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のあと星の箱庭🐭チューチュールート4話
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ひとみちゃんがイヤリングを落とした日からちょっぴり変化があった。ひとみちゃんはテントに居ても怒らなくなって、一緒にチューチューくんとお話ししてくれるようになった。3人で話す時間はとっても楽しくてあっという間に時間が過ぎてしまう。チューチューくんは、前よりもすごく声をかけてくるようになった。あと...
ぎゅっ!
「Ciao bella! 【のあ】!今日も可愛らしい後ろ姿だな!」
距離がものすごく近くなった!!!後ろから声がしたと思ったらもう抱きしめられていた。
「ちょっ///、ちょっとチューチューくん///!」
抱きしめられてるから当然なんだけど、距離が近い!顔も近い!睫毛長いなあ...じゃなくて!
「はいはい!【のあ】ちゃん困ってるから離れなさい!」
ひとみちゃんが間に入ってくれた。ううう、心臓に悪い...。なんか外国の人特有のいい匂いがした気がする...。
「Ciao bella! ひとみ!今日も授業だったのか?」
「あのね!学生は普通みんな授業に出るものなの!ねー【のあ】ちゃん?今日の能力史難しかったねー!この学園だと普通の学校の歴史に加えて、能力の歴史も覚えなきゃいけないからやんなっちゃうー!」
確かに今日は難しい授業で大変だったなあ...もう半分くらい頭から抜けてる気がする...。あれ?ちょっと待って?
「チューチューくんは授業に出ないの?」
「この学園に来てから一度も出たこと無いな!クラスもどこか知らない!」
「はあ?!自分のクラス知らないとかあるの?!やばっ!!!学生証に書いてあるでしょ!?」
「学生証?知らないな!必要無かったからな!」
「うわ...まじでやばいねチュー君...」
ひとみちゃんが見たことないような凄い目でチューチュー君を見てる...。言われてみると、テント以外でチューチュー君を見たことなかったなあと思い出した。何年生かも知らない。授業出たら楽しいと思うんだけどなあ...。
「クラス、どうにかして調べられないかな?」
「別に知らなくても俺は不自由は無いぞ?【のあ】が話してくれる授業の内容は大概知ってるしな!」
と、喋りながらさらっと手を繋がれた。すごく自然な動作でするから一瞬わからなかった...。本当に最近距離が近い///!
「ち、チューチューくん!もうっ...///!」
慌てて手を離す。ううう、外国の人にとってこれって普通なのかな?
「嫌なのか?」
「え?!えっと、嫌...では無いんだけど...恥ずかしいというか...照れちゃうっていうか...」
「嫌じゃ無いなら手を繋いでも良いってことだな!」
「だ、だからあ!もーっ!///ひとみちゃんー!」
「ハイハイ、今日も美男美女イチャイチャご馳走様でーす」
「そんなんじゃなくてー!えっと、授業!そう授業の話だったよね!知ってるかじゃなくて授業に出るのは学生の本分だと思うの!だから調べようよ!」
このままだとまた手を繋がれちゃいそうで慌てて話を逸らしちゃった。たしかに嫌では無い...けど私には刺激が強すぎ!近くに寄られるとキラキラ輝く金色の髪とか、長い睫毛とか綺麗な色をした瞳とか、整ってる顔とか、そういうのが全部全部見えちゃって照れちゃう...。
「【のあ】がそう言うなら調べるか!」
「【のあ】ちゃんって本当に良い子だよね...私完全に放置する気だった...」
良かった、上手く話題を逸らせたみたい...。
「学生証があるとしたら、テントか自宅だな!ねずぬいに探させよう!」
「じゃあ私も一緒に探すよ!その方が早く見つかるかもしれないし!今から探すならテントが一番近いかな...?」
でもテントって私が入っていいものなのかな...?
「しょーがない、可愛い【のあ】ちゃんが言うならやりますかー!チュー君と【のあ】ちゃんがテントを探すなら、私は校舎に戻ってクラス名簿見て、友達にも聞いてみる!私昔からいるから名簿見れば誰が誰かわかるし、知り合い多いし!」
それぞれやることが決まった!と別れようとした時、ひとみちゃんがあっ!と呟いて振り返った。
「チュー君!私が居ないからってイチャイチャはほどほどに!【のあ】ちゃんに変なことしないように!」
ひとみちゃんがチューチューくんにビシッと言い放つ。あああ!せっかく話題が逸れたのにー!
