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花枯れた箱庭の中で
語らいて
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散々サリーに絞られた後、身だしなみを軽く整えてから、朝食をいただくために普段通りにテラスへと向かう。
その道中、せっかくの半熟卵も固まっちゃってますよとブー垂れていたサリーは、文句のついでとばかりに、何でもない事を口にするように「今朝はジーク様もご一緒するらしいです」と口にした。
「前々から気になっていたのだけれど、貴女の殿下に対する扱いは雑過ぎないかしら」
「えー、別にいいと思いますけど。 だってジーク様ですし」
「良いわけないでしょう……」
相も変わらず、サリーはジークを適当に扱っているらしい。
いくら会う機会が多くて距離感が近いからといっても、ジークはれっきとしたアリステルの王族であり王太子だ。 敬われるべき立場にある御人である。
それに、サリーとジークは前世までは仲睦まじく、最終的には結ばれる間柄だったというのに、何がどうしてこうなってしまったものか……。
とりあえず不敬を重ねるサリーに教育的小言をしてやろうかと考えていれば、テラスは既に目の前にあり、それはまた今度の機会にと保留にした。
テラスに備えられたテーブルには既にジークがおり、こちらを見るや片手を挙げた。
「やあ、おはよう。 突然押しかけてしまってすまないね」
「おはようございます、殿下。 いえ、私は王家にお世話になっている身ですもの。 どうかお気になさらないでくださいませ」
挨拶を済ませ、私はジークの前の席に着座する。
そうして食事をしながら、ジークはいつも私が王城で普段は何をして過ごしているか、不満や不足は無いからと尋ねてくる。
此度もまた、食事が始まってしばらくはいつもと同じ質疑応答の形の会話が続いていた。
そして、やがて食事も終わり、ジークもその忙しさから公務に戻るために席を立つ直前の事。
「最近は公務が立て込んでいてね、こうして食事を共にする機会があまりとれなくて、すまない」
「いえ、お気になさらないでください。 私は、良い待遇に恵まれておりますもの。 それだけでも充分ですのに、これ以上殿下の手を煩わせる事は」
「賓客をもてなすのは当然の事だ。 エリーナ嬢を招いた陛下が出向けないのなら、俺が君の相手になるべきなんだよ。 とは言っても、俺自身も忙しさにかまけて他人に任せているわけだが」
そう言って、ジークは給仕のために控えているサリーを見やる。
私も見れば、その表情はなんとも優越感に満ちた者のそれであった。 実に不敬なので、後で叱るべきだろう。
「その上で、さらに申し訳ないのだが、俺はこれから2日程、別件で自由に動けなくなるんだ。 また君を放っておいてしまう事になる……すまない」
「そうなのですね。 ですが、心配ございません。 キリエル嬢もおりますし、ここは王城ですもの、恐ろしい事などあろう筈もございません」
別に気に病む事もないというのに、ジークは何故だか気落ちしている様子に見えた。
だからこそ、私に関して別に心配する事など無いと主張する。
お世話になっておいて、これ以上ジークに甘えるわけにはいかないのだから。
「……それと、俺が戻ったら、君に話したい事があるんだ。 その時はまた、話を聞いてくれ」
「わかりました、その時が来るのをお待ちしております。 行ってらっしゃいませ殿下。 御公務のご健闘をお祈りいたします」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「それで、お前は未だあの子に言えず終いなのか。 本当に、相変わらずのようだな」
王城にある、秘されし幽閉棟の一室。
その部屋の隅に胡座をかいてそう言うのは、長い金髪を紐で一纏めに縛った、深い翠色の瞳の端正な顔立ちの男であった。
薄暗い部屋の、男が座る位置と真反対の壁に背を預けるジークは、男に顔を背けたまま返答する。
「……ですが自らの退路は断ちました。 後は、再会した時に話すだけです」
「そう言って、お前は結局いつも何も出来やしなかったではないか。 まあ、子供じみた他愛無い事ばかりではあったがな。 いつだったか、気になる令嬢をダンスに誘うと息巻いていたのに結局は誘うどころか声をかける事すら出来なかった、とかな」
