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花枯れた箱庭の中で
臆病
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がきり、ばきり。
アリステル王城内にある訓練場では、そんな鈍い音がずっと響いていた。
朝夕と問わず、その叩き付けるような音をたてているのは1人の騎士。 王国騎士、アルダレート・ジェンキンスである。
状況だけで言えば、一介の騎士が鍛錬に励んでいるだけのようだが、その実は手にした木剣を一分の理も無く膂力に流されるまま訓練用の的に叩き付けているだけの事。
技術の一つもありはしないただの暴力で、行き場の無い想いを発散するための、端的に言えば、現実逃避のようなものであった。
アルダレートは愚者ではない。
だが、だからこそどうにもならなくなってしまった現状を理解し、どれだけ言葉を重ねようとも手遅れだと断じている。 それ故の逃避であった。
嘆いているのは、間に合わなかった過去と、どうしようもなく未熟で至らなかった力不足の己自身なのだ。
王太子暗殺未遂事件の裏で、ユースクリフ公爵令嬢が辺境伯を殺害した。
調査が進むにつれて、ユースクリフ公爵令嬢には正当防衛が適用されて然るべきであるとされた。
しかし事件当時の現場状況のみを見れば、そこに広がっていたのは凄惨な殺人現場。
王城の客室に小型のナイフなど置かれている筈も無く、故に当初はユースクリフ公爵令嬢が殺意を持って辺境伯を殺害したのでは、という意見もあった。
公爵令嬢という身分を考慮はしても恣意的な殺人を見逃す程に利権主義に埋もれていない王宮騎士団は、錯乱していたユースクリフ公爵令嬢の様子が落ち着くと即刻、彼女を尋問に掛けた。 暴力で真実を吐露させる手法ではなく、あくまで脅しつける程度に怒鳴るものだ。
たかだか令嬢に、王宮務めとはいえ本職の騎士が脅しつければ怯えて、泣いて、全てを詳らかに話すだろうと思われていた。
けれどユースクリフ公爵令嬢は、どんなに怒鳴られようとも怯える事など無く、どこか上の空な様子ではあったが尋問官の問答に応じていた。
故に、初動の捜査は円滑に進んだ。
そして時間が経つにつれて、ユースクリフ公爵令嬢が使用人に横抱きにされてパーティー会場から連れ出されたとする目撃情報が浮上した。
さらに調査範囲を広げれば今度は、辺境伯がユースクリフ公爵令嬢への執着とただならぬ感情を持っていたと示す日記と辺境伯が王太子暗殺を企てていた輩に与していたと思われる内容の手紙、そして帝国への密書がアリステルの機密書類と同封された封筒が見つかった。
そこまで調べが及び、貴族牢に拘留されていたユースクリフ公爵令嬢は釈放された。
その後は王城の貴賓室に身を移したとされているが、以降は音沙汰が無いままである。
ーーーこれが、ここ数日までの一連の流れ。
そしてその間、守ると誓ったエリーナのためにアルダレートが出来た事など、何一つありはしなかった。
始終、彼は事件より蚊帳の外で、常にエリーナの事が胸中を占めていたのにその安否さえも知れぬまま、王国騎士としての職務を果たす日々を送っていた。
……もっとも、アルダレートがエリーナの所在を知ったとて、その元に向かう事さえ出来はしないのだけれど。
剣を振る日々は、ただ思考を放棄して目の前に対する者を斬るだけの、思い悩む事など何もありはしない楽なものであった。
騎士団の仲間を打ちのめし、倒せば次に、倒せば次にと模擬戦の名目の元で斬り伏せる。
いくら訓練用の木剣とて、アルダレート並みの馬鹿力で振るわれれば立派な凶器となる。
故に、彼と相対した者は大なり小なり怪我を負い、やがて誰もアルダレートと模擬戦をしようとしなくなった。 そうなれば、今度は標的が訓練用の的に代わったのだが。
ばきり、ばきり……バキッ!
また一つ木剣をへし折ると、膂力任せの暴力は一時だけおさまって、その瞬間だけはアルダレートの頭に思考が戻る。
その脳裏に過るのは、あと一歩遅く、手が届かないままに王宮騎士に連行されていくエリーナの姿。
嗚咽を漏らして、けれど嘆く暇すら与えられぬまま強引に歩かされている。
その足跡は廊下に血の跡を残し、その衣服や頬は血に濡れていた。
初めは、エリーナがあれだけの出血をするほどの大怪我を負ったのかと思った。 けれど事情を聞けば、彼女はそれよりもっと残酷な事態に陥っていたのだ。
だからこそ、エリーナの身を守れなかった事以上にアルダレートは責を強く感じていた。
肝心な場面で間に合わないなど、何の為に長い間戦場に身を置いて、自らを鍛えてきたのか。
ゴツゴツとした無力な掌を見てアルダレートは、自らをより情けなく思う。
既に、拭えぬ朱色を大量に浴びてきたその手と同じように。
その業を、守ると誓った者に負わせてしまったのだから。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
エリーナへと騎士として誓いを立てて、それを父でえる王国騎士団長に知られて以降、アルダレートは国防の一角を担う親戚の家へと預けられ、そこで国に仕える騎士となる為に日夜、鍛えられる事となった。
国に誓うべきを一介の令嬢に捧げたアルダレートは、力量も無いくせに軽々しく誓いを立てた事を厳しく叱責された。
そして騎士としての剣技からその精神の在り方まで指導を受けて、ようやく騎士見習い程度の力量が付いた頃に、近場で小規模な戦が起きた。
何処かから流れてきた異民族の襲撃はよくある話のようで、アルダレートは実地体験として参戦した。 親戚の贔屓目無く、当時のアルダレートが小規模ではあれど実戦でも十分に騎士として戦えると判断されての事でもあった。
百数十程度の異民族は統率も薄い、烏合の衆も同然の勢であった。
故に、数で劣れども、兵法と普段よりの訓練で培った地力の差であっという間に勝勢となった。
それはもう、初の戦場としてベテランの騎士に付いて回っていたアルダレートが特に敵と遭遇する事も無い程に。
ーーーけれど、戦には不測の事態など常である。
烏合の衆と侮っていた異民族らは十数人の隊を組んでアルダレートの居る分隊に奇襲を仕掛けてきた。
途端に混沌と化す戦況に混乱しながらも、アルダレートはなんとか切り抜ける。
襲いくる異民族をいなし、反撃する。
的確に相手の武器を狙って弾き、その勢いのままに斬り抜けば、相手はその勢いに押されて地に伏せる。
そこで普段であれば、対面した相手が武器を取り零して地に伏した時点で手合わせは終わる。
けれど、今は実戦で、目の前の異民族は敵である。
では、アリステルを守る騎士は、戦場で敵に対してどうすべきか………。
そう考え至った時、アルダレートは振りかぶった剣を止めた。
たとえ敵とて、人である。
そう気付いてしまえば、考えてしまえば、先程まで生きる為に振るっていた剣は変質していく。
鈍い輝きに、鋭い刀身。
それが、何の為の物か……。
気付いて、脳がその解を明文化するよりも前にーーー止まっていた剣先が、スッと敵の姿をなぞって、殺した。
その際にアルダレートは、永遠に忘れられないだろう、自らを映しながらも色の無くなった、死者の瞳を見た。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
初めて戦場に出た日。
それは同時に、初めて人を殺した日。
今のアルダレートは、騎士として戦場にて人を殺す事をアリステルを守る為とし、戦場に出立する度に敵を何人も斬り殺してきた。
それが仕事で、必要な事。
血生臭い荒事をこなすのが騎士であると、受け入れざるを得ない程に場数をこなし、慣れきってしまったのだ。
アルダレートの父は厳格な人物で、騎士団の中はおろか、家族の前でもあまり笑わない。
けれど、父は王国騎士団長なればこそ、戦場で幾つもの命を奪いながらアリステルを守護してきたのだろう。
奪ってきた命を思えば、人を殺した騎士が笑顔を浮かべる事など出来ない。 骸の、無色透明な瞳が過ぎる度、心の何処かを苛まれるのだから。
けれど、だからこそ守ったものが平穏であれば、笑顔であればと願う。
そういうものの為にアルダレートら王国騎士は戦っているのだから。
けれど、そうした汚れ仕事を生業としておきながら、此度のアルダレートは人を殺すという苦行とそれによって背負う事となる業を、守ると誓ったエリーナに背負わせる事になってしまった。
少なくとも、エリーナが人を殺す前に間に合わなかった彼はそのように考えている。
守ると言ったのに、1度ならず2度までもエリーナの手を取って守る事も寄り添う事も出来なかった。
……所詮は言葉だけの、無能な男。
そんなもの、騎士ですら無いと、自らを毒づく。
そんな男が、どんな顔をして3度目を乞うてエリーナの前に立てようか。
木剣を手に取り、アルダレートはまた無心に振り続ける。
資格を失ったと思い込んで、その実が守れなかったエリーナの今を見る事から逃げているだけなどと、気付かぬままに。
アリステル王城内にある訓練場では、そんな鈍い音がずっと響いていた。
朝夕と問わず、その叩き付けるような音をたてているのは1人の騎士。 王国騎士、アルダレート・ジェンキンスである。
状況だけで言えば、一介の騎士が鍛錬に励んでいるだけのようだが、その実は手にした木剣を一分の理も無く膂力に流されるまま訓練用の的に叩き付けているだけの事。
技術の一つもありはしないただの暴力で、行き場の無い想いを発散するための、端的に言えば、現実逃避のようなものであった。
アルダレートは愚者ではない。
だが、だからこそどうにもならなくなってしまった現状を理解し、どれだけ言葉を重ねようとも手遅れだと断じている。 それ故の逃避であった。
嘆いているのは、間に合わなかった過去と、どうしようもなく未熟で至らなかった力不足の己自身なのだ。
王太子暗殺未遂事件の裏で、ユースクリフ公爵令嬢が辺境伯を殺害した。
調査が進むにつれて、ユースクリフ公爵令嬢には正当防衛が適用されて然るべきであるとされた。
しかし事件当時の現場状況のみを見れば、そこに広がっていたのは凄惨な殺人現場。
王城の客室に小型のナイフなど置かれている筈も無く、故に当初はユースクリフ公爵令嬢が殺意を持って辺境伯を殺害したのでは、という意見もあった。
公爵令嬢という身分を考慮はしても恣意的な殺人を見逃す程に利権主義に埋もれていない王宮騎士団は、錯乱していたユースクリフ公爵令嬢の様子が落ち着くと即刻、彼女を尋問に掛けた。 暴力で真実を吐露させる手法ではなく、あくまで脅しつける程度に怒鳴るものだ。
たかだか令嬢に、王宮務めとはいえ本職の騎士が脅しつければ怯えて、泣いて、全てを詳らかに話すだろうと思われていた。
けれどユースクリフ公爵令嬢は、どんなに怒鳴られようとも怯える事など無く、どこか上の空な様子ではあったが尋問官の問答に応じていた。
故に、初動の捜査は円滑に進んだ。
そして時間が経つにつれて、ユースクリフ公爵令嬢が使用人に横抱きにされてパーティー会場から連れ出されたとする目撃情報が浮上した。
さらに調査範囲を広げれば今度は、辺境伯がユースクリフ公爵令嬢への執着とただならぬ感情を持っていたと示す日記と辺境伯が王太子暗殺を企てていた輩に与していたと思われる内容の手紙、そして帝国への密書がアリステルの機密書類と同封された封筒が見つかった。
そこまで調べが及び、貴族牢に拘留されていたユースクリフ公爵令嬢は釈放された。
その後は王城の貴賓室に身を移したとされているが、以降は音沙汰が無いままである。
ーーーこれが、ここ数日までの一連の流れ。
そしてその間、守ると誓ったエリーナのためにアルダレートが出来た事など、何一つありはしなかった。
始終、彼は事件より蚊帳の外で、常にエリーナの事が胸中を占めていたのにその安否さえも知れぬまま、王国騎士としての職務を果たす日々を送っていた。
……もっとも、アルダレートがエリーナの所在を知ったとて、その元に向かう事さえ出来はしないのだけれど。
剣を振る日々は、ただ思考を放棄して目の前に対する者を斬るだけの、思い悩む事など何もありはしない楽なものであった。
騎士団の仲間を打ちのめし、倒せば次に、倒せば次にと模擬戦の名目の元で斬り伏せる。
いくら訓練用の木剣とて、アルダレート並みの馬鹿力で振るわれれば立派な凶器となる。
故に、彼と相対した者は大なり小なり怪我を負い、やがて誰もアルダレートと模擬戦をしようとしなくなった。 そうなれば、今度は標的が訓練用の的に代わったのだが。
ばきり、ばきり……バキッ!
また一つ木剣をへし折ると、膂力任せの暴力は一時だけおさまって、その瞬間だけはアルダレートの頭に思考が戻る。
その脳裏に過るのは、あと一歩遅く、手が届かないままに王宮騎士に連行されていくエリーナの姿。
嗚咽を漏らして、けれど嘆く暇すら与えられぬまま強引に歩かされている。
その足跡は廊下に血の跡を残し、その衣服や頬は血に濡れていた。
初めは、エリーナがあれだけの出血をするほどの大怪我を負ったのかと思った。 けれど事情を聞けば、彼女はそれよりもっと残酷な事態に陥っていたのだ。
だからこそ、エリーナの身を守れなかった事以上にアルダレートは責を強く感じていた。
肝心な場面で間に合わないなど、何の為に長い間戦場に身を置いて、自らを鍛えてきたのか。
ゴツゴツとした無力な掌を見てアルダレートは、自らをより情けなく思う。
既に、拭えぬ朱色を大量に浴びてきたその手と同じように。
その業を、守ると誓った者に負わせてしまったのだから。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
エリーナへと騎士として誓いを立てて、それを父でえる王国騎士団長に知られて以降、アルダレートは国防の一角を担う親戚の家へと預けられ、そこで国に仕える騎士となる為に日夜、鍛えられる事となった。
国に誓うべきを一介の令嬢に捧げたアルダレートは、力量も無いくせに軽々しく誓いを立てた事を厳しく叱責された。
そして騎士としての剣技からその精神の在り方まで指導を受けて、ようやく騎士見習い程度の力量が付いた頃に、近場で小規模な戦が起きた。
何処かから流れてきた異民族の襲撃はよくある話のようで、アルダレートは実地体験として参戦した。 親戚の贔屓目無く、当時のアルダレートが小規模ではあれど実戦でも十分に騎士として戦えると判断されての事でもあった。
百数十程度の異民族は統率も薄い、烏合の衆も同然の勢であった。
故に、数で劣れども、兵法と普段よりの訓練で培った地力の差であっという間に勝勢となった。
それはもう、初の戦場としてベテランの騎士に付いて回っていたアルダレートが特に敵と遭遇する事も無い程に。
ーーーけれど、戦には不測の事態など常である。
烏合の衆と侮っていた異民族らは十数人の隊を組んでアルダレートの居る分隊に奇襲を仕掛けてきた。
途端に混沌と化す戦況に混乱しながらも、アルダレートはなんとか切り抜ける。
襲いくる異民族をいなし、反撃する。
的確に相手の武器を狙って弾き、その勢いのままに斬り抜けば、相手はその勢いに押されて地に伏せる。
そこで普段であれば、対面した相手が武器を取り零して地に伏した時点で手合わせは終わる。
けれど、今は実戦で、目の前の異民族は敵である。
では、アリステルを守る騎士は、戦場で敵に対してどうすべきか………。
そう考え至った時、アルダレートは振りかぶった剣を止めた。
たとえ敵とて、人である。
そう気付いてしまえば、考えてしまえば、先程まで生きる為に振るっていた剣は変質していく。
鈍い輝きに、鋭い刀身。
それが、何の為の物か……。
気付いて、脳がその解を明文化するよりも前にーーー止まっていた剣先が、スッと敵の姿をなぞって、殺した。
その際にアルダレートは、永遠に忘れられないだろう、自らを映しながらも色の無くなった、死者の瞳を見た。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
初めて戦場に出た日。
それは同時に、初めて人を殺した日。
今のアルダレートは、騎士として戦場にて人を殺す事をアリステルを守る為とし、戦場に出立する度に敵を何人も斬り殺してきた。
それが仕事で、必要な事。
血生臭い荒事をこなすのが騎士であると、受け入れざるを得ない程に場数をこなし、慣れきってしまったのだ。
アルダレートの父は厳格な人物で、騎士団の中はおろか、家族の前でもあまり笑わない。
けれど、父は王国騎士団長なればこそ、戦場で幾つもの命を奪いながらアリステルを守護してきたのだろう。
奪ってきた命を思えば、人を殺した騎士が笑顔を浮かべる事など出来ない。 骸の、無色透明な瞳が過ぎる度、心の何処かを苛まれるのだから。
けれど、だからこそ守ったものが平穏であれば、笑顔であればと願う。
そういうものの為にアルダレートら王国騎士は戦っているのだから。
けれど、そうした汚れ仕事を生業としておきながら、此度のアルダレートは人を殺すという苦行とそれによって背負う事となる業を、守ると誓ったエリーナに背負わせる事になってしまった。
少なくとも、エリーナが人を殺す前に間に合わなかった彼はそのように考えている。
守ると言ったのに、1度ならず2度までもエリーナの手を取って守る事も寄り添う事も出来なかった。
……所詮は言葉だけの、無能な男。
そんなもの、騎士ですら無いと、自らを毒づく。
そんな男が、どんな顔をして3度目を乞うてエリーナの前に立てようか。
木剣を手に取り、アルダレートはまた無心に振り続ける。
資格を失ったと思い込んで、その実が守れなかったエリーナの今を見る事から逃げているだけなどと、気付かぬままに。
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