宴の。アハハ。みんな、みんな。こいつのオモチャ。
みんなそうだよ。世界中全て。
「ああ、こいつさ。連れて行け。」
アハハ、お前は間違うなよ。まあ、俺は間違わないがな。
「お前は?」
一緒に楽しむはずだろ?こんないい女を。不思議そうに話し掛ける。
「ああ、戻って守る物があるんだ。すまない。」
もう間違えない。ああ、貴方様の執事。私は全てを捧げます。
これからは、貴方様の世界を守っていきます。
「あなたってドッチなの?」
何気なく聞く。琥珀色の笑顔で聞く。
「何言ってるんだ、俺はこっち側だよ。」
ヒュン。。ごとん。ゴロゴロ。ぶしゃあああ。盛大に、花火が吹き出した。
アハハ、綺麗。キラキラ輝いて。アハハハハ。
エリカが視線を移してきた。
「私は、貴方様の執事。全てを貴方様に捧げます。」
優雅に一礼している。エリカの後ろには、真っ赤な噴水が咲いていた。
「そうね。貴方にも頼むわ。チュッ。」
頬にキスをする。
「それでは、失礼致します。」
馬車を移動させて、戻っていく。パカパカ。カララ。カラカラ。
御者は、今では治っている無傷の足首と喉を、無意識に触っていた。
「うーん。ちょっと不満。もうちょい反応しても。まあ、しない方がいいか。
執事っぽいし。」
うふふ。アハハ。可愛いし。また見つけちゃった。うふふ。
着ていた洋服を全て脱いで。相棒いつものね。シュン。
「もう聞いてあげないから、沢山楽しみましょ。沢山咲いて、咲き乱れてね。」
綺麗。すごく。すごく綺麗な。美しい世界。
。。
「ねえ。こっちなの。おーい聞こえる?」
大きく手を振って、聞いている。
「弓だ弓、外から射殺せ。」
グッ。。ギリギギギ。。ギリギギギ。
ビュンビュン。ひゅん。ひゅん。ひゅん。いろんな方向から、射出される。
矢に向かってエリカの剣が弧を描き、撃ち落とす。
ブシュ。バシュ。バシュ。シュッ。
「ねえ。あなたってドッチなの?」
命令していた男にゆっくり近づいて、聞いている。
「あ。。あっち。アッチだ。」
なんだこいつ。弓が効かないとか。だが。
エリカが男に話しかけて、足を止めた瞬間。
「今だやれ」
周りから、火の玉が一斉に降り注ぐ。
ぼう。ぼぼぼ。。どん。。ぼぼぼ。ぼん。どどど。ぼんぼん。ボン。
「まあ、今回は剣でいいかな。あ。そうだ。あの子の打ち上げ。」
ニヤニヤした思い出し笑いをしながら、
周りにいた人を剣で引っ掛けって、火の玉に向かって打ち上げる。
「や。。やめてくれええ。。。ドカン。」
「ひいいい。。ガンばががが。ドン。」
「イヤだあーーーーー。ドカドカドカ。バン。」
「おまえ。。。ドン。どどど。どかががん。」
「あはははっ。出来た。出来たよ。ねえ、どう?打ち上げ花火よ。」
喜んだ満面の笑みで、手を振った。
「ひゅううううう。。ドン。」
「ぎゃああああ。。。どんどドン。」
「止めろ。止めろ。同士討ちだ。」
慌てて、魔法を止めた。
「あーあ、なんで辞めるの?。。もっと殺ろうよ。ね。」
邪悪な優しい笑みで、いつの間にか男の真横にいた。
「ヒィいい。。お前はななな。。何なんだ。」
引きつった顔で、エリカを見た。
「うーん。銀仮面かなあ。。ねえ、剣王は、何処かな。うふふふふ。」
厭らしい笑みで、耳元で囁いていた。
慌てて、男は剣を横に振った。
「うる。さい。あはははっ切った。切った。アハハ。アハハ。あ。。。」
恐怖に耐え切れずに、笑ってる頭だけが宙を舞った。
ぶしゃあああ。。。噴水がまた吹き出していた。
「あはははっ、楽しいわ。笑い顔が凄く素敵ね。」
満面の笑みで、笑っている。アハハ。アハハハハ。
「うわあああ。。やめてくれえ。止めろ。た。助けてくれ。
うわあああ。。いやだあ。止めろ 。やめよう。やめ。め。やああああ。
イヤだあ。やめろお。。くるな。あっちいけ。」
指揮官が斬殺され、一斉に周りがパニック状態になる。
「うーん。めんどくさい。でも、今回は剣縛りだから。んっ。うーん。
あ。。あの子も。うふふ。」
突然。地面に転がっている物を、剣で打ち出した。
「がキーン。。ビューううう。。。どうぉお。どさ。」
「あ、当たった。当たったよ。」
当たった方に手を振ってる。やったあー。うふふふふ。次よ次。
「どがキーン。。ビュぶゆううう。。。どどどうぉお。どさ。」
「キーン。。ピューうう。。。ズブズブ。どさ。」
「うーん。つまんない。やっぱり花火がイイかな。」
ダダダ。。フュン。ぶしゃあああ。。
ダッダッダ。フュンフュン。ぶしゃあああ。。ぶしゃあああ。
「アハハ、これよ。この匂い。色。全てが真っ赤に染まる世界。」
陶酔した顔で笑いながら、次々と斬殺している。
。。。ぶしゃあああ。。。。ぶしょおお。
ぶじゅうう。。ぶしゃあああ。。べじょおお。
「あ。止めろ 。やめよう。やめ。め。やああああ。イヤだあ。。」
。。ぶしゃあ。。ぶしゅうう。ばしゃあおお。。
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「終わったかな。。あの先輩。。何処に?。。どこにいるの?
。。。。あはははっ。知ってるよ。そうね。着いた時から。」
最高の気分ね。こんなに興奮刺せてくれて、みなさん。ありがとう。
最高の花火だったわ。
真っ赤な血溜まりに向かって、ユックリお辞儀をした。
じゃあ、こっちの地下ね。うふふふふ。あはっはははぁぁあ。
エリカの二人旅は続きます。
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