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第一章 結婚と殺人
第五話 殺人
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友部凌馬は実家を出ると、車で十五分ほどの距離にある自宅アパートに戻った。
周囲を田畑に囲まれた、古い木造モルタル二階建ての一階角部屋が彼の住まいだ。
苛ついた気持ちで、塗装の剥げ落ちた玄関ドアを開ける。
脳裏には兄から聞かされたひとつの事実があった。それが彼の心をささくれ立たせている。信じられない気持ちと同時に、プライドをずたずたにされた思いだった。
「おかえりなさい」
薄紫色のセーターに身を包んだ片山桜織が、表情のない顔で出迎えた。テーブルの上に食事が用意してある。
彼女は週に一、二度、凌馬のアパートにやってくる。いつでも部屋に入れるよう、合鍵を渡してある。
凌馬は室内に入るなり、不機嫌な顔で切り出した。
「先週の日曜……兄貴のパーティーにひとりで乗り込んだそうだな」
海斗から聞いた話をぶつけた。まったく知らされていない事実だった。
桜織の顔色がサッと変わる。
「海斗に聞いたの?」
「ああ」
「……そう」
と、視線を落とす。
「どういうことだ。兄貴とは二度と会わないと約束したはずだぞ」
「市議選に立候補するって聞いたから、挨拶に行っただけよ」
「挨拶に行っただけ? 嘘をつけ。雪乃さんに刃物で襲いかかったそうじゃないか」
「知らないわ、そんなこと」
「ふざけるな!」
凌馬は怒りに打ち震えた。「これは、俺に対する裏切り行為だぞ」
あろうことか、自分の彼女が元カレの妻を殺そうとしたのだ。男として、これ以上の屈辱があるだろうか。
「なぜ、俺の気持ちが分からないんだ」
あまりの悔しさに涙が込み上げてくる。
衝動的に桜織の襟首を引っ掴むと、その頬を平手打ちした。
「何するのよ」
「それはこっちのセリフだ!」
目から涙が放り出る。
「あんな奴のどこがいいんだよ。兄貴は金のために、桜織を虫けらのように捨てたんだぞ。桜織が精神を病んでも知らんぷりで、別の女と楽しく新婚生活を送っていた。そんな男に、なぜいつまでも執着しつづけるんだ。目を覚ましてくれ、桜織。兄貴なんかより、俺の方がよっぽど桜織のことを愛しているじゃないか。この半年間、どれだけお前のために尽くしてきたと思ってるんだ。どれだけ愛を捧げてきたと思ってるんだ」
片山桜織は海斗に捨てられたあと、心を病んで社会生活が営めなくなり、一年間精神病院への入院を余儀なくされた。
退院した彼女は凌馬のもとを訪れ、「海斗の居場所を教えてほしい」と涙ながらに懇願した。
その頃、海斗はすでに雪乃との新婚生活を始めていたが、周囲の者はみな、彼女が再び狂気の世界へ舞い戻るのを恐れてその事実を知らせなかった。
桜織は毎日のように凌馬の元を訪れ、海斗の居どころを訊ねつづけた。
「お願いだから教えて。そうじゃないと、私は新たなスタートが切れない」
凌馬は不憫に思い、ある日根負けして、真実を伝えた。
桜織はその場でさめざめと涙を零し、生きる張り合いをなくしたようにうちひしがれ、ふたたび死人のような虚ろな心を抱えた生活に舞い戻った。
凌馬はそんな桜織を心配し、折に触れて誘い出しては話を聞き、慰めるうち、二人の仲は深まっていった。ある日、湘南道路沿いのラブホテルで一夜を共にしたふたりは、以来、恋人関係となった。
凌馬は精神的に不安定な桜織を献身的にサポートしつづけた。人生で、これほど深く女性にのめり込んだのは初めての経験だった。彼女さえいれば、他には何もいらないと思った。
なのに……それなのに――桜織の心の中にはいまだ海斗が深く根を張って棲みつづけている。
いっこうに消え去ってくれない。
「あんな奴のことは一刻も早く忘れるんだ。俺は、兄貴みたいに桜織を不幸にしたりしない。一生しあわせにする」
