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光安と桃野の場合

一話

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「好きです! 俺と付き合ってください!!」

 青い空、白い雲、輝く太陽。
 高校3年生、連休明けの5月。
 俺は人生で初めて告白をした。

「俺で良ければ」

 いつもと変わらぬ涼しい無表情で。
 透き通るような綺麗な声で。
 承諾された。

「えっ……!」

 まさかの返答に、俺は間抜けな顔で固まった。
 
 どうしよう。
 
 嘘なのに。
 
 
 
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