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第2章
◇高瀬じゃなきゃ*圭 ※
しおりを挟む「……ん……っ……っ……」
なんで――――……こんな、浅いとこばっかり……。
「……たか……せ……?」
「……ん?」
「……あの――――……」
「ん?――――……もっと、奥?」
「……っ ……うん」
かあっと熱くなる。
それでも、素直に頷くと。
「……ここ、こうやってるとさ」
「……?」
「……中にって、吸い付いてくるからさ――――……」
「……っ」
「なんか、可愛くて」
くすくす笑う高瀬。
……っす……吸い付くって……っ恥ずかしすぎるんだけど……っ……。
ますます顔に血が上った瞬間。
ぐ、とオレの腰に、高瀬の手がかかって。
一気に、奥まで、突き上げられた。
「……ん、あっ――――……っ……」
「――――……は。……気持ち、よさそ……」
高瀬の声が、低くなる。それにすら、ぞく、と震えて。
「……だって…… やっ……ン、あっ……」
何度も、抜き差しされて、激しさに目がくらむ。
声、押さえようとしても、無理で。
「……っ……あ……っ……ンッ……」
深く貫かれて、ゾクゾクが極まって――――……ぶる、と震えて、イッてしまった。
「……んっ……ふ っ……」
「あれ――――……イった……?」
うんうん、と頷くけれど――――……。
「――――……もっと……な?」
……もう全部、気持ちよくなっちゃってるのに……。
泣きそうになって、振り返ろうとするけれど、また、突きあげられた。
「ンッ…… っんあ……!……」
「――――……もー、織田さ…… 声、エロ過ぎ……」
「……ンッ…… んっ……んぅ……っ……」
「――――……収まんなくなる……」
ふ、と笑う高瀬に、後ろから、首筋をなめられる。
首への刺激に顎が上がった瞬間、深く突き上げられて、また、唇、噛みしめた。
「……っ……あ……っ……っ」
なんで、こんな風に、されて、全然痛くもなく――――……何されても、気持ちいいんだろ……。
「――――……っ……!…… 」
また、ちょっとイッちゃった。
……てかもう、むり――――……。
「……っ……たかせ、はやく……」
「――――……オレ、ずーと、お前に入ってたいなー……」
「……っ……っ……」
も、無理。 ――――……感じすぎて、苦しい。
振り返って、無言で訴えると。
ぷ、と高瀬が笑った。
「いーよ……ちょっと我慢してて」
「……っ……!……っあ……っ…… 」
こんな風に、立ってするのも、ゴム無しでするのも、初めて。
いつもと違う感覚に、おかしくなりそうで。
ぎゅう、と手を握って、壁に縋る。
イく寸前で高瀬が外に出して――――……多分一緒に。達した。
「……っ……は、あ……っ……」
体、震えが収まらない。ビクビク、したまま。
どうしよ、気持ち良すぎて――――……っ……。
くる、と反転させられて、深くキスされる。
「んん……っ……――――……」
激しいキスに、一生懸命応えながら。
高瀬に、しがみついていたら、少し、落ち着いてきた。
「……っ――――……オレ……」
「……ん?」
「…… こんな事……高瀬じゃなきゃ…… 絶対無理……」
少し離れた唇の間で、しみじみ言ったら。
「……そっか」
クスクス笑った高瀬に、ちゅ、と頬にキスされた。
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