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◇週末の色々
◇ざわざわ*玲央
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「おいしー、ナポリタン」
「そうだな」
ほくほく顔の優月に頷く。
なんか、さっきの会話。
優月と同じもの頼むってやつ。
こうして食べながら改めて、そう言われればそんな事してたなと思って、何でだろうと考えてたら、分かった気がした。
――――……いつも美味しそうに食べるから、同じの食べれば、共有できるっつーか。……そんな風に思うからかも。
とは思ったけど、これ以上可愛いとか言われたくないので、黙ったまま。
可愛い顔して食べてる優月に、こっちも笑みながら。
「蒼さんの個展ってさ」
「うん?」
「すげえ値段高いの?」
「ううん。そんな事ないよ。ポストカードとかも売ってるし、複製物みたいなのは数千円とかからあるし、普通に壁にかかってるのは、10万位からで、絵とかは結構するのもあるけど……」
「そうなんだな……あんま絵とか写真とかの相場、よく分かんねえけど」
オレがそう言うと、優月も、オレも値段が高いとかの基準はよく分かんないけどね、と笑う。
「蒼くん、他にも色んな仕事してるし、そもそもご実家がお金持ちっていうのもあるし、そこまでお金儲けしようとしてないって気がする。絵とか写真、欲しいと思ってくれる人の手元に行って欲しいみたいだよ」
「……ふーん」
つーか。あの人って。
……カッコよくないとこ、どこ。
と思いはしたけど、なんかムカつくから、優月には聞きたくない。
「――――……オレ、顔出したら嫌かな? ここについてきてるとか言わない方がいいか?」
「え、どうして? ていうか、オレ、今、玲央とご飯食べて来まーすって、蒼くんに言ってきたから玲央が居るの知ってるよ?」
「あ、言ったのか」
「え。まずかった?」
……なんか優月に常にひっついてるみたいに思われてもなーと思ったんだけど。もうバレてるならいいか。
「別にまずくないよ。……食べてきますって言って、何も言われなかった?」
「…………」
「――――……?」
優月がぐ、と言葉に詰まって赤くなる。
「何か言われた?」
「……っ……ご飯だけにしてこいよって。変な事して遅刻したら、給料減らすぞって」
優月がちょっと膨れて、ぼそぼそ言ってる。
……まあ、さっき連れ込みたいとか考えてた身としては、あながち、しねーよ、とも言い切れないけれど。
……ていうか。
「言われてまた赤くなった?」
「……っだって、普通に戻り時間とか話してたのに、急にこそこそそれ言うんだもん。ひどいんだよ、もう」
――――……なったんだな。
……優月が赤くなるの、ほとんどオレ絡みってのは分かってて、それがとても可愛いとは思っているんだけれど。
……オレが居ない所で、他の奴に、真っ赤になってる優月を見せるのは、なんかムカつくんだよな。
「玲央、蒼くんの個展、見に行く?」
「……このまま一緒に行こうかな。良いと思うか?」
「うん。来ちゃダメなんて、絶対蒼くん言わないから。写真すっごく綺麗だし、絵も素敵だから。玲央に見てほしい」
優月が何だか嬉しそうに笑いながら、そう言う。
――――……昨日蒼さんと話して、一緒に居る優月も見て。
優月が蒼くん蒼くん言う理由も分かる、と、思ってしまったのだけれど。
蒼さんの話してる時に、そんな風に笑われるのは。
なんか、胸がざわざわするような。気のせいか?
「そうだな」
ほくほく顔の優月に頷く。
なんか、さっきの会話。
優月と同じもの頼むってやつ。
こうして食べながら改めて、そう言われればそんな事してたなと思って、何でだろうと考えてたら、分かった気がした。
――――……いつも美味しそうに食べるから、同じの食べれば、共有できるっつーか。……そんな風に思うからかも。
とは思ったけど、これ以上可愛いとか言われたくないので、黙ったまま。
可愛い顔して食べてる優月に、こっちも笑みながら。
「蒼さんの個展ってさ」
「うん?」
「すげえ値段高いの?」
「ううん。そんな事ないよ。ポストカードとかも売ってるし、複製物みたいなのは数千円とかからあるし、普通に壁にかかってるのは、10万位からで、絵とかは結構するのもあるけど……」
「そうなんだな……あんま絵とか写真とかの相場、よく分かんねえけど」
オレがそう言うと、優月も、オレも値段が高いとかの基準はよく分かんないけどね、と笑う。
「蒼くん、他にも色んな仕事してるし、そもそもご実家がお金持ちっていうのもあるし、そこまでお金儲けしようとしてないって気がする。絵とか写真、欲しいと思ってくれる人の手元に行って欲しいみたいだよ」
「……ふーん」
つーか。あの人って。
……カッコよくないとこ、どこ。
と思いはしたけど、なんかムカつくから、優月には聞きたくない。
「――――……オレ、顔出したら嫌かな? ここについてきてるとか言わない方がいいか?」
「え、どうして? ていうか、オレ、今、玲央とご飯食べて来まーすって、蒼くんに言ってきたから玲央が居るの知ってるよ?」
「あ、言ったのか」
「え。まずかった?」
……なんか優月に常にひっついてるみたいに思われてもなーと思ったんだけど。もうバレてるならいいか。
「別にまずくないよ。……食べてきますって言って、何も言われなかった?」
「…………」
「――――……?」
優月がぐ、と言葉に詰まって赤くなる。
「何か言われた?」
「……っ……ご飯だけにしてこいよって。変な事して遅刻したら、給料減らすぞって」
優月がちょっと膨れて、ぼそぼそ言ってる。
……まあ、さっき連れ込みたいとか考えてた身としては、あながち、しねーよ、とも言い切れないけれど。
……ていうか。
「言われてまた赤くなった?」
「……っだって、普通に戻り時間とか話してたのに、急にこそこそそれ言うんだもん。ひどいんだよ、もう」
――――……なったんだな。
……優月が赤くなるの、ほとんどオレ絡みってのは分かってて、それがとても可愛いとは思っているんだけれど。
……オレが居ない所で、他の奴に、真っ赤になってる優月を見せるのは、なんかムカつくんだよな。
「玲央、蒼くんの個展、見に行く?」
「……このまま一緒に行こうかな。良いと思うか?」
「うん。来ちゃダメなんて、絶対蒼くん言わないから。写真すっごく綺麗だし、絵も素敵だから。玲央に見てほしい」
優月が何だか嬉しそうに笑いながら、そう言う。
――――……昨日蒼さんと話して、一緒に居る優月も見て。
優月が蒼くん蒼くん言う理由も分かる、と、思ってしまったのだけれど。
蒼さんの話してる時に、そんな風に笑われるのは。
なんか、胸がざわざわするような。気のせいか?
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