10 / 63
1巻 学内格差編
第3話 ②
しおりを挟む
☆
「早速、活動開始と洒落込みますか」
サッカー組は柴山先生に悟られないように近場の公園に到着。からの太一の活動開始宣言。
先生には悪いけど、スパルタ指導なんかされたら文化系が圧倒的に多いクラスメイトたちの気力が削がれてしまう。それだけは絶対に避けたかった。
ちなみにイキって啖呵を切っておきながら大変申し訳ないけど、俺はサッカーなんて体育の授業と去年の球技大会でしかやったことがない。
「まずは現段階での個々の実力を確認しよう。リフティングからやってみようか。豊原、やってみて」
「ぼ、ぼぼ僕が、せ、先陣を切るのかよ! し、仕方ないなぁ」
太一から指名を受けた豊原はものすごく嫌そうな反応だ。豊原は運動が超苦手だからなぁ。
「よ、よよよよし、い、行くよー」
豊原はボールを自分の足の上へと落とし、足の甲を使い全力でボールを叩き――
「痛ぇッ!?」
豊原の横に立っていた誠司の顔面にボールがクリティカルヒットした。
「豊原、記録一回、っと」
他人事のように太一が大学ノートに豊原のリフティング記録を書き込んでいる。マネージャー気取りか。
「おい隆!! お前、俺に恨みでもあるのか!」
誠司が鼻血を流しながら豊原に抗議する。
一方、豊原はやおら誠司に土下座をしはじめた。
「力みすぎじゃない? しかも蹴る瞬間にボールから目を離してた。あとリフティングでは足の甲の角度をもう少し傾けて蹴り上げないと、ボールが変な方向に飛ぶでしょ」
太一の奴、結構詳しいんだな。球技ができないのは中学時代から知ってるけど、サッカーに関してはその実力は未知数だ。実は結構上手かったりするのだろうか?
「次は俺だ! 行くぜ、記録百回!」
やる気満々でリフティングに臨む誠司。
さすがは野球部。運動にかける情熱が一人だけ段違いだ。それが2科の面子の中では浮いてしまうのが何とも切ない。
「一、二、三、四」
メンバー全員が覇気のない声で回数を数えていく。
こ、こいつ、できる……!
「よっ、っと――あ、しまっ――!」
惜しくもボールを地面に落としてしまった。
でもすごいや! 記録十四回。
「さすがだね。ただ、一回一回に無駄な動きが多い。それじゃあ体力の無駄遣いだよ。もっと小振りなフォームを意識してみてくれ」
「小振りなフォームだな。気をつける」
それから続々とメンバーたちはリフティングに挑戦していく。
――が、ほぼ全員が二回以下の記録。
あれ? これは先行きがかなり危ない感じですか?
残るは俺と太一のみとなった。
「よし宏彰、みんなに手本を示してやってくれ」
「俺も素人だけどね」
手本て。既に誠司が見せてくれただろう。変なプレッシャーをかけないでくれないか。
「じゃあ行くか。ほいっと」
ボールを地面に向かって落とすと同時に誠司のリフティングを思い出す。
足の甲の角度はこのくらいだったか? 膝の曲げ具合はこんな感じかな。
くるぶしが斜め上を向く位置でボールを蹴り上げると、ボールは真上に浮き上がった。
よし、同じ要領で――っと。
少し斜めに飛ばしてしまった。ボールは重力に逆らえず、無情にも地面に落ちようとする。
そう簡単に落としてたまるかっ。
足を伸ばしてボールを蹴るが、今度はずいぶんと高く蹴り上げてしまった。
うーん。さっぱり安定感がないなぁ。あんな高くから落ちてくるボールを蹴ったら、明後日の方向に吹っ飛ばしてしまいそうだ――ならば。
膝を使ってトラップし、ボールのエネルギーを緩和させて、再び蹴り上げる――っと、変な方向に飛ばしてしまった。
さすがにもう無理だ。記録は五回。
「へぇ、なかなかやるじゃないか」
太一が珍しく素直に感心している。
「俺が一番ビックリしてるよ。一応手本もどきは見せられたかな?」
とはいえ、五回なんて全然大した回数じゃない。五回で暫定二位なのは、さすがは2科と言ったところだろうか。
「宏彰は飲み込みが早そうだね」
「誠司のおかげだよ。彼のやり方を参考にした結果だからさ」
「どおりでフォームが似通っていると思ったよ。君の場合、あとは練習量次第でリフティングは無難にできそうだね」
太一からの所見をいただく。コーチか。
残るは太一のみだ。
「ラストは太一だね。締めくくりは大事だよ」
「ふっ、まぁ見ててくれよ」
サッカーボールを手に持つ太一はずいぶんと自信があるようだ。みんなに何度もアドバイスをしていたし、やっぱりそこそこできるのかな?