「何年前の話ですか、それは。 そんな幼い頃の話を引き合いに出さないでください、陛下」
ぶっきらぼうに、けれどどこか不貞腐れたようなジークの態度に、陛下と呼ばれた男は小さく噴き出した。
陛下、という事でこの男こそがジークの実父でありアリステル王国の現国王、ディーレリア・ライラ・アリステルである。
と言っても、今の彼にはそのような威光を感じさせる要素など微塵も無く、本人のジークを揶揄うような物言いから、酒場でよく見かけるだいぶ顔の良いオヤジのような印象が漂っていた。
「お前は真面目で、勉学の成績や運動能力だけは優秀であったが、いかんせん理外か不意の事に弱いのよな。 次期アリステル王としては、そうした不安定な部分は排しておいた方が身のためだと思うのだが」
一朝一夕で直るものでもないよなぁ、とディーレリアはうんうん唸る。
ジークは、また始まったとげんなりした。
ディーレリアがこの話をすれば、いつも最終的に王太子妃、未来の嫁を探してこいと小言が始まる。
ジークはその度、平静を装う顔の下で嫌そうな顔をしていたものであった。
けれど、いつものパターンとは違い、ディーレリアはジークに忠告する。
「ああ、あの子は駄目だからな。 何やら、だいぶ前からえらく執心しているらしいが。 もう無理だ」
「エリーナ嬢の事は別にそういうのではありません! ……そもそも、駄目とはどういう事ですか」
「人を殺してしまったからだ」
揶揄うような口調から一転、ディーレリアの言葉が室内の空気を重くする。
突然変わった空気に、顔を背けていたジークもディーレリアの方を向かざるを得ない。
「ジークよ、お前はアリステルの王太子であり、次期国王だ。 対して、以前までならば公爵令嬢という釣りあった身分にあったあの子は、今となっては公爵家を勘当され、そして何より人殺しとなってしまった。 そのような者が、王家に嫁入りし、あまつさえ王太子妃になどなれはせんよ」
「エリーナ嬢は自分の意思でヤザル氏を殺したわけではありません! 陛下もご存知でしょう、あれは、立派な正当防衛であったと」
「勿論だ。 だからこそ、あの子の身を裁かずに事件は終わった。 あの子は罪人でもなければ、非難される事も無い」
「では何故、人を殺したからなどと!」
「それはな、私達の居る貴族の世界が人間社会の澱であるからだ」
ディーレリアは語る。
貴族とは、国を回す為の主たる歯車。 故に重宝され、様々な特権を持つ。
しかし今となっては、増え過ぎた貴族は不正を働き私腹を肥やす。 他者を陥れ、踏み台とする事さえ厭わない権力の亡者にまで堕落した。
「そんな中に、付け入る隙のある令嬢が王太子妃として入ればどうなる。 すぐさま踏み付けにされ、利用されるだろうよ。 現に、一部の貴族らはユースクリフ公爵家の令嬢の醜聞として、かの家を陥れようと画策していたからな。 だからこそアルフォンスは、あの子をユースクリフ公爵家から切り捨てたという部分もあるのだろうさ」
「ですが、エリーナ嬢に恥じるような事はありません。 そもそも、彼女は謀反人の企みを阻止した、アリステルにとっての忠臣も同然。 結果として人を殺したとしても、誰にも彼女を責める権利はない筈だ!」
「事実がどうあれ、ものの見方は視点によって変わる。 ましてや他者を陥れてまで権力にしがみ付きたい者どもであれば、偏見と曲解でもって言いがかりの一つ二つは付けようよ。 それが集団化すれば、正当性などいとも容易く覆される」
為政者として長年アリステルを治めてきたディーレリアの言葉に、その重さに、年月さえ至らぬものの政に多少は関わってきたジークは反論の余地も無かった。
それらが全て、事実である故に。
「……そのようにお考えならば、何故陛下はエリーナ嬢を城へと迎えたのですか。 先程の論調であれば、陛下にとって彼女は貴族との不和を起こしかねない存在の筈でしょう」
「挺身でもってアリステルを守ったあの子がこのままでは捨て置かれるのみと知って、放っておけるほど私は鬼ではないのだがね………まあ、それだけではないのだが。 なに、私はアリステルの忠臣に報いただけの事よ。 私情も無くはないが、それ以外の理由などありはしないな」
それだけ言い切ると、ディーレリアは気怠そうに立ち上がると、部屋の書棚より一冊の本を抜き取ってジークに投げ渡す。
「それでも読んでいろ。 いずれ夜が来て、私達が祈る時に、王族の罪を忘れていましたでは話にならないからな」
そう言って、自らも書棚より抜いたもう一冊を手に元いた場所に腰を落とす。
