悪役令息の取り巻きに転生した俺乙

第6章

ああ

俺は学園に着いた途端に、男子トイレへと駆け込んだ。



「ゔ‥ぇ‥」



気持ち悪い‥胃がキリキリする‥

落ち着け‥こんなの、時間が経てばすぐに収まる。


「は、‥」



妹に‥家族に‥会いたいな‥


今までそんな事、考えた事もなかったのに
全て割り切って、ここで生活してきたんだ
夢のせいだ

あんな夢を見たから‥



私も‥もうすぐ向かいます‥か‥
何かが引っかかる。



はあ、考えすぎだ。やめよう。

今は、冷静になる事だけを考えなければ

俺は口をすすぎながら、鏡で青白い自分の顔を睨みつけた。




「エルーー」


「ッ、」



この、声




「大丈夫？辛いの？」



「ルー‥」




どうして、ここに