ボールを地面に放る。膝の曲げ具合、足の角度のバランス、下半身にかける体重まで完璧に見える。実に綺麗なフォームだ。
そしてフォームを崩すことなく――――空振りした。
ボールは虚しく地面にバウンドを繰り返している。
え、何これ?
その後何回か仕切り直したものの、太一の足にボールが触れることはなかった。
「とまぁ、今のが見本だね。参考にしてくれ」
「どこが見本なんだよ!? 最低記録じゃん! 他のみんなだって一回は蹴れてるんですけど」
「誰も回数で魅せるとは言ってないけど? 俺が見せたかったのはフォームであって」
「その言い訳は見苦しいから!」
何を屁理屈こねてやがるんだこの猿は。確かにフォームも大事だけど、ボールをコントロールできないんじゃまるっきり意味がないじゃないか。期待させておいてこの結果か。
前々から感じてはいたけど、貴様は本当に期待を裏切る男だよ。
「これで全員チャレンジは終了したね? 平均回数は三回だ」
誠司がだいぶ平均を上げてくれたけど、さすがに一人だけ好成績でも意味はなかった。
ボールコントロールは絶望的だな。この調子ではシュートどころか、パスやドリブルすらままならない可能性が高い。
「次はシュートとキーパーがどれだけできるかやってみようか」
太一はあくまでも冷静だ。ずいぶんと余裕じゃないか。俺は早くもサッカーで1科に勝つなど甘い願望だったと後悔しはじめているというのに。
色々と試してみた結果。シュート力はほぼ皆無。しかしそんなシュートを止める守備力すらないに等しい。
更にパスやドリブルも明後日の方向にボールを転がしてしまい、まともに成立しなかった。
分かってはいたけど、正攻法で勝負をしたら絶対に惨敗する。やはり何かしらの策を立てた上で臨む必要があるな。
「分かったとは思うけど、これが現時点での俺たちの実力だ。今からたった二週間弱で1科と正面からやりあえるくらいまで上達できるほど、サッカーという競技は甘くはない」
言い切ってくれるじゃないか。それを言ってしまったらメンバーの士気が下がるんじゃないか?
というか、球技が嫌いな貴様がサッカーの何を知ってるというんだ。無論、俺も知らんが。
「だけど作戦は考える。戦力差があってもいい勝負に持ち込む作戦をね」
おお、やはりバッチリ策は練るのか。さすがは太一だ。
「宏彰が責任を持って考えてくれるから安心してくれ」
「って俺が考えるのかよ!」
俺が言い出しっぺとはいえ、そういうのは太一の方が向いてるんだけどな。
どうしよう。今日からサッカーの入門サイトを読み漁る必要があるな。
「こんな感じで球技大会当日まで毎日練習を行うからよろしく。けど無理はしないでくれ。予定がなくとも練習は気が向いたらでいいから。強制参加は宏彰、豊原と俺の三人だけだ」
俺たちだけVIP待遇なのね。まぁ他の生徒に毎日練習を強制したら、あったはずのやる気も消えてしまいかねないしな。みんなの自主性に委ねる他ないか。
「今日はこの辺で解散しようか。明日もやるからよろしく」
太一の一声により、今日の練習はお開きとなった。
「早速、活動開始と洒落込みますか」
サッカー組は柴山先生に悟られないように近場の公園に到着。からの太一の活動開始宣言。
先生には悪いけど、スパルタ指導なんかされたら文化系が圧倒的に多いクラスメイトたちの気力が削がれてしまう。それだけは絶対に避けたかった。
ちなみにイキって啖呵を切っておきながら大変申し訳ないけど、俺はサッカーなんて体育の授業と去年の球技大会でしかやったことがない。
「まずは現段階での個々の実力を確認しよう。リフティングからやってみようか。豊原、やってみて」
「ぼ、ぼぼ僕が、せ、先陣を切るのかよ! し、仕方ないなぁ」
太一から指名を受けた豊原はものすごく嫌そうな反応だ。豊原は運動が超苦手だからなぁ。
「よ、よよよよし、い、行くよー」
豊原はボールを自分の足の上へと落とし、足の甲を使い全力でボールを叩き――
「痛ぇッ!?」
豊原の横に立っていた誠司の顔面にボールがクリティカルヒットした。
「豊原、記録一回、っと」
他人事のように太一が大学ノートに豊原のリフティング記録を書き込んでいる。マネージャー気取りか。
「おい隆!! お前、俺に恨みでもあるのか!」
誠司が鼻血を流しながら豊原に抗議する。
一方、豊原はやおら誠司に土下座をしはじめた。
「力みすぎじゃない? しかも蹴る瞬間にボールから目を離してた。あとリフティングでは足の甲の角度をもう少し傾けて蹴り上げないと、ボールが変な方向に飛ぶでしょ」
太一の奴、結構詳しいんだな。球技ができないのは中学時代から知ってるけど、サッカーに関してはその実力は未知数だ。実は結構上手かったりするのだろうか?
