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僕らの日常?
ちゃんと?いますよ~
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俺が旗を眺めてスンっとしている背後で、後衛に残った子達がいそいそと自分達用のゲーミングチェアをセットしている。
VRゴーグルを装着しながら「コレが試したかったんだ~」とドローンならぬミニ戦闘機みたいな物を「これが〇号機、‥‥これはまだ改良の余地があるけど一度試してみたいし‥‥」とか紹介しがてら飛ばしていく。飛んでいくたびにスクリーンが彼の周りにポップアップされて彼を取り囲んでいる。これ全部把握してるの?やべ~俺目が回るよ。早々に退散すると、「ふははは‥‥」と変な笑声が隣から聞こえた。ええ、聞こえただけです。たぶん女子だと思うが姿がどこかのアニメのコックピットみたいな物に阻まれて見えない。何これどうしたの?え?本体は魔王城破壊中?
いつの間に?ていうか本体って何?不気味な笑い声が再び響いてきたため、いそいそと退散した。ゲームオタクの凝り性も怖いわ~。
え?俺?不得意分野には参戦しません。たまに俺たちの陣に近づく、おこぼれの小さい魔獣を掃除用の箒でたたく大変重要度の高いお仕事中です。
さて、取り出したる自前の双眼鏡。我が田中家の持ち物である。
誰だよマシンガンみたいに魔法ポンポン出してるの?フラッシュみたいで眩しいんだけど。 美菜ちゃん空からドコドコ光の矢を落としまくってる。下の誰かに当たらないといいんだけど。またみんなレベルが上がるんじゃないかな。みんなすごいねー人間やめてんのかな~。双眼鏡でのぞきながら戦況を眺めていると、四天王っぽいのは八乙女あたりが相手をしているんだが。
親玉ってのが見つからんのだ。
そうそう、魔王的なやつが見当たらない。
「 ─────くそうっ !!勇者どもめ よくも我の城を壊したなっ !! 背後から来るとは卑怯な奴らめッ!」
─────あっいた。めっちゃ近くにいたよ。
それっぽいのがいたわ。コレはちょっとわからなかったわ~。
見かけ小学生低学年ぐらいのチビッ子だわ。
でも、オーラはどす黒いし、頭にはぐりんぐりんの角が2本生えてる。
たぶん、これだろう。うん
俺はそいつの背後から、箒片手にシュッシュとゴルフのフルスイングの練習をして。
背後?ごめんね~ちょっとした偶然だし、俺は真正面から攻撃されたらマジやられる自信がある。────ということで。
スパ────ンとチビッ子魔王を背後から打ち出した!
「んぎゃあああぁぁぁぁ!! 」
「 委員長~ いったぞ─────!」
おおうっ俺にしてはよくできた放物線だっ!
ギランッと委員長様達のヘイトを受けた魔王は放物線の先でボコボコの集中攻撃。
うわぁ、見かけ子供だけと容赦ないわ。まあ、俺もだけど。
「 ─────ねえ、田中君 」
「 うわっ !! びっくりした。先生、どうしたんですか? 」
俺の後ろに瞬間移動してきたのは、クラス担任の佐藤先生だ。
VRゴーグルを装着しながら「コレが試したかったんだ~」とドローンならぬミニ戦闘機みたいな物を「これが〇号機、‥‥これはまだ改良の余地があるけど一度試してみたいし‥‥」とか紹介しがてら飛ばしていく。飛んでいくたびにスクリーンが彼の周りにポップアップされて彼を取り囲んでいる。これ全部把握してるの?やべ~俺目が回るよ。早々に退散すると、「ふははは‥‥」と変な笑声が隣から聞こえた。ええ、聞こえただけです。たぶん女子だと思うが姿がどこかのアニメのコックピットみたいな物に阻まれて見えない。何これどうしたの?え?本体は魔王城破壊中?
いつの間に?ていうか本体って何?不気味な笑い声が再び響いてきたため、いそいそと退散した。ゲームオタクの凝り性も怖いわ~。
え?俺?不得意分野には参戦しません。たまに俺たちの陣に近づく、おこぼれの小さい魔獣を掃除用の箒でたたく大変重要度の高いお仕事中です。
さて、取り出したる自前の双眼鏡。我が田中家の持ち物である。
誰だよマシンガンみたいに魔法ポンポン出してるの?フラッシュみたいで眩しいんだけど。 美菜ちゃん空からドコドコ光の矢を落としまくってる。下の誰かに当たらないといいんだけど。またみんなレベルが上がるんじゃないかな。みんなすごいねー人間やめてんのかな~。双眼鏡でのぞきながら戦況を眺めていると、四天王っぽいのは八乙女あたりが相手をしているんだが。
親玉ってのが見つからんのだ。
そうそう、魔王的なやつが見当たらない。
「 ─────くそうっ !!勇者どもめ よくも我の城を壊したなっ !! 背後から来るとは卑怯な奴らめッ!」
─────あっいた。めっちゃ近くにいたよ。
それっぽいのがいたわ。コレはちょっとわからなかったわ~。
見かけ小学生低学年ぐらいのチビッ子だわ。
でも、オーラはどす黒いし、頭にはぐりんぐりんの角が2本生えてる。
たぶん、これだろう。うん
俺はそいつの背後から、箒片手にシュッシュとゴルフのフルスイングの練習をして。
背後?ごめんね~ちょっとした偶然だし、俺は真正面から攻撃されたらマジやられる自信がある。────ということで。
スパ────ンとチビッ子魔王を背後から打ち出した!
「んぎゃあああぁぁぁぁ!! 」
「 委員長~ いったぞ─────!」
おおうっ俺にしてはよくできた放物線だっ!
ギランッと委員長様達のヘイトを受けた魔王は放物線の先でボコボコの集中攻撃。
うわぁ、見かけ子供だけと容赦ないわ。まあ、俺もだけど。
「 ─────ねえ、田中君 」
「 うわっ !! びっくりした。先生、どうしたんですか? 」
俺の後ろに瞬間移動してきたのは、クラス担任の佐藤先生だ。
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