ディーレリアが頁を捲るその本は、かつてエリーナがエイリーン学園の図書館で読んだそれと同じものであった。
その道中、せっかくの半熟卵も固まっちゃってますよとブー垂れていたサリーは、文句のついでとばかりに、何でもない事を口にするように「今朝はジーク様もご一緒するらしいです」と口にした。
「前々から気になっていたのだけれど、貴女の殿下に対する扱いは雑過ぎないかしら」
「えー、別にいいと思いますけど。 だってジーク様ですし」
「良いわけないでしょう……」
相も変わらず、サリーはジークを適当に扱っているらしい。
いくら会う機会が多くて距離感が近いからといっても、ジークはれっきとしたアリステルの王族であり王太子だ。 敬われるべき立場にある御人である。
それに、サリーとジークは前世までは仲睦まじく、最終的には結ばれる間柄だったというのに、何がどうしてこうなってしまったものか……。
とりあえず不敬を重ねるサリーに教育的小言をしてやろうかと考えていれば、テラスは既に目の前にあり、それはまた今度の機会にと保留にした。
テラスに備えられたテーブルには既にジークがおり、こちらを見るや片手を挙げた。
「やあ、おはよう。 突然押しかけてしまってすまないね」
「おはようございます、殿下。 いえ、私は王家にお世話になっている身ですもの。 どうかお気になさらないでくださいませ」
挨拶を済ませ、私はジークの前の席に着座する。
そうして食事をしながら、ジークはいつも私が王城で普段は何をして過ごしているか、不満や不足は無いからと尋ねてくる。
此度もまた、食事が始まってしばらくはいつもと同じ質疑応答の形の会話が続いていた。
そして、やがて食事も終わり、ジークもその忙しさから公務に戻るために席を立つ直前の事。
「最近は公務が立て込んでいてね、こうして食事を共にする機会があまりとれなくて、すまない」
「いえ、お気になさらないでください。 私は、良い待遇に恵まれておりますもの。 それだけでも充分ですのに、これ以上殿下の手を煩わせる事は」
「賓客をもてなすのは当然の事だ。 エリーナ嬢を招いた陛下が出向けないのなら、俺が君の相手になるべきなんだよ。 とは言っても、俺自身も忙しさにかまけて他人に任せているわけだが」
そう言って、ジークは給仕のために控えているサリーを見やる。
私も見れば、その表情はなんとも優越感に満ちた者のそれであった。 実に不敬なので、後で叱るべきだろう。
「その上で、さらに申し訳ないのだが、俺はこれから2日程、別件で自由に動けなくなるんだ。 また君を放っておいてしまう事になる……すまない」
「そうなのですね。 ですが、心配ございません。 キリエル嬢もおりますし、ここは王城ですもの、恐ろしい事などあろう筈もございません」
別に気に病む事もないというのに、ジークは何故だか気落ちしている様子に見えた。
だからこそ、私に関して別に心配する事など無いと主張する。
お世話になっておいて、これ以上ジークに甘えるわけにはいかないのだから。
「……それと、俺が戻ったら、君に話したい事があるんだ。 その時はまた、話を聞いてくれ」
「わかりました、その時が来るのをお待ちしております。 行ってらっしゃいませ殿下。 御公務のご健闘をお祈りいたします」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「それで、お前は未だあの子に言えず終いなのか。 本当に、相変わらずのようだな」
王城にある、秘されし幽閉棟の一室。
その部屋の隅に胡座をかいてそう言うのは、長い金髪を紐で一纏めに縛った、深い翠色の瞳の端正な顔立ちの男であった。
薄暗い部屋の、男が座る位置と真反対の壁に背を預けるジークは、男に顔を背けたまま返答する。
「……ですが自らの退路は断ちました。 後は、再会した時に話すだけです」
「そう言って、お前は結局いつも何も出来やしなかったではないか。 まあ、子供じみた他愛無い事ばかりではあったがな。 いつだったか、気になる令嬢をダンスに誘うと息巻いていたのに結局は誘うどころか声をかける事すら出来なかった、とかな」
「何年前の話ですか、それは。 そんな幼い頃の話を引き合いに出さないでください、陛下」
ぶっきらぼうに、けれどどこか不貞腐れたようなジークの態度に、陛下と呼ばれた男は小さく噴き出した。
陛下、という事でこの男こそがジークの実父でありアリステル王国の現国王、ディーレリア・ライラ・アリステルである。
と言っても、今の彼にはそのような威光を感じさせる要素など微塵も無く、本人のジークを揶揄うような物言いから、酒場でよく見かけるだいぶ顔の良いオヤジのような印象が漂っていた。
「お前は真面目で、勉学の成績や運動能力だけは優秀であったが、いかんせん理外か不意の事に弱いのよな。 次期アリステル王としては、そうした不安定な部分は排しておいた方が身のためだと思うのだが」
一朝一夕で直るものでもないよなぁ、とディーレリアはうんうん唸る。
ジークは、また始まったとげんなりした。
ディーレリアがこの話をすれば、いつも最終的に王太子妃、未来の嫁を探してこいと小言が始まる。
ジークはその度、平静を装う顔の下で嫌そうな顔をしていたものであった。
けれど、いつものパターンとは違い、ディーレリアはジークに忠告する。
「ああ、あの子は駄目だからな。 何やら、だいぶ前からえらく執心しているらしいが。 もう無理だ」
「エリーナ嬢の事は別にそういうのではありません! ……そもそも、駄目とはどういう事ですか」
「人を殺してしまったからだ」
揶揄うような口調から一転、ディーレリアの言葉が室内の空気を重くする。
突然変わった空気に、顔を背けていたジークもディーレリアの方を向かざるを得ない。
「ジークよ、お前はアリステルの王太子であり、次期国王だ。 対して、以前までならば公爵令嬢という釣りあった身分にあったあの子は、今となっては公爵家を勘当され、そして何より人殺しとなってしまった。 そのような者が、王家に嫁入りし、あまつさえ王太子妃になどなれはせんよ」
「エリーナ嬢は自分の意思でヤザル氏を殺したわけではありません! 陛下もご存知でしょう、あれは、立派な正当防衛であったと」
「勿論だ。 だからこそ、あの子の身を裁かずに事件は終わった。 あの子は罪人でもなければ、非難される事も無い」
「では何故、人を殺したからなどと!」
「それはな、私達の居る貴族の世界が人間社会の澱であるからだ」
ディーレリアは語る。
貴族とは、国を回す為の主たる歯車。 故に重宝され、様々な特権を持つ。
しかし今となっては、増え過ぎた貴族は不正を働き私腹を肥やす。 他者を陥れ、踏み台とする事さえ厭わない権力の亡者にまで堕落した。
「そんな中に、付け入る隙のある令嬢が王太子妃として入ればどうなる。 すぐさま踏み付けにされ、利用されるだろうよ。 現に、一部の貴族らはユースクリフ公爵家の令嬢の醜聞として、かの家を陥れようと画策していたからな。 だからこそアルフォンスは、あの子をユースクリフ公爵家から切り捨てたという部分もあるのだろうさ」
「ですが、エリーナ嬢に恥じるような事はありません。 そもそも、彼女は謀反人の企みを阻止した、アリステルにとっての忠臣も同然。 結果として人を殺したとしても、誰にも彼女を責める権利はない筈だ!」
「事実がどうあれ、ものの見方は視点によって変わる。 ましてや他者を陥れてまで権力にしがみ付きたい者どもであれば、偏見と曲解でもって言いがかりの一つ二つは付けようよ。 それが集団化すれば、正当性などいとも容易く覆される」
為政者として長年アリステルを治めてきたディーレリアの言葉に、その重さに、年月さえ至らぬものの政に多少は関わってきたジークは反論の余地も無かった。
それらが全て、事実である故に。
「……そのようにお考えならば、何故陛下はエリーナ嬢を城へと迎えたのですか。 先程の論調であれば、陛下にとって彼女は貴族との不和を起こしかねない存在の筈でしょう」
「挺身でもってアリステルを守ったあの子がこのままでは捨て置かれるのみと知って、放っておけるほど私は鬼ではないのだがね………まあ、それだけではないのだが。 なに、私はアリステルの忠臣に報いただけの事よ。 私情も無くはないが、それ以外の理由などありはしないな」
それだけ言い切ると、ディーレリアは気怠そうに立ち上がると、部屋の書棚より一冊の本を抜き取ってジークに投げ渡す。
「それでも読んでいろ。 いずれ夜が来て、私達が祈る時に、王族の罪を忘れていましたでは話にならないからな」
そう言って、自らも書棚より抜いたもう一冊を手に元いた場所に腰を落とす。
ディーレリアが頁を捲るその本は、かつてエリーナがエイリーン学園の図書館で読んだそれと同じものであった。
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