「次は俺だ! 行くぜ、記録百回!」
やる気満々でリフティングに臨む誠司。
さすがは野球部。運動にかける情熱が一人だけ段違いだ。それが2科の面子の中では浮いてしまうのが何とも切ない。
「一、二、三、四」
メンバー全員が覇気のない声で回数を数えていく。
こ、こいつ、できる……!
「よっ、っと――あ、しまっ――!」
惜しくもボールを地面に落としてしまった。
でもすごいや! 記録十四回。
「さすがだね。ただ、一回一回に無駄な動きが多い。それじゃあ体力の無駄遣いだよ。もっと小振りなフォームを意識してみてくれ」
「小振りなフォームだな。気をつける」
それから続々とメンバーたちはリフティングに挑戦していく。
――が、ほぼ全員が二回以下の記録。
あれ? これは先行きがかなり危ない感じですか?
残るは俺と太一のみとなった。
「よし宏彰、みんなに手本を示してやってくれ」
「俺も素人だけどね」
手本て。既に誠司が見せてくれただろう。変なプレッシャーをかけないでくれないか。
「じゃあ行くか。ほいっと」
ボールを地面に向かって落とすと同時に誠司のリフティングを思い出す。
足の甲の角度はこのくらいだったか? 膝の曲げ具合はこんな感じかな。
くるぶしが斜め上を向く位置でボールを蹴り上げると、ボールは真上に浮き上がった。
よし、同じ要領で――っと。
少し斜めに飛ばしてしまった。ボールは重力に逆らえず、無情にも地面に落ちようとする。
そう簡単に落としてたまるかっ。
足を伸ばしてボールを蹴るが、今度はずいぶんと高く蹴り上げてしまった。
うーん。さっぱり安定感がないなぁ。あんな高くから落ちてくるボールを蹴ったら、明後日の方向に吹っ飛ばしてしまいそうだ――ならば。
膝を使ってトラップし、ボールのエネルギーを緩和させて、再び蹴り上げる――っと、変な方向に飛ばしてしまった。
さすがにもう無理だ。記録は五回。
「へぇ、なかなかやるじゃないか」
太一が珍しく素直に感心している。
「俺が一番ビックリしてるよ。一応手本もどきは見せられたかな?」
とはいえ、五回なんて全然大した回数じゃない。五回で暫定二位なのは、さすがは2科と言ったところだろうか。
「宏彰は飲み込みが早そうだね」
「誠司のおかげだよ。彼のやり方を参考にした結果だからさ」
「どおりでフォームが似通っていると思ったよ。君の場合、あとは練習量次第でリフティングは無難にできそうだね」
太一からの所見をいただく。コーチか。
残るは太一のみだ。
「ラストは太一だね。締めくくりは大事だよ」
「ふっ、まぁ見ててくれよ」
サッカーボールを手に持つ太一はずいぶんと自信があるようだ。みんなに何度もアドバイスをしていたし、やっぱりそこそこできるのかな?
ボールを地面に放る。膝の曲げ具合、足の角度のバランス、下半身にかける体重まで完璧に見える。実に綺麗なフォームだ。
そしてフォームを崩すことなく――――空振りした。
ボールは虚しく地面にバウンドを繰り返している。
え、何これ?
