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花枯れた箱庭の中で
戒め
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今日もまた、王族専用の庭園の片隅で花に水をやる。
祈る以外にするべき事も無く、何を目指して生きればいいのかさえも分からない。 だって、目的を見失って、同時に目指すべき標もなくしたから。
そんな漠然とした道行きの中で今置かれている、ゆるりと流れる王城での日々は平穏そのものであり、文句のあろう筈も無い。
けれど、同時に不安も募っていた。
花の世話の仕方を教えてくださる庭師に、食の細い私を気遣って好みのものを聞きに来る厨房の料理人と、王城に勤める使用人の方々は私に良くしてくださる。
今の私の立場を考えれば、王族が城内に招いた貴賓という事で使用人らが私を慮って世話を焼くのは当然の事。 それが、彼らの仕事なのだから。
けれども、こうして甘やかされて過ごした事などそう有りはしなかった私にとっては堪らなく心に沁み入る。
アリーの一件があって以降、公爵家では公爵の命の下に通り掛かる使用人ですら私の事を監視しているのではないかとずっと気を張っていた。 これまでずっと、安心出来るのは私以外には誰も居ない自室だけだったのだから。
ただひたすらに甘く、思考が蕩けそうな程の温もりを甘受している。
……当然、私がそんなぬるま湯にずっと浸っていても良い立場でない事は、重々承知している。
過去に同じような状況下で痛い目を見ているから、殊更甘え続けるわけにはいかない。
過去の過ちを、今の戒めに。
心を傾けてもらってその気持ちに感謝をすれども、浸りきってしまってはいけないのだ。
かつて辿った3度目の生。 その依存の結末も、また悲惨なものだった。
あの時は、公爵家から逃げ出さなかったとしても、公爵によって修道院へと捨てられる結末しか残っていなかった。
甘えて、依存して、堕落して、駄目になる。
そうなってしまえば、見捨てられる。
今は、陛下の温情によって王城に居られるだけで、これからもずっとここに住まうわけではなく、いずれは去る時もやってくる。
その時になって、元居た場所に帰ったとしても、駄目になった私なんて一体誰が求めようか。
ただでさえ人を殺すだなんて大罪を犯してしまったのだから、せめて少しでも真っ当な人間であらねばならない。
依存して堕落しきった愚かしさを、繰り返してはいけないのだ。
……実際、甘やかされ過ぎているという自覚は多々あった。
日がな、目覚めてすぐ祈った後は、読書か庭園の手入れしかする事がなく、後は食事と湯浴みを済ませて眠るのみ。
学園での生徒会のように山のような仕事をこなす事も無ければ書類や課題を徹夜でこなす事も無くて、ただ甘やかされて、優しさを享受するだけの日々は、まるで自身が愛玩動物にでもなったかのようだった。
過去に堕落した結末を一度味わっている身からすれば、今の状況とは堪らなく恐ろしいものだ。
だってそれは、相手に依存しきって、手を取られながら綱渡りをしているようなもの。
手を離されれば、見捨てられれば、後は文字通り落ちていくだけなのだから。
与えられた優しさに、依存しきってはいけない。
未だ大罪を犯した罰は下される事も無く、国の法は私を無罪とした。 贖いの機会は与えられず、しかし私自身は贖う術も無ければ方法も知らない。
ならばせめて、堕落だけはしてはならない。
自らを、そう戒める他に、今努めるべき事は何もありはしないのだから。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
王城に滞在して、既に数週間が経った。
けれど、それだけの時を過ごしても私が追い出される気配は一向に感じられない。
罪人として拘留されている訳でもなければ行動を制限されるでもなく、自由にさせてもらっている。
車椅子に乗らなくては満足に移動さえ出来ないほど衰弱していた身体も、少しずつ増えていった食事量に比例して肉付きを取り戻していき、今ではリハビリも兼ねた体力づくりに散歩が出来る程度には回復している。
けれど、未だに万全とも言えず、その内もう少し体力が戻ったら騎士団長様の教本に従って、何かトレーニングをしてみようかと思っている。
けれど、まずは無理をせずに歩く事からするべきだろう。 健やかな運動の基盤は、いつだって足腰からである。