紅潮した顔で情熱的にいうと、桜織の身体をひしと抱き寄せ、肉厚な唇に自分の唇を押し当てる。舌をねじ入れ、激しく吸い上げた。
桜織はイヤイヤをするように顔を左右に振って、彼のキスから必死に逃れる。
「やめてよ。気持ちわるい!」
口元をぬぐいながら、吐き捨てるようにいった。
心底、毛嫌いするように瞋恚の目を向ける。
「気持ち悪い……だと?」
不意を衝かれた顔で目を大きくする。
「そうよ。あなたのキスはいつだって最低最悪。胃液が上がってきたようなひどい臭いがして、吐き気がするわ」
「それが恋人に向かっていう台詞か!」
カッとして、思わず右手を拳に結び、桜織の頬を思いきり殴打した。手加減のない衝撃に、桜織はたまらず吹っ飛び、床に倒れ込む。
すぐさま立ち上がり、左頬を押さえながら、きっとした目で睨み返した。
「なにかっていうと、すぐに暴力をふるって……私はあなたの所有物じゃないのよ」
「所有物さ。俺の女だ。俺だけのものだ」
「帰るわ」
身をひるがえし、立ち去ろうとする。
「待てよ」腕を掴んで引き戻す。
「離して」
「離すものか」
「離してったら」
「なぜ、俺の気持ちが分からない」
悔しさのあまり、凌馬は地団太を踏んだ。
「これほど献身的に愛を注いでいるのに、どうして桜織は応えてくれないんだ」
「応えたくても、あなたが応えさせてくれないんじゃない」
桜織は金切り声で返した。
「海斗を忘れたくても、忘れさせてくれないんじゃないの」
「なんだと」
呆れたように口をあんぐりさせる。「俺のせいだというのか?」
いかにも心外だという顔だ。
「そうよ。身勝手で、ひとりよがりで、劣等感のかたまりで……まるで中二のガキじゃない。海斗と比べたら月とスッポン。幼すぎて、お話にもならないわ。だからいつまでも海斗のことが忘れられないのよ」
「俺が、中二のガキだと」
「ええ」
「劣等感のかたまり、だと?」
「そうよ」
桜織は前歯をむきだして吠えた。
「今日はいい機会だから、本当のことを教えてあげるわ」
桜織の顔にぞっとするほど残忍な笑みが浮かぶ。
凌馬は身構えるように顎を引いた。
「私はね……いつも凌馬に抱かれるたびに、身体中に虫唾が走っていたの。まるでケダモノとファックしているような感覚だった。でも、それが私にはかえって心地よかったのよ。海斗を失った悲しみを、つかの間、忘れられるから。あなたへの嫌悪感が、哀しみを相殺してくれた」
「ふさげるな!」
凌馬はブチ切れたように叫び、桜織の襟首を荒々しくつかみ上げる。
桜織は動じることなく、笑いながら言葉をつづけた。
「私にとって凌馬は、その程度の存在に過ぎないってこと。ただの代用品。ただのオモチャ。愛なんてひとかけらも感じたことはなかったわ」
「殺してやる」
凄まじい怒声を発すると、彼女の首に両手をかける。
我を失っていた。
それでも指先に力が入ることはなかった。
「ふん」
桜織は見透かしたように、鼻先で嗤う。
「凌馬に私は殺せないわ。……お子様だから。中二のガキだから」
「黙れ!」
なぜ俺を挑発するんだ、と心の中で叫ぶ。
これ以上、俺を怒らせるな。
「凌馬は所詮、海斗の影にすぎないのよ。一生、海斗に劣等感を抱いて、海斗のおこぼれにあずかりながら、屈辱の中で生きていくしか能のない哀れな人間なの」
「そんなに死にたいか」
「ええ、死にたいわ」
桜織は全身を鳴らして叫んだ。その目から、涙がほとばしる。
「海斗と一緒になれない人生なら、生きていたって意味がない。さあ、私を殺しなさい。ひと思いに殺しなさい!」
その瞬間、海斗は頭の中がふっと真空になるのを覚えた。
桜織がわざと自分を挑発していることは分かっていたし、それはある意味、いつものことだったし、彼女が常に死にたがっていることも知ってはいたが……それでも今度ばかりは衝動を制御することができなかった。
彼女との愛憎生活に疲れていた。
心が悲鳴を上げていた。
