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13、公爵の事情【現実編】
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ーー公爵にエスコートされながら庭を軽く一周すると、また東屋に戻った。
一人で大人しくお茶していたエミリーちゃんは私たちに……正確には公爵かな?……が戻ってきたから嬉しそうな笑顔になった。
ーー可愛い。
エスコートされながら、もう一度さっきと同じ場所の椅子に座ると、公爵もさっきと同じ場所に座る。
すると、エミリーちゃんがチラチラと公爵の様子を伺っていた。
ーーお見合いのことが気になるのかな? ごねんね。私の方からは何も言ってあげられないわ。
私自身、公爵が何を考えているのか分からないから……。
新しい紅茶を飲みながらこっそり二人の様子を伺う。
ーー沈黙が続いたので、気が付くと、再び小説のことに思考を巡らせていた。
ーー小説『悪役公爵の哀しみ』では、公爵のお兄さんの娘であるエミリーちゃんは、公爵に恨みを持っている人物で、公爵が信頼していた人物によって殺されていた。
ーー時期的には……そうそう、《ヒロインがお見合いした時》には失った後で、暗く落ち込んでいる公爵をヒロインが慰めていたっけ……。
ーー聖女のごとく、優しく気遣って慰めていたっけ……。
……私とは全然違う……ヒロインの『■■■■■』。
「(………ん?)」
そこで私はあることに気が付いた。
ーーそうだ。本来はここにいるのは私ではない。そう、小説では公爵とお見合いするのはヒロインだった。
「(ーーそうよ。ヒロイン……ヒロインの■■■■■がいない。)」
ここが小説の世界だと分かって、公爵がどんなキャラクターか分かっただけで動揺していた私は、《本来いるはずのヒロインがいない》ということにようやく気付いてしまった。
ーー正直、遅いくらいだ。
でも、それも無理がなかった。この世界のことも公爵と会うまで分からなかったのだから……。
さらにその事に思考を巡らそうとしていると、ふと視線を感じる。
視線を感じた方に顔を向けると、私を気遣うような視線の公爵と目があってしまう。
「ーーー!!」
正直、飛び上がりそうになるほどに驚いてしまった。
「ーー大丈夫ですか?」
公爵に優しく気遣われると、私は慌てて、それでいて何とか顔に出さないようにして答える。
「ーーはい。勿論ですわ。」
だけど、公爵には見破られていた気がする。心ここに非ずだったということを。
「……そうですか。もしも体調がよろしくないのであればいつでも言ってください。」
と、本気で心配してくれているのが伝わってきて、悪くない雰囲気だった。
「お心遣いありがとうございます。」
小説の公爵が現実の公爵の向こうに見えた気がして………正直、感動と恐怖と興奮で身震いしてしまった。
それでも、不思議と嫌な気持ちにはならなくて、今の自分の気持ちがどこにあるのか考えてしまう。
改めて目が合うと、もう一度微笑まれてしまい、私もつられて微笑んでしまう。
すると、何故か公爵がピクリと小さく反応していた。
「?」
不思議に思っていると、一つ咳払いをした公爵は、
「……先程も話しましたが、このエミリーは、私の亡き兄のチャールズ・ヴァルリアです。」
と、改めてエミリーちゃんのことを紹介してくる。
ーーそうだよね。ここに来て、エミリーちゃんとは挨拶してから、ほぼすぐに公爵と二人で庭の散歩に出ちゃったからね。
私は黙って公爵の話に耳を傾ける。
私の意図が伝わったのか、公爵もそのまま話を続ける。
「……兄が事故で亡くなり、兄の妻だったエリスもすでに亡くなっていたので、私が引き取ることに……。」
そう言って公爵はエミリーちゃんに微笑みかけた。エミリーちゃんにも予想外だったのか驚きつつも嬉しそうに俯いた。
「親として色眼鏡で見ているわけではありませんが、エミリーは良くできた娘です。私が仕事に出掛けて、屋敷に一人になってもいつも文句も言わずに大人しく留守番をしてくれています。本当にありがたいことです。」
複雑そうに微笑む公爵に、エミリーちゃんは目をウルウルさせながら見つめていて、私は公爵の微笑みとエミリーちゃんのいじらしさに胸がきゅんきゅんとしてしまう。
「……ですから、フィオナ嬢もお気遣いなく、どうぞ娘のエミリーと仲良くやってください。」
と、公爵に軽くでも頭を下げられてお願いされてしまったので、逆に申し訳なくなってしまう。
「勿論です。私も是非エミリー様と仲良くしたいと思っていたんです!」
と力強く宣言すると、
「ありがとうございます。」
と、公爵に嬉しそうに微笑まれてお礼を言われてしまった。
ーーどことなくエミリーちゃんも嬉しそうで、私も本当に嬉しくなる。
「エミリー様、是非仲良くしてくださいね。」
私はエミリーちゃんの手を握って笑いかけると、いきなり手を握ったからかエミリーちゃんが戸惑っていた。
「ーーあ! ごめんなさい。急に手を握ってしまって……。」
慌てて手を離して謝ると、最初は驚いていたエミリーちゃんも、「いいえ。」とはにかみながらも微笑んでくれた。
「(か、可愛い~~!)」