その後何回か仕切り直したものの、太一の足にボールが触れることはなかった。
「とまぁ、今のが見本だね。参考にしてくれ」
「どこが見本なんだよ!? 最低記録じゃん! 他のみんなだって一回は蹴れてるんですけど」
「誰も回数で魅せるとは言ってないけど? 俺が見せたかったのはフォームであって」
「その言い訳は見苦しいから!」
何を屁理屈こねてやがるんだこの猿は。確かにフォームも大事だけど、ボールをコントロールできないんじゃまるっきり意味がないじゃないか。期待させておいてこの結果か。
前々から感じてはいたけど、貴様は本当に期待を裏切る男だよ。
「これで全員チャレンジは終了したね? 平均回数は三回だ」
誠司がだいぶ平均を上げてくれたけど、さすがに一人だけ好成績でも意味はなかった。
ボールコントロールは絶望的だな。この調子ではシュートどころか、パスやドリブルすらままならない可能性が高い。
「次はシュートとキーパーがどれだけできるかやってみようか」
太一はあくまでも冷静だ。ずいぶんと余裕じゃないか。俺は早くもサッカーで1科に勝つなど甘い願望だったと後悔しはじめているというのに。
色々と試してみた結果。シュート力はほぼ皆無。しかしそんなシュートを止める守備力すらないに等しい。
更にパスやドリブルも明後日の方向にボールを転がしてしまい、まともに成立しなかった。
分かってはいたけど、正攻法で勝負をしたら絶対に惨敗する。やはり何かしらの策を立てた上で臨む必要があるな。
「分かったとは思うけど、これが現時点での俺たちの実力だ。今からたった二週間弱で1科と正面からやりあえるくらいまで上達できるほど、サッカーという競技は甘くはない」
言い切ってくれるじゃないか。それを言ってしまったらメンバーの士気が下がるんじゃないか?
というか、球技が嫌いな貴様がサッカーの何を知ってるというんだ。無論、俺も知らんが。
「だけど作戦は考える。戦力差があってもいい勝負に持ち込む作戦をね」
おお、やはりバッチリ策は練るのか。さすがは太一だ。
「宏彰が責任を持って考えてくれるから安心してくれ」
「って俺が考えるのかよ!」
俺が言い出しっぺとはいえ、そういうのは太一の方が向いてるんだけどな。
どうしよう。今日からサッカーの入門サイトを読み漁る必要があるな。
「こんな感じで球技大会当日まで毎日練習を行うからよろしく。けど無理はしないでくれ。予定がなくとも練習は気が向いたらでいいから。強制参加は宏彰、豊原と俺の三人だけだ」
俺たちだけVIP待遇なのね。まぁ他の生徒に毎日練習を強制したら、あったはずのやる気も消えてしまいかねないしな。みんなの自主性に委ねる他ないか。
「今日はこの辺で解散しようか。明日もやるからよろしく」
太一の一声により、今日の練習はお開きとなった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どこに行ったの?私の天才!
あおなゆみ
ライト文芸
自分を何かの天才で、特別だと思い24年間過ごしてきた、天台にな絵はある日突然、自分の普通さに気付く。
このままでは何者にもなれないと焦ったにな絵が出逢ったのは、アパートの隣部屋で居候を始めた凡城伊之助だった。
伊之助は一度聴くと忘れられないほどの、歌声の持ち主だった。
伊之助の歌声に惚れ込んだにな絵と、向上心のない伊之助の物語が始まる。
エブリスタにも掲載中です。
幼なじみが犬になったら、モテ期が来たので抵抗します!
KUMANOMORI(くまのもり)
ライト文芸
本田美咲は平凡をこよなく愛する高校生。
濃くて危険な男性遍歴をくり返している姉を見ているせいか、恋愛に及び腰になっている。
そんな夏のある日、美咲をみかね、面白いこと好きな親友のまほりが、恋愛感度の上がるというおまじないをほどこしたことで、事態は一変!
幼なじみの幸太郎は犬になるわ、クラスメイトたちから手痛いアプローチを受けるようになるわ、龍に求婚されるわ…!
しまいには、魔界のプリンスなんてものも出てきてしまうから、迷惑極まりない。
恋愛至上主義に反対・ことなかれ主義の美咲が、モテ期という名の非日常に振りまわされる、学園ラブコメディ。
愛しき和の君
志賀雅基
ライト文芸
◆甘々恋物語/机上の空論的理想/そんな偶然ふざけてる/けれど/ひとつでも貴方に降ってきますように◆
[全9話]
気鋭のインテリアコーディネーターの冬彦は取材の撮影で高価な和服を着せられる。後日その和服を取りに来たのはバイトらしく若い青年の由良だった。同性愛者で破局したばかりの冬彦は自分に下心があるのか無いのかも分析できぬまま、着物に執着をみせた挙げ句に遅くなってしまった由良を自宅に泊めるが……。
▼▼▼
【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【全性別対応/BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能です】
【エブリスタ・ノベルアップ+に掲載】
婚約者に嫌われているようなので離れてみたら、なぜか抗議されました
花々
恋愛
メリアム侯爵家の令嬢クラリッサは、婚約者である公爵家のライアンから蔑まれている。
クラリッサは「お前の目は醜い」というライアンの言葉を鵜呑みにし、いつも前髪で顔を隠しながら過ごしていた。
そんなある日、クラリッサは王家主催のパーティーに参加する。
いつも通りクラリッサをほったらかしてほかの参加者と談笑しているライアンから離れて廊下に出たところ、見知らぬ青年がうずくまっているのを見つける。クラリッサが心配して介抱すると、青年からいたく感謝される。
数日後、クラリッサの元になぜか王家からの使者がやってきて……。
✴︎感想誠にありがとうございます❗️
✴︎(承認不要の方)ご指摘ありがとうございます。第一王子のミスでした💦
✴︎ヒロインの実家は侯爵家です。誤字失礼しました😵
Eカップ湯けむり美人ひなぎくのアトリエぱにぱに!