これ以上、精神が耐えられそうになかった。
――もう、終わりにしよう。
気付くと、凌馬は桜織の首を両手できつく締め上げていた。
周囲を田畑に囲まれた、古い木造モルタル二階建ての一階角部屋が彼の住まいだ。
苛ついた気持ちで、塗装の剥げ落ちた玄関ドアを開ける。
脳裏には兄から聞かされたひとつの事実があった。それが彼の心をささくれ立たせている。信じられない気持ちと同時に、プライドをずたずたにされた思いだった。
「おかえりなさい」
薄紫色のセーターに身を包んだ片山桜織が、表情のない顔で出迎えた。テーブルの上に食事が用意してある。
彼女は週に一、二度、凌馬のアパートにやってくる。いつでも部屋に入れるよう、合鍵を渡してある。
凌馬は室内に入るなり、不機嫌な顔で切り出した。
「先週の日曜……兄貴のパーティーにひとりで乗り込んだそうだな」
海斗から聞いた話をぶつけた。まったく知らされていない事実だった。
桜織の顔色がサッと変わる。
「海斗に聞いたの?」
「ああ」
「……そう」
と、視線を落とす。
「どういうことだ。兄貴とは二度と会わないと約束したはずだぞ」
「市議選に立候補するって聞いたから、挨拶に行っただけよ」
「挨拶に行っただけ? 嘘をつけ。雪乃さんに刃物で襲いかかったそうじゃないか」
「知らないわ、そんなこと」
「ふざけるな!」
凌馬は怒りに打ち震えた。「これは、俺に対する裏切り行為だぞ」
あろうことか、自分の彼女が元カレの妻を殺そうとしたのだ。男として、これ以上の屈辱があるだろうか。
「なぜ、俺の気持ちが分からないんだ」
あまりの悔しさに涙が込み上げてくる。
衝動的に桜織の襟首を引っ掴むと、その頬を平手打ちした。
「何するのよ」
「それはこっちのセリフだ!」
目から涙が放り出る。
「あんな奴のどこがいいんだよ。兄貴は金のために、桜織を虫けらのように捨てたんだぞ。桜織が精神を病んでも知らんぷりで、別の女と楽しく新婚生活を送っていた。そんな男に、なぜいつまでも執着しつづけるんだ。目を覚ましてくれ、桜織。兄貴なんかより、俺の方がよっぽど桜織のことを愛しているじゃないか。この半年間、どれだけお前のために尽くしてきたと思ってるんだ。どれだけ愛を捧げてきたと思ってるんだ」
片山桜織は海斗に捨てられたあと、心を病んで社会生活が営めなくなり、一年間精神病院への入院を余儀なくされた。
退院した彼女は凌馬のもとを訪れ、「海斗の居場所を教えてほしい」と涙ながらに懇願した。
その頃、海斗はすでに雪乃との新婚生活を始めていたが、周囲の者はみな、彼女が再び狂気の世界へ舞い戻るのを恐れてその事実を知らせなかった。
桜織は毎日のように凌馬の元を訪れ、海斗の居どころを訊ねつづけた。
「お願いだから教えて。そうじゃないと、私は新たなスタートが切れない」
凌馬は不憫に思い、ある日根負けして、真実を伝えた。
桜織はその場でさめざめと涙を零し、生きる張り合いをなくしたようにうちひしがれ、ふたたび死人のような虚ろな心を抱えた生活に舞い戻った。
凌馬はそんな桜織を心配し、折に触れて誘い出しては話を聞き、慰めるうち、二人の仲は深まっていった。ある日、湘南道路沿いのラブホテルで一夜を共にしたふたりは、以来、恋人関係となった。
凌馬は精神的に不安定な桜織を献身的にサポートしつづけた。人生で、これほど深く女性にのめり込んだのは初めての経験だった。彼女さえいれば、他には何もいらないと思った。
なのに……それなのに――桜織の心の中にはいまだ海斗が深く根を張って棲みつづけている。
いっこうに消え去ってくれない。
「あんな奴のことは一刻も早く忘れるんだ。俺は、兄貴みたいに桜織を不幸にしたりしない。一生しあわせにする」
紅潮した顔で情熱的にいうと、桜織の身体をひしと抱き寄せ、肉厚な唇に自分の唇を押し当てる。舌をねじ入れ、激しく吸い上げた。
桜織はイヤイヤをするように顔を左右に振って、彼のキスから必死に逃れる。