エミリーちゃんのはにかんだ微笑みにまたきゅんきゅんしてしまった。
ーーそんな二人を公爵は嬉しそうに見つめていた。
一人で大人しくお茶していたエミリーちゃんは私たちに……正確には公爵かな?……が戻ってきたから嬉しそうな笑顔になった。
ーー可愛い。
エスコートされながら、もう一度さっきと同じ場所の椅子に座ると、公爵もさっきと同じ場所に座る。
すると、エミリーちゃんがチラチラと公爵の様子を伺っていた。
ーーお見合いのことが気になるのかな? ごねんね。私の方からは何も言ってあげられないわ。
私自身、公爵が何を考えているのか分からないから……。
新しい紅茶を飲みながらこっそり二人の様子を伺う。
ーー沈黙が続いたので、気が付くと、再び小説のことに思考を巡らせていた。
ーー小説『悪役公爵の哀しみ』では、公爵のお兄さんの娘であるエミリーちゃんは、公爵に恨みを持っている人物で、公爵が信頼していた人物によって殺されていた。
ーー時期的には……そうそう、《ヒロインがお見合いした時》には失った後で、暗く落ち込んでいる公爵をヒロインが慰めていたっけ……。
ーー聖女のごとく、優しく気遣って慰めていたっけ……。
……私とは全然違う……ヒロインの『■■■■■』。
「(………ん?)」
そこで私はあることに気が付いた。
ーーそうだ。本来はここにいるのは私ではない。そう、小説では公爵とお見合いするのはヒロインだった。
「(ーーそうよ。ヒロイン……ヒロインの■■■■■がいない。)」
ここが小説の世界だと分かって、公爵がどんなキャラクターか分かっただけで動揺していた私は、《本来いるはずのヒロインがいない》ということにようやく気付いてしまった。
ーー正直、遅いくらいだ。
でも、それも無理がなかった。この世界のことも公爵と会うまで分からなかったのだから……。
さらにその事に思考を巡らそうとしていると、ふと視線を感じる。
視線を感じた方に顔を向けると、私を気遣うような視線の公爵と目があってしまう。
「ーーー!!」
正直、飛び上がりそうになるほどに驚いてしまった。
「ーー大丈夫ですか?」
公爵に優しく気遣われると、私は慌てて、それでいて何とか顔に出さないようにして答える。
「ーーはい。勿論ですわ。」
だけど、公爵には見破られていた気がする。心ここに非ずだったということを。
「……そうですか。もしも体調がよろしくないのであればいつでも言ってください。」
と、本気で心配してくれているのが伝わってきて、悪くない雰囲気だった。
「お心遣いありがとうございます。」
小説の公爵が現実の公爵の向こうに見えた気がして………正直、感動と恐怖と興奮で身震いしてしまった。
それでも、不思議と嫌な気持ちにはならなくて、今の自分の気持ちがどこにあるのか考えてしまう。
改めて目が合うと、もう一度微笑まれてしまい、私もつられて微笑んでしまう。
すると、何故か公爵がピクリと小さく反応していた。
「?」
不思議に思っていると、一つ咳払いをした公爵は、
「……先程も話しましたが、このエミリーは、私の亡き兄のチャールズ・ヴァルリアです。」
と、改めてエミリーちゃんのことを紹介してくる。
ーーそうだよね。ここに来て、エミリーちゃんとは挨拶してから、ほぼすぐに公爵と二人で庭の散歩に出ちゃったからね。
私は黙って公爵の話に耳を傾ける。
私の意図が伝わったのか、公爵もそのまま話を続ける。
「……兄が事故で亡くなり、兄の妻だったエリスもすでに亡くなっていたので、私が引き取ることに……。」
そう言って公爵はエミリーちゃんに微笑みかけた。エミリーちゃんにも予想外だったのか驚きつつも嬉しそうに俯いた。
「親として色眼鏡で見ているわけではありませんが、エミリーは良くできた娘です。私が仕事に出掛けて、屋敷に一人になってもいつも文句も言わずに大人しく留守番をしてくれています。本当にありがたいことです。」
複雑そうに微笑む公爵に、エミリーちゃんは目をウルウルさせながら見つめていて、私は公爵の微笑みとエミリーちゃんのいじらしさに胸がきゅんきゅんとしてしまう。
「……ですから、フィオナ嬢もお気遣いなく、どうぞ娘のエミリーと仲良くやってください。」
と、公爵に軽くでも頭を下げられてお願いされてしまったので、逆に申し訳なくなってしまう。
「勿論です。私も是非エミリー様と仲良くしたいと思っていたんです!」
と力強く宣言すると、
「ありがとうございます。」
と、公爵に嬉しそうに微笑まれてお礼を言われてしまった。
ーーどことなくエミリーちゃんも嬉しそうで、私も本当に嬉しくなる。
「エミリー様、是非仲良くしてくださいね。」
私はエミリーちゃんの手を握って笑いかけると、いきなり手を握ったからかエミリーちゃんが戸惑っていた。
「ーーあ! ごめんなさい。急に手を握ってしまって……。」
慌てて手を離して謝ると、最初は驚いていたエミリーちゃんも、「いいえ。」とはにかみながらも微笑んでくれた。
「(か、可愛い~~!)」
エミリーちゃんのはにかんだ微笑みにまたきゅんきゅんしてしまった。
ーーそんな二人を公爵は嬉しそうに見つめていた。
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