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第13話 帰還と婚約

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 はぁ~…………。

 どうしてこうなった……。

 そう。ちょっとグレーウルフの群れをスカウトしに来たら、めちゃ強い魔獣が居て。
 その上、知能があり。人化もできて。人化すると、凄く綺麗なお姉さんにも成り。……仕舞いには、「旦那様?」って。

 一気に色々ありすぎて、僕の頭がどうにかなったのかと思ったよ。

 そんなこんなで、スカウトは成功に終わったけれど。彼女の登場と、彼女が抱える問題。
 その事が、今後に起こるひと波乱を感じさせるのだった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ただいまー!」

 あれから、3日程使って自分のダンジョンに帰って来た。
 彼女たちを、行く途中で説明したダンジョンボックスに入れ連れて。
 ボックスの中では時が止まっているけど、どうやら意識はあるらしくて。僕の目を通じて、外を見ることが出来るようだ。
 三人は、いつもの様に探索に出かけていたので、その間にすることをやってしまおうと思う。

 で、ダンジョンに帰って来た僕は。まず、貯まったDPを確認する。


 現在のDP 76000 


 こんなにDPが多いのは、彼女から毛を数本貰ったからで。
 なんと、彼女はフェンリルだった! そんな彼女の寝床に溜まっていた毛を頂いたのだ。
 本当はもっとあったんだけど、それはボックス保管して置いて、いつかの為にも残しておく。

 まず、このDPを使って、2階を創造します。

 2階はコラク草原と同じ、草原フィールドのエリアを創造して。
 広さはコラク草原の十分の一位。分かりやすく言うと、半日程歩けば端につける位の広さってことだね。
 この時点で、35000DPも使ったことになる。はぁ、散財はあっという間だ……。

 これだけじゃあ、ただ何もない草原なので、所々に木々や池を設置し。薬草を普通の確率、魔力草を低確率で生えるようにする。
 ……1階の宝箱。後で中身を変えなきゃ。

 取り敢えず、ダンジョンコアルームへの道は、大岩で上手く隠した。
 まぁ、見つけても結局入れないんだけどね。

 木々の中にも工夫をして、所々にリンゴの木を植えた。あ、本当はアプルって言うんだけど、まんまリンゴだったし、備考にもリンゴだって表記されていたからリンゴって呼ぶことにした。

 まぁ、これで一通り終わったけど、後は彼女たちが気に入るかどうか……。
 よし! そんじゃま「召喚!」 と言いながらボックスから彼女たちを召喚する。

「どうかな? こんな感じなんだけど?」

 そう、召喚した彼女たちに問いかける。

「そうですね……。見る限りでは、充分生活できそうです。一応、彼らに見に行かせますけど」

 彼女がそう言うと、グレーウルフたちは草原に散っていった。

「よかった。これから生活する場所だし、じっくり見ていってね」

「はい、旦那様」

 あぁ……、考えないようにしてたのに……。

「……それって、本当に必要なの?」

「ええ。あなたが私たちのボスなら、私はグレーウルフの群れを代表して、あなたと結婚しようと思います」

「結婚って、そんな簡単にしていいの?」

「普通なら違うのですが。今回は、私があなたを気に入ったという理由もあります♪」

「え? ということは……」

「もう! 恥ずかしいこと言わせないでください……」

「……マジか」

 そりゃあ、日本では独身を貫くと決めてたけど。いざ、言われると……。
 うーん、まだ気持ちが追い付いてないし。ここは、定番のアレでいこう。

「僕は、異世界の出身で、まだ17歳だから結婚はできない。18歳から結婚出来るから、それまで待ってくれない?」

「まぁ、異世界ですか? この世界では、凄く幼い子でも結婚できるので、よく分からないのですが。…………分かりました、あなたが18になるその時まで私は待ちます」

「ありがとう、フェリ」

「……フェリとは?」

「君の名前。安直だけど、フェンリルから取ってフェリ」

「ふふ、フェリ。それが私の名前。ありがとうソーマさん」

 そう言って、フェリは僕の頬にキスをして。その後、すぐに狼に姿を変えてグレーウルフの所へ、走っていった。

 ヤバイ。僕、本当に18まで待てるのなぁ? ちょっと、不安だ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 今回、本編は少し短くなりました。
 投稿頻度も下げてしまいごめんなさい。

 後、今回の収支は、細かい内容が多かったので、無しとしました。
 まぁ、いつか適当に個別で書くのでよろしくお願いします。

 少し、フラグがたちましたが暖かい目で、想真を見守ってやってください。

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