「やめてよ。気持ちわるい!」
口元をぬぐいながら、吐き捨てるようにいった。
心底、毛嫌いするように瞋恚の目を向ける。
「気持ち悪い……だと?」
不意を衝かれた顔で目を大きくする。
「そうよ。あなたのキスはいつだって最低最悪。胃液が上がってきたようなひどい臭いがして、吐き気がするわ」
「それが恋人に向かっていう台詞か!」
カッとして、思わず右手を拳に結び、桜織の頬を思いきり殴打した。手加減のない衝撃に、桜織はたまらず吹っ飛び、床に倒れ込む。
すぐさま立ち上がり、左頬を押さえながら、きっとした目で睨み返した。
「なにかっていうと、すぐに暴力をふるって……私はあなたの所有物じゃないのよ」
「所有物さ。俺の女だ。俺だけのものだ」
「帰るわ」
身をひるがえし、立ち去ろうとする。
「待てよ」腕を掴んで引き戻す。
「離して」
「離すものか」
「離してったら」
「なぜ、俺の気持ちが分からない」
悔しさのあまり、凌馬は地団太を踏んだ。
「これほど献身的に愛を注いでいるのに、どうして桜織は応えてくれないんだ」
「応えたくても、あなたが応えさせてくれないんじゃない」
桜織は金切り声で返した。
「海斗を忘れたくても、忘れさせてくれないんじゃないの」
「なんだと」
呆れたように口をあんぐりさせる。「俺のせいだというのか?」
いかにも心外だという顔だ。
「そうよ。身勝手で、ひとりよがりで、劣等感のかたまりで……まるで中二のガキじゃない。海斗と比べたら月とスッポン。幼すぎて、お話にもならないわ。だからいつまでも海斗のことが忘れられないのよ」
「俺が、中二のガキだと」
「ええ」
「劣等感のかたまり、だと?」
「そうよ」
桜織は前歯をむきだして吠えた。
「今日はいい機会だから、本当のことを教えてあげるわ」
桜織の顔にぞっとするほど残忍な笑みが浮かぶ。
凌馬は身構えるように顎を引いた。
「私はね……いつも凌馬に抱かれるたびに、身体中に虫唾が走っていたの。まるでケダモノとファックしているような感覚だった。でも、それが私にはかえって心地よかったのよ。海斗を失った悲しみを、つかの間、忘れられるから。あなたへの嫌悪感が、哀しみを相殺してくれた」
「ふさげるな!」
凌馬はブチ切れたように叫び、桜織の襟首を荒々しくつかみ上げる。
桜織は動じることなく、笑いながら言葉をつづけた。
「私にとって凌馬は、その程度の存在に過ぎないってこと。ただの代用品。ただのオモチャ。愛なんてひとかけらも感じたことはなかったわ」
「殺してやる」
凄まじい怒声を発すると、彼女の首に両手をかける。
我を失っていた。
それでも指先に力が入ることはなかった。
「ふん」
桜織は見透かしたように、鼻先で嗤う。
「凌馬に私は殺せないわ。……お子様だから。中二のガキだから」
「黙れ!」
なぜ俺を挑発するんだ、と心の中で叫ぶ。
これ以上、俺を怒らせるな。
「凌馬は所詮、海斗の影にすぎないのよ。一生、海斗に劣等感を抱いて、海斗のおこぼれにあずかりながら、屈辱の中で生きていくしか能のない哀れな人間なの」
「そんなに死にたいか」
「ええ、死にたいわ」
桜織は全身を鳴らして叫んだ。その目から、涙がほとばしる。
「海斗と一緒になれない人生なら、生きていたって意味がない。さあ、私を殺しなさい。ひと思いに殺しなさい!」
その瞬間、海斗は頭の中がふっと真空になるのを覚えた。
桜織がわざと自分を挑発していることは分かっていたし、それはある意味、いつものことだったし、彼女が常に死にたがっていることも知ってはいたが……それでも今度ばかりは衝動を制御することができなかった。
彼女との愛憎生活に疲れていた。
心が悲鳴を上げていた。
これ以上、精神が耐えられそうになかった。
――もう、終わりにしよう。
気付くと、凌馬は桜織の首を両手できつく締め上げていた。
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