ひとみちゃんと別れて、私たちもテントに向かった。
「テントの中って私も見ても大丈夫なの?」
「大丈夫だ!触ったら駄目なものはねずぬいが教えてくれる!」
触ったら駄目なものあるんだ...。そうだよね、銃とか持ってたもんね...。
中を除くとねずぬいさんたちが、チュー!と言って返事をしてくれた。最初はよくわからない生き物だと思ってたのに、今ではすっかりぬいぐるみが動いて鳴くのに慣れちゃった。私もすっかりファンタジーの世界に染まってきちゃったみたい。慣れるとゆるい落書きみたいな顔も、アンバランスな大きな腕も可愛らしく思えてきちゃった。
動くぬいぐるみと、キラキラした王子様と一緒に探検!とかおとぎ話の1ページにありそうだなあ、と思いながらテントの中に入る。
「お邪魔します...」
中には本や紙やペンが沢山置いてあって、そこらへんをねずぬいさんがちょこちょこ動き回っていた。描きかけの地図?のようなものも広げてあるのが見えた。
このテントは多分1人用のテントなんだろうなあ。2人が探し物をするには少し狭くて、必然的に体が触れ合う。ううう、私だけがドキドキしてたら恥ずかしい!チューチューくんは照れ臭く無いのか何?と思っなチラッと横のチューチューくんを見るとこっちを見ていた。
「ど、どうかしたの?!」
「いや、可愛い顔だなと思って見惚れてただけだ!」
「も、もうー!///ちゃんと学生証探して!」
「ハハハ!照れた顔もかわいいな!」
「だからもー!///チューチューくんのために探してるんだからね!///」
「ハハハ!そうだな!」
早く学生証見つけてテントから出なきゃ!この距離は心臓に悪い!学生証を探す内に、大量の外国のお金っぽいものとか、銃みたいなものとか見えちゃったけど、見なかったことにしよう...。ついつい忘れちゃうけどチューチューくんってマフィアだった...。
ドキドキしながらも学生証を探したけど、結局見つけることはできなかった。
「テントには学生証は無さそうだな!」
「そうだね...ひとみちゃんが何か手がかりを見つけてくれると良いんだけど...」
「ひとみはまだ時間がかかりそうだな、よし俺の家に行くか!」
「え?!い、家に?!」
「学生証があるとしたら家だからな!」
「そ、それはそうなんだけど...えっと...あ!今日は外出許可証を出してないから!だから行けないよ!」
流石に男の子の家に行くのはまずいよね?!それとも普通の高校生は行っちゃうものなの?!
と迷っていると、パッと手を引かれた。
「俺はマフィアだからルールは守らん!よし行こう!」
そう言って、いつの間にかどこから呼んだかわからない黒塗りの長い車に乗せられてしまった!あああ私どうなっちゃうの?!
ぎゅっ!
「Ciao bella! 【のあ】!今日も可愛らしい後ろ姿だな!」
距離がものすごく近くなった!!!後ろから声がしたと思ったらもう抱きしめられていた。
「ちょっ///、ちょっとチューチューくん///!」
抱きしめられてるから当然なんだけど、距離が近い!顔も近い!睫毛長いなあ...じゃなくて!
「はいはい!【のあ】ちゃん困ってるから離れなさい!」
ひとみちゃんが間に入ってくれた。ううう、心臓に悪い...。なんか外国の人特有のいい匂いがした気がする...。
「Ciao bella! ひとみ!今日も授業だったのか?」
「あのね!学生は普通みんな授業に出るものなの!ねー【のあ】ちゃん?今日の能力史難しかったねー!この学園だと普通の学校の歴史に加えて、能力の歴史も覚えなきゃいけないからやんなっちゃうー!」
確かに今日は難しい授業で大変だったなあ...もう半分くらい頭から抜けてる気がする...。あれ?ちょっと待って?
「チューチューくんは授業に出ないの?」
「この学園に来てから一度も出たこと無いな!クラスもどこか知らない!」
「はあ?!自分のクラス知らないとかあるの?!やばっ!!!学生証に書いてあるでしょ!?」
「学生証?知らないな!必要無かったからな!」
「うわ...まじでやばいねチュー君...」
ひとみちゃんが見たことないような凄い目でチューチュー君を見てる...。言われてみると、テント以外でチューチュー君を見たことなかったなあと思い出した。何年生かも知らない。授業出たら楽しいと思うんだけどなあ...。
「クラス、どうにかして調べられないかな?」
「別に知らなくても俺は不自由は無いぞ?【のあ】が話してくれる授業の内容は大概知ってるしな!」
と、喋りながらさらっと手を繋がれた。すごく自然な動作でするから一瞬わからなかった...。本当に最近距離が近い///!
「ち、チューチューくん!もうっ...///!」
慌てて手を離す。ううう、外国の人にとってこれって普通なのかな?
