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いつか見た夢の世界で
※ ●すということ
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考えるよりも先に身体が動いていた、だなんて小説のような事はなかった。
ただただ、虎視眈々と待ち伏せて、機を窺っていた。 それでも、結局は理性よりも衝動が勝ったのだと思う。
この男を今ここで何としてでも止めなければならないと、そう悟ったから。
だからこそ、そのために為すべき事を判断して咄嗟に頭の中で弾き出された最適解を是とした。
私に触れようと無防備に近寄ってくる、ルーディック・ヤザルのどこか覚束ない足取りをジッと見ていた。
私に触れようと差し出した手は3度目の世界と同じで、よからぬ事をしようとする情欲が透けて見えるいやらしい手つきだった。
まあ今はそんな事はどうでもよくて、為すべき事のみに集中する。
恐怖も戸惑いも諦めもこの一時のみは全て忘れて、機会を待つ。
倫理観を捨てて、合理性だけを突き詰める。
手っ取り早く、それでいて私でも出来る方法でルーディック・ヤザルを止める必要があった。 私に対して心理状態が無警戒にある今のうちにどうにかしなければ、もうそれ以降は逆転の目は生まれないだろう。
つまりやるなら早いうちに、的確に。
決心を固めてからルーディック・ヤザルに対して視線は一度だって切っていない。
いつ好機が訪れるか分からないから、それを見逃さないように。 それでいて警戒心を持たれないように、慎重に、両手を蹲る姿勢で胸の前で抱え込む。
チャンスは1度。
それを逃せば少なくとも私はルーディック・ヤザルの手に掛かって確実に終わる。 最悪の場合、帝国との衝突の末にアリステルの未来も潰える。
握り込んだ両手にはそんなプレッシャーが掛かり、より一層重いものへと変わっていく。
けど、為さなくては。
贖いと使命を果たさなくては……。
そうしてまた一つ、決意を固めていく。
その度に呼吸は早く、そして浅くなる。
そのせいで酸素を上手く取り入れられずに思考は単調になり、視界もまた狭まっていく。
ゆらゆらとした浮遊感と壊れたレコードのように脳内で繰り返される『贖いと使命を果たさなくては』という決意の言葉。 思考にそれ以外が差し挟まる余地は無く、故にそれ以外を知覚出来ない。
だから、その瞬間を認知したのは触覚からだった。
無遠慮に、下衆な手つきで粘着質に触れるルーディック・ヤザルの手に対して、朧げな意識よりも先にそれに付随した衝動が身体を動かした。
体重全てを掛けて体当たりをして押し倒し、ずっとずっと待ち伏せて両手で大事に握り込んでいたナイフをその首に突き立てる。
それはいつ、いかなる時だってずっと持ち歩いていた護身用の小さなポケットナイフ。 ジークに渡した護衛としての武装とは別に、私の精神安定のためのお守りとして肌身離さず持っていた小さな武器。
役立てる時などありはしないと思っていたそれで、首を躊躇無く刺し貫いた。
次いで追い付いた意識が状況を認識すれば、知識が加勢をしてくれる。
ジークの護衛としてある程度学んだ護身術とは別の、敵を●すための技術は騎士団長様の教本の隅に記されていた。
上手い具合に首の管を切断すれば良いと書かれた文章は騎士団長様の実戦からくる経験則らしくて私にはとんと理解が及ばなかった、けれど首を切れば●す事が出来るのだと考えてナイフを刺し入れる手に力を加える。
ナイフを引き抜けば、その傷口からは大量の血が流れ出た。
けれどルーディック・ヤザルは●せていなくて、代わりに血を噴き出しながら笑い始めたのだ。
まだ●せてない。 ●さなくてはいけない。
理解の及ばなかった騎士団長様の教本より得た知識では絶命には至らないと悟り、確実に●すためにはどうするかと考えたところで脈打つ心臓に気が付いた。