いすみ 静江
ライト文芸
◆【 私、家族になります! アトリエ学芸員と子沢山教授は恋愛ステップを踊る! 】
◆白咲ひなぎくとプロフェッサー黒樹は、パリから日本へと向かった。
その際、黒樹に五人の子ども達がいることを知ったひなぎくは心が揺れる。
家族って、恋愛って、何だろう。
『アトリエデイジー』は、美術史に親しんで貰おうと温泉郷に皆の尽力もありオープンした。
だが、怪盗ブルーローズにレプリカを狙われる。
これは、アトリエオープン前のぱにぱにファミリー物語。
色々なものづくりも楽しめます。
年の差があって連れ子も沢山いるプロフェッサー黒樹とどきどき独身のひなぎくちゃんの恋の行方は……?
◆主な登場人物
白咲ひなぎく(しろさき・ひなぎく):ひなぎくちゃん。Eカップ湯けむり美人と呼ばれたくない。博物館学芸員。おっとりしています。
黒樹悠(くろき・ゆう):プロフェッサー黒樹。ワンピースを着ていたらダックスフンドでも追う。パリで知り合った教授。アラフィフを気に病むお年頃。
黒樹蓮花(くろき・れんか):長女。大学生。ひなぎくに惹かれる。
黒樹和(くろき・かず):長男。高校生。しっかり者。
黒樹劉樹(くろき・りゅうき):次男。小学生。家事が好き。
黒樹虹花(くろき・にじか):次女。澄花と双子。小学生。元気。
黒樹澄花(くろき・すみか):三女。虹花と双子。小学生。控えめ。
怪盗ブルーローズ(かいとうぶるーろーず):謎。
☆
◆挿絵は、小説を書いたいすみ 静江が描いております。
◆よろしくお願いいたします。
【完結】夫の心がわからない
キムラましゅろう
恋愛
マリー・ルゥにはわからない。
夫の心がわからない。
初夜で意識を失い、当日の記憶も失っている自分を、体調がまだ万全ではないからと別邸に押しとどめる夫の心がわからない。
本邸には昔から側に置く女性と住んでいるらしいのに、マリー・ルゥに愛を告げる夫の心がサッパリわからない。
というかまず、昼夜逆転してしまっている自分の自堕落な(翻訳業のせいだけど)生活リズムを改善したいマリー・ルゥ18歳の春。
※性描写はありませんが、ヒロインが職業柄とポンコツさ故にエチィワードを口にします。
下品が苦手な方はそっ閉じを推奨いたします。
いつもながらのご都合主義、誤字脱字パラダイスでございます。
(許してチョンマゲ←)
小説家になろうさんにも時差投稿します。
学園アルカナディストピア
石田空
ファンタジー
国民全員にアルカナカードが配られ、大アルカナには貴族階級への昇格が、小アルカナには平民としての屈辱が与えられる階級社会を形成していた。
その中で唯一除外される大アルカナが存在していた。
何故か大アルカナの内【運命の輪】を与えられた人間は処刑されることとなっていた。
【運命の輪】の大アルカナが与えられ、それを秘匿して生活するスピカだったが、大アルカナを持つ人間のみが在籍する学園アルカナに召喚が決まってしまう。
スピカは自分が【運命の輪】だと気付かれぬよう必死で潜伏しようとするものの、学園アルカナ内の抗争に否が応にも巻き込まれてしまう。
国の維持をしようとする貴族階級の生徒会。
国に革命を起こすために抗争を巻き起こす平民階級の組織。
何故か暗躍する人々。
大アルカナの中でも発生するスクールカースト。
入学したてで右も左もわからないスピカは、同時期に入学した【愚者】の少年アレスと共に抗争に身を投じることとなる。
ただの学園内抗争が、世界の命運を決める……?
サイトより転載になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる