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第29話 はじまり
しおりを挟む皆で話し合って、決めたこと。
颯とオレは、籍を入れて、一緒に住む。
学生結婚にはなるけど、別に禁じられてはいないので、そのまま大学はちゃんと卒業する。
学生の内は避妊すること。卒業できなくなるからこれは絶対。
Ωに変性したこと、番になったことは必要なとこには全部連絡。
運命の番というのも言ってOK。
二人が働いて、自分たちで生活できるまでは、親に援助してもらうことに。
これは、今までの一人暮らしもそうではあったんだけど、なんとなく結婚とかそういうのは本当は自力で生活できるようになってからが良かったなっていうのは、オレも颯もあったから、ここは申し訳ない気持ちはどうしてもあったけど。……でも、どうしようもないので、改めてお願いすることになった。そのかわり、卒業したらちゃんと自立できるように、大学生活、頑張ることを誓った。
結婚式、披露宴などは卒業してからにする。
――――細かいことはもっとたくさんあったけど、おおまかなとこは、大体そんな感じ。
オレ達はすぐに籍も入れて、大学にも報告。
颯が住んでたマンションに入ることになった。颯のマンションの方が大学が近くて広かったから。オレのマンションは解約して、即引っ越し。
オレ達、大学に入ってからは張り合わず、絡みもしてなかったので、大学からの知り合いは「番相手、誰?」って感じだったけど、昔からの友達や元カノたちは、もう本当に驚いてた。
オレがΩになっちゃったことも、そりゃ驚いてはいたんだけど、そっちよりも、番った相手が颯だってこと。青天の霹靂だったみたい。
中学高校から一緒の皆が多くて、オレと颯が張り合ってばかりいたのをよく知ってるからな。
喧嘩ばっかりしてたじゃん、とも何回か言われたので、それに対しては、別に喧嘩してたわけじゃなくて、負けたくなかっただけで……と思ったし、なんとなく言っといたけど。
でも、そう見えてたのは、確かなんだろうと思う。
数人の特に仲のいい奴らには、「どうりであんなに意識しまくってた訳ね」と言われて、それはそれで、当時はそんな意味なかったし、と思ったけど。……そっちはもう、特に何にも言わなかった。
あの頃はそんな意味はなかったけど、でもこうなって思うのは……意識しまくってたなぁ。カッコイイとも思ってたし、頭良いとも、運動出来て凄いとも、モテすぎ、とか、もうなんか全部、すごいとも思ってたからこその、悔しくて、「負けたくない」だったから……。兄貴とか母さんの、颯のことばっかりって印象は、もしかしたら、オレが気づいてなかったところに、気付いてたのかも……と、思わなくもなかったりして。
それにしても、結構大変だったのは、いくら本当だって言っても、「嘘ばっか」「何の冗談?」と笑って、全然信じてくれない友達も何人も居たってことで、オレ達って、相当だったんだなーと、改めて思った。
公表して皆が信じてくれてからも、結構その話でからかわれたというか、いじられたというか。
……まあいじられてたのはオレだけで、なんか、颯の方は、「そうなったから」みたいなクールな感じで話を終えて、戸惑いまくりの皆を放置したらしいけど。周りは、自分たちで納得したらしい。
それを共通の友達から聞いて、なんかさすがだ、と思ってしまった。
オレもいちいち反応してないで、そうすればよかった、と後から思ったけど。まあキャラが違いすぎるので、オレはそれやっても、つっこまれて、無理だったかな~とも思う……。
とにかく、そんなこんなで。
オレの変性、番契約、運命の番の検査、家族に説明、結婚の手続き、大学への報告、友達や周囲への報告。
それら全部、あっという間に済ませて、颯との新婚生活が始まった。
(2023/9/23)
◇ ◇ ◇ ◇
やっと結婚してくれたヾ(*´∀`*)ノ
今後についての後書きです。少しおいたら消しますね。
すぐ巣作り話に入った方がいいかなぁと思うのですが……
でも、新婚生活が書きたくてしょうがない…
この二人家事とかどーやってやるんだろーて考えたい……。
(あ、まだ何も考えてないです( ´∀` ))
いかんせん、ここまでもこの先も、
なんとなくTwitterで完結した話をなぞる、て位で、
それ以外はまったくのノーブランで書いてるので、
長さがどうなるか……。
早くタイトルの巣作り見せてーて方もいるのかなと思うんですが。
新婚書きたいけど。書けるかな。ノープラン。。(笑)
ちょっと考えてみます(´∀`*)ウフ
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