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僕らの日常?

その病気の名は?

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─────ドオオオォォォン

 過ぎ去った方角から、崩壊する音が響いてきた。
─────お、白い点がまた一つ消えた。
 すげぇな、容赦ないや美菜ちゃん。更地どころか抉ったよ。
 俺は委員長様に引っ張られた恰好のまま、その光景を眺めた。
 周りには同じように飛んでいるクラスメイト達が、やいのやいの言いながらついてきた。

「美菜っちの新技派手ね~」

「新技、名前つけたんだ」

「無詠唱だと、いまいち決まらないんだってさ」

  技名だけなら、ほぼほぼ無詠唱でしょう。
 最初のうちはみんな「くっ!おれの左手がっっ!!」とか「今はまだ早いぃ!!」とか「右目がうずくっ」とか色々ヤラカシタ‥‥‥‥。

 意味のない無駄な詠唱をオリジナルで作り、派手なエフェクトをキランキラン、キラキラキラキラさせて、某変身少女をしていた女子は「‥‥あ、ヤバい。キツイわ」と目が覚め。
 
 やたらごてごてピカピカしたベルトをした男子は、右手でこうするのがやるのがカッコいいとか、左でこうだろうとカードを出したりした。「え、それでどうなるの?どういう意味?ね?ね?」ってとっても純粋な心で聞いた瞬間、うおおおぉぉとひとしきりローリングかました後、スンっとなった。
 そして互いに、肩を組み若かったな‥‥‥と慰めあった。‥‥‥‥あれ?‥‥‥‥なんかゴメン。
 
 所詮、みんながかかる病気である。そう皆が一通りかかった。
 
 ほぼほぼ皆の目が覚めた結果、戦闘時間が短くなり、攻略がサクサク進むようになりましたとさ。
 ただ、いまだにやり続けているチームもある。

 一人一人違うキメポージングをして「我ら五人!」とキメ台詞を吐き最後はどどーんと背後に爆破をかます。
 毎回ポーズが違うらしいが、ちょっと解らない。俺がシャッターを切るまでがワンセットです。後で各自のスマホに送ります、はい。
 ちなみに女子には不評です。毎回、大量に砂埃が舞うから。
 
 「任務遂行予定時間! 1600ヒトロクマルマル !! 」

「えっ! マジでっ」

 委員長の宣言に一様にざわついた。

「本番これからなんだよな?1時間ないよ! 」

「巻きで行くぞっ !」

 うわぁ、異世界世直し巻きですか。

 いやあ、モブの俺はにはとてもとても。 

 えっ俺もやんの?やめて~君たち運動部みたいに俺様TUEEEEEEってやつやれないっすよ。ピカピカバリバリも無理。小が大を投げ飛ばすなんてやれないし。

「─────ねぇ 美菜っち。あいつら仲いいよね」

「ん。問題ありません」

 いつの間にか追いついていた副委員長事美菜っち
 
 え?誰と誰の事?  えっ? 何 ? やめてっ ! やめてくれ !! そんな腐の目で俺と委員長の事をみないでくれっ !! 俺はそんなんじゃないっ!! 一般モブですっっ !! 
え!? 妄想だからいいって!? いやいやいやいや やめて───── !!
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