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ぱりぴはちょっと‥‥‥‥
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人に知られてはいけない土木工事。 ゲーム感覚をリアルに出来ると張り切ってしまった結果、この世界には存在しない河川敷が『深淵の森』の奥深くで形成されつつあった。
「ふ‥‥‥‥ふぁ、あっくしゅん!!! ぬ~。また誰か私の噂をしているな」
「またそれか」
─────しょうもないな。と大岩の上で座っているシロ君に呆れ気味に言われ、そんな事ないっと反応しようとした瞬間、遠くから近付いている音がする。
─────そう、音である。
「‥‥‥‥あいつらか」
「この音なに?シロ君知ってんの?」
音の正体に心当たりがあるのか、気付いた瞬間シロ君は分かりやすく「うへぇ」という顔になった。
え、かわいいシロ君にそんな顔をさせるなんて、なんなの?
「うわぁ‥‥‥‥あれ、なに?」
「デカサルだ‥‥‥‥。あいつら、いつでもうるさい」
渋るシロ君を引き連れて音の発生源を野次馬のごとく見学に来てみたが、シロ君の忠告を聞いておけばよかったと激しく後悔した。
視線の先には巨大な体の白ザル集団が、うぇ~いとばかりに踊り?ながら騒ぎに騒いでいた。
図体がでかいから足を踏み鳴らす度に、なんだが軽く地面が揺れている気もする。
ウェイ♪ウェイ♪と集団でリズムを刻みながら足を踏み鳴らし、ヒョッフゥ───とデカい図体の割に甲高い鳴き騒音をまき散らす。
奴らの習性なのか決まりなのか、五匹ぐらいのグループで時計回りにウェイウェイ回っているのもなんだか引く。
その姿は酔っ払いのサラリーマンが、夜の街で騒いでいるのとは違い‥‥‥‥。
「‥‥‥‥パリピだ、この世界にも学生パリピがいるんか‥‥‥‥」
木の陰からチラッチラッと某家政婦ドラマのように顔半分で確認しながら、「うわぁ」と引いている。
「パリピはなぁ‥‥‥‥」
リオは酔っ払いのサラリーマンには「今日も地獄だったんだな。わかるわかる」と共感したものだが、学生のノリにはイマイチのっかる事が出来ず、何コイツら意味が分からんとスっ──と距離を取っていたのだ。
意味が分からないバカ騒ぎには、もともと理解が及ばなかったのだ。
年齢に関係している? 今いったやつ、ちょっと前に出ようか。
別の集団グループは騒がしいのは一緒だが、ウェ~イと叫びながら何かを投げ合っている。
遠目で何を投げてるのかは判別できないが、投げた時やキャッチするたびにビチャァと何かが飛び散っている。
─────興味本位で確認したら、確実に後悔するやつだ。うん
「あれは人間の頭だろ。アイツら、死体をああやって投げ合って遊ぶからな。森に入って奴らと遭遇でもしたんだろ」
運がなかったな。とシロ君も某家政婦ドラマ態勢で語りますが─────うん、シロ君。 なんとなくわかってたけど、ちょっとそれは知りたくなかったかな。
デカい図体と集団で暴れまわり、一斉に咆哮を上げる。
他の魔獣と違って、妙に知恵が回り集団で騒ぎまくる性質から、森の中でも嫌われ者部類に入るらしい。うん、人にもいるよ、そういう迷惑連中‥‥‥‥。
ふぉふぉふぉぉぉぉ─────!!!
ひゃっふぅぅぅ─────!!
一段と大きな声で鳴き始めたサル集団。今度はなんだと確認すれば。
「あっあっあっあぁぁぁぁ─────っ!!なにすんじゃてめえらぁぁ──────────っ!!」
視線の先に見えたのは、リオがご丁寧に並べた大岩を狙ったかのように、ぶち壊している姿だった。
~~~ ~~~ ~~~ ~~~ ~~~
ひと手間の「エールボタン」ありがとうございます。
時間を割いてくださった事に感謝感激で、連続ローリングをかまします。
「ふ‥‥‥‥ふぁ、あっくしゅん!!! ぬ~。また誰か私の噂をしているな」
「またそれか」
─────しょうもないな。と大岩の上で座っているシロ君に呆れ気味に言われ、そんな事ないっと反応しようとした瞬間、遠くから近付いている音がする。
─────そう、音である。
「‥‥‥‥あいつらか」
「この音なに?シロ君知ってんの?」
音の正体に心当たりがあるのか、気付いた瞬間シロ君は分かりやすく「うへぇ」という顔になった。
え、かわいいシロ君にそんな顔をさせるなんて、なんなの?
「うわぁ‥‥‥‥あれ、なに?」
「デカサルだ‥‥‥‥。あいつら、いつでもうるさい」
渋るシロ君を引き連れて音の発生源を野次馬のごとく見学に来てみたが、シロ君の忠告を聞いておけばよかったと激しく後悔した。
視線の先には巨大な体の白ザル集団が、うぇ~いとばかりに踊り?ながら騒ぎに騒いでいた。
図体がでかいから足を踏み鳴らす度に、なんだが軽く地面が揺れている気もする。
ウェイ♪ウェイ♪と集団でリズムを刻みながら足を踏み鳴らし、ヒョッフゥ───とデカい図体の割に甲高い鳴き騒音をまき散らす。
奴らの習性なのか決まりなのか、五匹ぐらいのグループで時計回りにウェイウェイ回っているのもなんだか引く。
その姿は酔っ払いのサラリーマンが、夜の街で騒いでいるのとは違い‥‥‥‥。
「‥‥‥‥パリピだ、この世界にも学生パリピがいるんか‥‥‥‥」
木の陰からチラッチラッと某家政婦ドラマのように顔半分で確認しながら、「うわぁ」と引いている。
「パリピはなぁ‥‥‥‥」
リオは酔っ払いのサラリーマンには「今日も地獄だったんだな。わかるわかる」と共感したものだが、学生のノリにはイマイチのっかる事が出来ず、何コイツら意味が分からんとスっ──と距離を取っていたのだ。
意味が分からないバカ騒ぎには、もともと理解が及ばなかったのだ。
年齢に関係している? 今いったやつ、ちょっと前に出ようか。
別の集団グループは騒がしいのは一緒だが、ウェ~イと叫びながら何かを投げ合っている。
遠目で何を投げてるのかは判別できないが、投げた時やキャッチするたびにビチャァと何かが飛び散っている。
─────興味本位で確認したら、確実に後悔するやつだ。うん
「あれは人間の頭だろ。アイツら、死体をああやって投げ合って遊ぶからな。森に入って奴らと遭遇でもしたんだろ」
運がなかったな。とシロ君も某家政婦ドラマ態勢で語りますが─────うん、シロ君。 なんとなくわかってたけど、ちょっとそれは知りたくなかったかな。
デカい図体と集団で暴れまわり、一斉に咆哮を上げる。
他の魔獣と違って、妙に知恵が回り集団で騒ぎまくる性質から、森の中でも嫌われ者部類に入るらしい。うん、人にもいるよ、そういう迷惑連中‥‥‥‥。
ふぉふぉふぉぉぉぉ─────!!!
ひゃっふぅぅぅ─────!!
一段と大きな声で鳴き始めたサル集団。今度はなんだと確認すれば。
「あっあっあっあぁぁぁぁ─────っ!!なにすんじゃてめえらぁぁ──────────っ!!」
視線の先に見えたのは、リオがご丁寧に並べた大岩を狙ったかのように、ぶち壊している姿だった。
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