「嫌なのか?」
「え?!えっと、嫌...では無いんだけど...恥ずかしいというか...照れちゃうっていうか...」
「嫌じゃ無いなら手を繋いでも良いってことだな!」
「だ、だからあ!もーっ!///ひとみちゃんー!」
「ハイハイ、今日も美男美女イチャイチャご馳走様でーす」
「そんなんじゃなくてー!えっと、授業!そう授業の話だったよね!知ってるかじゃなくて授業に出るのは学生の本分だと思うの!だから調べようよ!」
このままだとまた手を繋がれちゃいそうで慌てて話を逸らしちゃった。たしかに嫌では無い...けど私には刺激が強すぎ!近くに寄られるとキラキラ輝く金色の髪とか、長い睫毛とか綺麗な色をした瞳とか、整ってる顔とか、そういうのが全部全部見えちゃって照れちゃう...。
「【のあ】がそう言うなら調べるか!」
「【のあ】ちゃんって本当に良い子だよね...私完全に放置する気だった...」
良かった、上手く話題を逸らせたみたい...。
「学生証があるとしたら、テントか自宅だな!ねずぬいに探させよう!」
「じゃあ私も一緒に探すよ!その方が早く見つかるかもしれないし!今から探すならテントが一番近いかな...?」
でもテントって私が入っていいものなのかな...?
「しょーがない、可愛い【のあ】ちゃんが言うならやりますかー!チュー君と【のあ】ちゃんがテントを探すなら、私は校舎に戻ってクラス名簿見て、友達にも聞いてみる!私昔からいるから名簿見れば誰が誰かわかるし、知り合い多いし!」
それぞれやることが決まった!と別れようとした時、ひとみちゃんがあっ!と呟いて振り返った。
「チュー君!私が居ないからってイチャイチャはほどほどに!【のあ】ちゃんに変なことしないように!」
ひとみちゃんがチューチューくんにビシッと言い放つ。あああ!せっかく話題が逸れたのにー!
ひとみちゃんと別れて、私たちもテントに向かった。
「テントの中って私も見ても大丈夫なの?」
「大丈夫だ!触ったら駄目なものはねずぬいが教えてくれる!」
触ったら駄目なものあるんだ...。そうだよね、銃とか持ってたもんね...。
中を除くとねずぬいさんたちが、チュー!と言って返事をしてくれた。最初はよくわからない生き物だと思ってたのに、今ではすっかりぬいぐるみが動いて鳴くのに慣れちゃった。私もすっかりファンタジーの世界に染まってきちゃったみたい。慣れるとゆるい落書きみたいな顔も、アンバランスな大きな腕も可愛らしく思えてきちゃった。
動くぬいぐるみと、キラキラした王子様と一緒に探検!とかおとぎ話の1ページにありそうだなあ、と思いながらテントの中に入る。
「お邪魔します...」
中には本や紙やペンが沢山置いてあって、そこらへんをねずぬいさんがちょこちょこ動き回っていた。描きかけの地図?のようなものも広げてあるのが見えた。
このテントは多分1人用のテントなんだろうなあ。2人が探し物をするには少し狭くて、必然的に体が触れ合う。ううう、私だけがドキドキしてたら恥ずかしい!チューチューくんは照れ臭く無いのか何?と思っなチラッと横のチューチューくんを見るとこっちを見ていた。
「ど、どうかしたの?!」
「いや、可愛い顔だなと思って見惚れてただけだ!」
「も、もうー!///ちゃんと学生証探して!」
「ハハハ!照れた顔もかわいいな!」
「だからもー!///チューチューくんのために探してるんだからね!///」
「ハハハ!そうだな!」
早く学生証見つけてテントから出なきゃ!この距離は心臓に悪い!学生証を探す内に、大量の外国のお金っぽいものとか、銃みたいなものとか見えちゃったけど、見なかったことにしよう...。ついつい忘れちゃうけどチューチューくんってマフィアだった...。
ドキドキしながらも学生証を探したけど、結局見つけることはできなかった。
「テントには学生証は無さそうだな!」
「そうだね...ひとみちゃんが何か手がかりを見つけてくれると良いんだけど...」
「ひとみはまだ時間がかかりそうだな、よし俺の家に行くか!」
「え?!い、家に?!」
「学生証があるとしたら家だからな!」
「そ、それはそうなんだけど...えっと...あ!今日は外出許可証を出してないから!だから行けないよ!」
流石に男の子の家に行くのはまずいよね?!それとも普通の高校生は行っちゃうものなの?!
と迷っていると、パッと手を引かれた。
「俺はマフィアだからルールは守らん!よし行こう!」
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