素人でもとても分かり易い、人を生かす大事な器官。
それを潰せば今度こそ。
これで●せる………。
大きく振りかぶって思いっきり、深々とナイフを突き刺して胸の傷口をぐりっと捻ればルーディック・ヤザルはさっきよりも大量の血を吐いた。
そしてそのまま、不快な笑いも収まって動かなくなった。
「…………はぁ」
馬乗りになっていたルーディック・ヤザルから離れて動かなくなったそれを見下ろしながら吐息を一つ。
多大な疲労感とは別に、どんよりとのしかかるような倦怠感があった。
けれどそれ以上に、ようやく終わったのだと安堵する気持ちが大きかった。 贖いも使命も何一つ終わってなどいないというのにおかしな話である。
「やっと………やっと、解放された」
全身を虚脱感が襲う。
膝が笑い立っていられないし、ぐわんぐわんと耳鳴りもして、頭痛までする。
けれど、内心ではそんな苦痛よりも歓喜が上回っていた。 長い間苦しめられ続けていた悪夢から解放されたのだから当然だ。
自然、笑みが漏れて歓びに打ち震えた。
けれど、そんな喜びの時間に水を差すように部屋の扉が無遠慮に開かれた。
入ってきたのは、王城の騎士服を着た青年。 知らぬ顔であった。
「これは……ご令嬢、これを貴女が………?」
恐ろしいものでも見るように、慄きながら尋ねてくる騎士の青年。
私が一つ首肯すれば、騎士の青年は私を拘束した。
「ご令嬢、身柄を拘束させていただきます。 殺人の現行犯ですので」
後ろ手に拘束されて、強引に立たされる。 その一切に容赦は無い。 けれど、そんな仕打ちを気にするような精神的余裕が私には無かった。
先の騎士の青年の言葉が脳内で反芻される。
●人の現行犯。
その言葉が、少しずつ私の理性を呼び覚ましていく。
さつじんのげんこうはん。
人を、殺した、犯罪者。
それを言い表す言葉だ。
騎士の青年は私をそう呼んだ。
視界の隅には横たわる人影があって、それはついさっきまで私を苦しめていた男の形をしていた。
けれど、それも今となっては物言わぬもの。
そうしたのは私だ。
私が、殺したのだ。
「う、そ……うそよ………ちがう、ちがうちがう! 嫌、いやぁぁぁァァッ!!!」
現実を直視して、理性は現実を拒否する。
けれど間違いなくそれは真実で、否定など出来はしない。
それでも、私には違うと叫び続ける事しか出来なかった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
思えば、私は『人の死』というものを何処か軽んじて見ていたのだと思う。
4度も死んで、その度に生を繰り返してきたのだ。 その度に死ぬのは私だけで、生を繰り返すのも私だけだった。
だから、何度も死の先を生きていく中で、至極当然な摂理を忘却していたのだ。
人は死んだらそれまで。
死すればそれまで、故に人は生を謳歌しながらそれを大事にする。 人は死ぬ生き物だから、出来る限り長く生きられるように営むのだ。
故に、自らの生を奪われないために自らもまた他人の生を奪わない。
互いに尊重し合い、生を営むための秩序として倫理を置いている。
けれど、私にとっては違った。
私にとって、生とは死んでも巡るもの。 罪人が贖いの為に、苦しみながら赦しを得るための罰である。
だからこそ、一度で終わらない生の在り方に慣れきってしまった私は躊躇が無くなっていたのだ。
命を張る事も、死にたいと願う事も、もうこの生を終わらせたいと思う事も常であった。
私は死にたくても死ねないからこそ、いずれこの身の罪を赦されて死ぬために生を投げ出す事に何の憂いもありはしない。
故に、他者にとっての生の重さを見誤った。
人にとって死は終わりだというのに、そんな当然の事を失念していた。
人の秩序が成す世界において、殺人は大罪である。
故に、私はまたしても罪を重ねたという事で次に賜る死もまた、私を終わらせてはくれないだろう。