そんな決意を固めると、思い立ったら吉日という事で、庭園で花の世話を終えてすぐに近くを歩いてまわる事にした。
「この庭園、奥にもまだ道があるのね」
「広いですよねぇ、ここ。 こんなに広くて手入れとか行き届いてるんでしょうか?」
脇道に生える木々からの木漏れ日が射す道を歩きながら、すぐ後ろを歩くサリーがそんな情緒も無い感想を漏らす。
言っている事は分からないでもないけれど、普通に不敬な発言である。
「それ、他の人に言っては駄目よ」
一応、釘を刺してはおくが、果たしてどこまで通じた事か。 のほほんと「はーい」だなんて返事をする辺り、分かっているやら、いないやら。
共に居る時間が長いと、そうした粗がどうにも気になるものである。 それこそ、しっかり是正させようかと思うくらいには。
王城では、眠る時以外はずっとサリーが私の側に付いている。
おはようからおやすみまで、花の世話に読書や食事を共にし、湯浴みの世話と着替えの手伝いまでと、至れり尽せりである。
さすがに、湯浴みや着替えは自分でできると固辞しようとしたのだけれど、凄い剣幕で迫られて「お姉様のお世話! させてくださいませ!!」と真っ赤な顔で頼み込まれては断れなかった。 その後で鼻血まで出していたけれど、本当に大丈夫なのだろうか。
それでまあ、色々とお世話してもらっているのだけれど、一つだけ問題があった。
サリーと食事を共にするたび、テーブルにはすごい量の料理が並ぶ。
そして、彼女はそれを、私の前にドンと盛るのだ。
「お姉様は細過ぎます。 ささ、たんと召し上がってくださいませ!」
これが、食事毎のサリーの言葉である。
痩せ細っていた私の身体がかなり早く肉付きを取り戻していったのはこのおかげであり、新たな悩みの種もまた、このせいである。
湯浴みから上がる度に自らの裸体を姿見で確認するのだが、肉付きが元に戻るどころか、以前よりも少し増えているような気がするのだ。
ウエストとか、なんだかちょっとお肉が盛っているような……。
正直、実に由々しき事態である。
今となってはあまり意味など無いけれど、それでもプロポーションの維持はもはやプライドにかけて徹底していただけに、心底ガッカリした。
現状に、周囲の人々に、甘え過ぎていたと腹回りの怠惰の証を摘んで後悔する。
サリーは私を「細過ぎる」と評するけれど、彼女は私を過大評価する傾向が強いので、その言葉を真に受けるのは良くないだろう。
懺悔とか贖いとか言っていた人間が、こんなだらしのない身体になっていては説得力など微塵も無い。
故に、是正せねばと、奮起した。
正直、恥ずかしいから真実を口にする事は絶対に無いけれど、体力づくりは言い訳でダイエットこそが真の目的だったりする。
せめて、ウエストをもう少し絞るのだ!
「どうなさったのですか、お姉様?」
心の中でガッツポーズを決めていると、私の挙動を不審に思ったのかサリーが声をかけてくる。
なんでもないと答えつつ、サリーに視線をやってその姿をよく見てみれば、彼女は少し華奢ではあるけれど、割と均整のとれた体付きをしている。
以前、無いからと私の胸部を羨ましがっていたけれど、それを加味しても、良い肉体である。
……というか本当、なぜあんなに食べても太らないのかしら。
明らかに、私よりも食べていて、下手をすればたまに食事を共にするジークよりも一食の量が多い筈なのだけれど。
それに、テーブル一杯に並べられた料理の全てを平らげるだけの胃袋があの体のどこに備わっているのか。 人体の不思議である。
何か秘訣があるなら、食べても太らない方法とか教えてくれないかしら……。
などと胡乱な事を考えて、そこでハッと我に帰った。
私ったら、またすぐ人に頼ろうとするから駄目なのだ。 順当に、摂取したカロリー分の運動をこなせば良いだけだというのに、全くもって怠惰である。
この増えたウエストは堕落の証。
故に、自身の手でどうにかせねばならない。
甘やかされて堕落しては駄目なのだ。 物理的にも、精神的にも、色々と駄目なのだ。
だから、本当もう……手っ取り早く走ろうかしら。
「……あら?」
木漏れ日の道を懊悩しながら歩いていると、ふと植込みの中にひっそりと在る石畳の脇道を見つけた。
なんとなく気になって、ふらふらと足が道の先へと向かう。
後ろでサリーが「お姉様?」と呼びかけるのも無視して、ふらふら、ふらふらと。
やがて石畳の果て、辿り着いた先は鬱蒼と生茂る深緑の世界。
その中に一つ、ぽつりと、小さな宮が建っていた。
祈る以外にするべき事も無く、何を目指して生きればいいのかさえも分からない。 だって、目的を見失って、同時に目指すべき標もなくしたから。
そんな漠然とした道行きの中で今置かれている、ゆるりと流れる王城での日々は平穏そのものであり、文句のあろう筈も無い。
けれど、同時に不安も募っていた。
花の世話の仕方を教えてくださる庭師に、食の細い私を気遣って好みのものを聞きに来る厨房の料理人と、王城に勤める使用人の方々は私に良くしてくださる。
今の私の立場を考えれば、王族が城内に招いた貴賓という事で使用人らが私を慮って世話を焼くのは当然の事。 それが、彼らの仕事なのだから。
けれども、こうして甘やかされて過ごした事などそう有りはしなかった私にとっては堪らなく心に沁み入る。
アリーの一件があって以降、公爵家では公爵の命の下に通り掛かる使用人ですら私の事を監視しているのではないかとずっと気を張っていた。 これまでずっと、安心出来るのは私以外には誰も居ない自室だけだったのだから。
ただひたすらに甘く、思考が蕩けそうな程の温もりを甘受している。
……当然、私がそんなぬるま湯にずっと浸っていても良い立場でない事は、重々承知している。
過去に同じような状況下で痛い目を見ているから、殊更甘え続けるわけにはいかない。
過去の過ちを、今の戒めに。
心を傾けてもらってその気持ちに感謝をすれども、浸りきってしまってはいけないのだ。
かつて辿った3度目の生。 その依存の結末も、また悲惨なものだった。
あの時は、公爵家から逃げ出さなかったとしても、公爵によって修道院へと捨てられる結末しか残っていなかった。
甘えて、依存して、堕落して、駄目になる。
そうなってしまえば、見捨てられる。
今は、陛下の温情によって王城に居られるだけで、これからもずっとここに住まうわけではなく、いずれは去る時もやってくる。
その時になって、元居た場所に帰ったとしても、駄目になった私なんて一体誰が求めようか。
ただでさえ人を殺すだなんて大罪を犯してしまったのだから、せめて少しでも真っ当な人間であらねばならない。
依存して堕落しきった愚かしさを、繰り返してはいけないのだ。
……実際、甘やかされ過ぎているという自覚は多々あった。
日がな、目覚めてすぐ祈った後は、読書か庭園の手入れしかする事がなく、後は食事と湯浴みを済ませて眠るのみ。
学園での生徒会のように山のような仕事をこなす事も無ければ書類や課題を徹夜でこなす事も無くて、ただ甘やかされて、優しさを享受するだけの日々は、まるで自身が愛玩動物にでもなったかのようだった。
過去に堕落した結末を一度味わっている身からすれば、今の状況とは堪らなく恐ろしいものだ。
だってそれは、相手に依存しきって、手を取られながら綱渡りをしているようなもの。
手を離されれば、見捨てられれば、後は文字通り落ちていくだけなのだから。
与えられた優しさに、依存しきってはいけない。
未だ大罪を犯した罰は下される事も無く、国の法は私を無罪とした。 贖いの機会は与えられず、しかし私自身は贖う術も無ければ方法も知らない。
ならばせめて、堕落だけはしてはならない。
自らを、そう戒める他に、今努めるべき事は何もありはしないのだから。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
王城に滞在して、既に数週間が経った。
けれど、それだけの時を過ごしても私が追い出される気配は一向に感じられない。
罪人として拘留されている訳でもなければ行動を制限されるでもなく、自由にさせてもらっている。
車椅子に乗らなくては満足に移動さえ出来ないほど衰弱していた身体も、少しずつ増えていった食事量に比例して肉付きを取り戻していき、今ではリハビリも兼ねた体力づくりに散歩が出来る程度には回復している。
けれど、未だに万全とも言えず、その内もう少し体力が戻ったら騎士団長様の教本に従って、何かトレーニングをしてみようかと思っている。
けれど、まずは無理をせずに歩く事からするべきだろう。 健やかな運動の基盤は、いつだって足腰からである。
そんな決意を固めると、思い立ったら吉日という事で、庭園で花の世話を終えてすぐに近くを歩いてまわる事にした。
「この庭園、奥にもまだ道があるのね」
「広いですよねぇ、ここ。 こんなに広くて手入れとか行き届いてるんでしょうか?」
脇道に生える木々からの木漏れ日が射す道を歩きながら、すぐ後ろを歩くサリーがそんな情緒も無い感想を漏らす。
言っている事は分からないでもないけれど、普通に不敬な発言である。
「それ、他の人に言っては駄目よ」
一応、釘を刺してはおくが、果たしてどこまで通じた事か。 のほほんと「はーい」だなんて返事をする辺り、分かっているやら、いないやら。
共に居る時間が長いと、そうした粗がどうにも気になるものである。 それこそ、しっかり是正させようかと思うくらいには。
王城では、眠る時以外はずっとサリーが私の側に付いている。
おはようからおやすみまで、花の世話に読書や食事を共にし、湯浴みの世話と着替えの手伝いまでと、至れり尽せりである。
さすがに、湯浴みや着替えは自分でできると固辞しようとしたのだけれど、凄い剣幕で迫られて「お姉様のお世話! させてくださいませ!!」と真っ赤な顔で頼み込まれては断れなかった。 その後で鼻血まで出していたけれど、本当に大丈夫なのだろうか。
それでまあ、色々とお世話してもらっているのだけれど、一つだけ問題があった。
サリーと食事を共にするたび、テーブルにはすごい量の料理が並ぶ。
そして、彼女はそれを、私の前にドンと盛るのだ。
「お姉様は細過ぎます。 ささ、たんと召し上がってくださいませ!」
これが、食事毎のサリーの言葉である。
痩せ細っていた私の身体がかなり早く肉付きを取り戻していったのはこのおかげであり、新たな悩みの種もまた、このせいである。
湯浴みから上がる度に自らの裸体を姿見で確認するのだが、肉付きが元に戻るどころか、以前よりも少し増えているような気がするのだ。
ウエストとか、なんだかちょっとお肉が盛っているような……。
正直、実に由々しき事態である。
今となってはあまり意味など無いけれど、それでもプロポーションの維持はもはやプライドにかけて徹底していただけに、心底ガッカリした。
現状に、周囲の人々に、甘え過ぎていたと腹回りの怠惰の証を摘んで後悔する。
サリーは私を「細過ぎる」と評するけれど、彼女は私を過大評価する傾向が強いので、その言葉を真に受けるのは良くないだろう。
懺悔とか贖いとか言っていた人間が、こんなだらしのない身体になっていては説得力など微塵も無い。
故に、是正せねばと、奮起した。
正直、恥ずかしいから真実を口にする事は絶対に無いけれど、体力づくりは言い訳でダイエットこそが真の目的だったりする。
せめて、ウエストをもう少し絞るのだ!
「どうなさったのですか、お姉様?」
心の中でガッツポーズを決めていると、私の挙動を不審に思ったのかサリーが声をかけてくる。
なんでもないと答えつつ、サリーに視線をやってその姿をよく見てみれば、彼女は少し華奢ではあるけれど、割と均整のとれた体付きをしている。
以前、無いからと私の胸部を羨ましがっていたけれど、それを加味しても、良い肉体である。
……というか本当、なぜあんなに食べても太らないのかしら。
明らかに、私よりも食べていて、下手をすればたまに食事を共にするジークよりも一食の量が多い筈なのだけれど。
それに、テーブル一杯に並べられた料理の全てを平らげるだけの胃袋があの体のどこに備わっているのか。 人体の不思議である。
何か秘訣があるなら、食べても太らない方法とか教えてくれないかしら……。
などと胡乱な事を考えて、そこでハッと我に帰った。
私ったら、またすぐ人に頼ろうとするから駄目なのだ。 順当に、摂取したカロリー分の運動をこなせば良いだけだというのに、全くもって怠惰である。
この増えたウエストは堕落の証。
故に、自身の手でどうにかせねばならない。
甘やかされて堕落しては駄目なのだ。 物理的にも、精神的にも、色々と駄目なのだ。
だから、本当もう……手っ取り早く走ろうかしら。
「……あら?」
木漏れ日の道を懊悩しながら歩いていると、ふと植込みの中にひっそりと在る石畳の脇道を見つけた。
なんとなく気になって、ふらふらと足が道の先へと向かう。
後ろでサリーが「お姉様?」と呼びかけるのも無視して、ふらふら、ふらふらと。
やがて石畳の果て、辿り着いた先は鬱蒼と生茂る深緑の世界。
その中に一つ、ぽつりと、小さな宮が建っていた。
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