人殺しの烙印は永遠にその咎を責め続ける。
事ある毎に殺した者の虚空を見つめる瞳が過ぎり、悪夢は決して終わらない。
………だれか、たすけて。
ただただ、虎視眈々と待ち伏せて、機を窺っていた。 それでも、結局は理性よりも衝動が勝ったのだと思う。
この男を今ここで何としてでも止めなければならないと、そう悟ったから。
だからこそ、そのために為すべき事を判断して咄嗟に頭の中で弾き出された最適解を是とした。
私に触れようと無防備に近寄ってくる、ルーディック・ヤザルのどこか覚束ない足取りをジッと見ていた。
私に触れようと差し出した手は3度目の世界と同じで、よからぬ事をしようとする情欲が透けて見えるいやらしい手つきだった。
まあ今はそんな事はどうでもよくて、為すべき事のみに集中する。
恐怖も戸惑いも諦めもこの一時のみは全て忘れて、機会を待つ。
倫理観を捨てて、合理性だけを突き詰める。
手っ取り早く、それでいて私でも出来る方法でルーディック・ヤザルを止める必要があった。 私に対して心理状態が無警戒にある今のうちにどうにかしなければ、もうそれ以降は逆転の目は生まれないだろう。
つまりやるなら早いうちに、的確に。
決心を固めてからルーディック・ヤザルに対して視線は一度だって切っていない。
いつ好機が訪れるか分からないから、それを見逃さないように。 それでいて警戒心を持たれないように、慎重に、両手を蹲る姿勢で胸の前で抱え込む。
チャンスは1度。
それを逃せば少なくとも私はルーディック・ヤザルの手に掛かって確実に終わる。 最悪の場合、帝国との衝突の末にアリステルの未来も潰える。
握り込んだ両手にはそんなプレッシャーが掛かり、より一層重いものへと変わっていく。
けど、為さなくては。
贖いと使命を果たさなくては……。
そうしてまた一つ、決意を固めていく。
その度に呼吸は早く、そして浅くなる。
そのせいで酸素を上手く取り入れられずに思考は単調になり、視界もまた狭まっていく。
ゆらゆらとした浮遊感と壊れたレコードのように脳内で繰り返される『贖いと使命を果たさなくては』という決意の言葉。 思考にそれ以外が差し挟まる余地は無く、故にそれ以外を知覚出来ない。
だから、その瞬間を認知したのは触覚からだった。
無遠慮に、下衆な手つきで粘着質に触れるルーディック・ヤザルの手に対して、朧げな意識よりも先にそれに付随した衝動が身体を動かした。
体重全てを掛けて体当たりをして押し倒し、ずっとずっと待ち伏せて両手で大事に握り込んでいたナイフをその首に突き立てる。
それはいつ、いかなる時だってずっと持ち歩いていた護身用の小さなポケットナイフ。 ジークに渡した護衛としての武装とは別に、私の精神安定のためのお守りとして肌身離さず持っていた小さな武器。
役立てる時などありはしないと思っていたそれで、首を躊躇無く刺し貫いた。
次いで追い付いた意識が状況を認識すれば、知識が加勢をしてくれる。
ジークの護衛としてある程度学んだ護身術とは別の、敵を●すための技術は騎士団長様の教本の隅に記されていた。
上手い具合に首の管を切断すれば良いと書かれた文章は騎士団長様の実戦からくる経験則らしくて私にはとんと理解が及ばなかった、けれど首を切れば●す事が出来るのだと考えてナイフを刺し入れる手に力を加える。
ナイフを引き抜けば、その傷口からは大量の血が流れ出た。
けれどルーディック・ヤザルは●せていなくて、代わりに血を噴き出しながら笑い始めたのだ。
まだ●せてない。 ●さなくてはいけない。
理解の及ばなかった騎士団長様の教本より得た知識では絶命には至らないと悟り、確実に●すためにはどうするかと考えたところで脈打つ心臓に気が付いた。
素人でもとても分かり易い、人を生かす大事な器官。
それを潰せば今度こそ。
これで●せる………。
大きく振りかぶって思いっきり、深々とナイフを突き刺して胸の傷口をぐりっと捻ればルーディック・ヤザルはさっきよりも大量の血を吐いた。
そしてそのまま、不快な笑いも収まって動かなくなった。
「…………はぁ」
馬乗りになっていたルーディック・ヤザルから離れて動かなくなったそれを見下ろしながら吐息を一つ。
多大な疲労感とは別に、どんよりとのしかかるような倦怠感があった。
けれどそれ以上に、ようやく終わったのだと安堵する気持ちが大きかった。 贖いも使命も何一つ終わってなどいないというのにおかしな話である。
「やっと………やっと、解放された」
全身を虚脱感が襲う。
膝が笑い立っていられないし、ぐわんぐわんと耳鳴りもして、頭痛までする。
けれど、内心ではそんな苦痛よりも歓喜が上回っていた。 長い間苦しめられ続けていた悪夢から解放されたのだから当然だ。
自然、笑みが漏れて歓びに打ち震えた。
けれど、そんな喜びの時間に水を差すように部屋の扉が無遠慮に開かれた。
入ってきたのは、王城の騎士服を着た青年。 知らぬ顔であった。
「これは……ご令嬢、これを貴女が………?」
恐ろしいものでも見るように、慄きながら尋ねてくる騎士の青年。
私が一つ首肯すれば、騎士の青年は私を拘束した。
「ご令嬢、身柄を拘束させていただきます。 殺人の現行犯ですので」
後ろ手に拘束されて、強引に立たされる。 その一切に容赦は無い。 けれど、そんな仕打ちを気にするような精神的余裕が私には無かった。
先の騎士の青年の言葉が脳内で反芻される。
●人の現行犯。
その言葉が、少しずつ私の理性を呼び覚ましていく。
さつじんのげんこうはん。
人を、殺した、犯罪者。
それを言い表す言葉だ。
騎士の青年は私をそう呼んだ。
視界の隅には横たわる人影があって、それはついさっきまで私を苦しめていた男の形をしていた。
けれど、それも今となっては物言わぬもの。
そうしたのは私だ。
私が、殺したのだ。
「う、そ……うそよ………ちがう、ちがうちがう! 嫌、いやぁぁぁァァッ!!!」
現実を直視して、理性は現実を拒否する。
けれど間違いなくそれは真実で、否定など出来はしない。
それでも、私には違うと叫び続ける事しか出来なかった。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
思えば、私は『人の死』というものを何処か軽んじて見ていたのだと思う。
4度も死んで、その度に生を繰り返してきたのだ。 その度に死ぬのは私だけで、生を繰り返すのも私だけだった。
だから、何度も死の先を生きていく中で、至極当然な摂理を忘却していたのだ。
人は死んだらそれまで。
死すればそれまで、故に人は生を謳歌しながらそれを大事にする。 人は死ぬ生き物だから、出来る限り長く生きられるように営むのだ。
故に、自らの生を奪われないために自らもまた他人の生を奪わない。
互いに尊重し合い、生を営むための秩序として倫理を置いている。
けれど、私にとっては違った。
私にとって、生とは死んでも巡るもの。 罪人が贖いの為に、苦しみながら赦しを得るための罰である。
だからこそ、一度で終わらない生の在り方に慣れきってしまった私は躊躇が無くなっていたのだ。
命を張る事も、死にたいと願う事も、もうこの生を終わらせたいと思う事も常であった。
私は死にたくても死ねないからこそ、いずれこの身の罪を赦されて死ぬために生を投げ出す事に何の憂いもありはしない。
故に、他者にとっての生の重さを見誤った。
人にとって死は終わりだというのに、そんな当然の事を失念していた。
人の秩序が成す世界において、殺人は大罪である。
故に、私はまたしても罪を重ねたという事で次に賜る死もまた、私を終わらせてはくれないだろう。
人殺しの烙印は永遠にその咎を責め続ける。
事ある毎に殺した者の虚空を見つめる瞳が過ぎり、悪夢は決して終わらない。
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