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第1章
純粋な彼は少女漫画主人公系男子
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そして振られて3日目。
ルーは諦めきれずに、その1くんに不器用ながらアタックを始めたのだが、
何故か
主人公くんが、ルーにちょっかいをかけてくるのだ。
確かに、このルーはゲーム内のルー・ドラゴンとは程遠い。
ゲーム内のルーは、気が強く、自分勝手な部分もあった(妹談)
だけど、今のルーは初めての恋に戸惑い、
一度は振られるが諦めきれず、
ライバルという壁へと純粋に挑戦する
少女漫画の王道的主人公ポジなのだ。
なにがルーを変えたのかは分からないが、
主人公くんを虐めたり陥れるような事は一切する気配がない。
むしろ、ルーに抱きつき、攻略対象達からの嫉妬を煽ろうとする魂胆が見え見えの主人公くんの方が、悪役に見える。
うむ、これは腑に落ちないな。
校舎裏、
泣きじゃくるルーを見て、考える。
その1くんはやめとけ。
ルーにそう言ってやりたいのだが、
ルーの涙を見ると、どうしてもその一言が言えないのだ。
「ふえ‥グスッ」
「ルー‥。大丈夫だって、ほら、俺の硬い胸でも使って。いらっしゃい!」
「う、ん‥」
「よしよし~、泣かないでルーくんや~。きっと明日はお弁当受け取ってくれるよ。俺も手伝うからさ~」
俺は胸の中のルーにウリウリと
頬を擦り付ける。
「ん、くすぐったいよエル‥。えへへ、エルがいてくれるから、明日も頑張れる気がするよ‥いつも、ありがとう。こんな僕と親友で居てくれて‥。」
「ん~?いいのいいの、いつでも頼って~。俺はルーの味方だからね~」
「うん‥ありがとエル‥」
やっと泣き止んだか。
本当にさ、悪役ポジはついてないんだから困るよね。
こんな優しい子になんて残酷な‥。
「あーあ、目がこんなに腫れちゃって‥。」
「大丈夫だよ‥冷やしたらすぐなおっ、!?」
ふと、ルーの顔が強張る。
俺は不思議に思い、その視線の先を追って、ピエロの仮面の下で顔を顰めた。
「ファイ!!どこまで行くんだよ!?」
「いいから付いて来い。」
「もうほんと!お前って強引なんだから!!!」
「強引な俺は嫌いか‥?」
「ッ!、き、嫌いじゃねえよ‥それがお前だろッ」
「ふ、流石俺のシオンだ。」
「だーかーらー!俺はお前のものじゃねえって言ってんだろ!!」
「ッ、誰だ?そこに居るのは」
「え?」
あ、やばい。気づかれちった。
はあ、
なんでこんな人気のない校舎裏に、その1くんと主人公くんが‥?
二人っきりでナニする気だったのよ?
その1くんと主人公くんが近づいてくる。
俺は、別にいいけど、
こんなところプライドの高いルーは見られたくないよな‥
よし、
相棒、出番だぜ‥。
俺は仮面を外し、
ルーの顔面に装着させる。
「え?エルッ?」
俺の使い回しで悪いねルー。
昨日洗浄したから、まだ綺麗なはず‥。
「俺の相棒、少しだけ預かっといて」
「で、でも、エルがッ」
「ルーが気持ち悪くないって思ってくれるなら、他なんてどうでもいいからーー」
「ッ」
さて、どうしようか。
「誰だ」
ルーは諦めきれずに、その1くんに不器用ながらアタックを始めたのだが、
何故か
主人公くんが、ルーにちょっかいをかけてくるのだ。
確かに、このルーはゲーム内のルー・ドラゴンとは程遠い。
ゲーム内のルーは、気が強く、自分勝手な部分もあった(妹談)
だけど、今のルーは初めての恋に戸惑い、
一度は振られるが諦めきれず、
ライバルという壁へと純粋に挑戦する
少女漫画の王道的主人公ポジなのだ。
なにがルーを変えたのかは分からないが、
主人公くんを虐めたり陥れるような事は一切する気配がない。
むしろ、ルーに抱きつき、攻略対象達からの嫉妬を煽ろうとする魂胆が見え見えの主人公くんの方が、悪役に見える。
うむ、これは腑に落ちないな。
校舎裏、
泣きじゃくるルーを見て、考える。
その1くんはやめとけ。
ルーにそう言ってやりたいのだが、
ルーの涙を見ると、どうしてもその一言が言えないのだ。
「ふえ‥グスッ」
「ルー‥。大丈夫だって、ほら、俺の硬い胸でも使って。いらっしゃい!」
「う、ん‥」
「よしよし~、泣かないでルーくんや~。きっと明日はお弁当受け取ってくれるよ。俺も手伝うからさ~」
俺は胸の中のルーにウリウリと
頬を擦り付ける。
「ん、くすぐったいよエル‥。えへへ、エルがいてくれるから、明日も頑張れる気がするよ‥いつも、ありがとう。こんな僕と親友で居てくれて‥。」
「ん~?いいのいいの、いつでも頼って~。俺はルーの味方だからね~」
「うん‥ありがとエル‥」
やっと泣き止んだか。
本当にさ、悪役ポジはついてないんだから困るよね。
こんな優しい子になんて残酷な‥。
「あーあ、目がこんなに腫れちゃって‥。」
「大丈夫だよ‥冷やしたらすぐなおっ、!?」
ふと、ルーの顔が強張る。
俺は不思議に思い、その視線の先を追って、ピエロの仮面の下で顔を顰めた。
「ファイ!!どこまで行くんだよ!?」
「いいから付いて来い。」
「もうほんと!お前って強引なんだから!!!」
「強引な俺は嫌いか‥?」
「ッ!、き、嫌いじゃねえよ‥それがお前だろッ」
「ふ、流石俺のシオンだ。」
「だーかーらー!俺はお前のものじゃねえって言ってんだろ!!」
「ッ、誰だ?そこに居るのは」
「え?」
あ、やばい。気づかれちった。
はあ、
なんでこんな人気のない校舎裏に、その1くんと主人公くんが‥?
二人っきりでナニする気だったのよ?
その1くんと主人公くんが近づいてくる。
俺は、別にいいけど、
こんなところプライドの高いルーは見られたくないよな‥
よし、
相棒、出番だぜ‥。
俺は仮面を外し、
ルーの顔面に装着させる。
「え?エルッ?」
俺の使い回しで悪いねルー。
昨日洗浄したから、まだ綺麗なはず‥。
「俺の相棒、少しだけ預かっといて」
「で、でも、エルがッ」
「ルーが気持ち悪くないって思ってくれるなら、他なんてどうでもいいからーー」
「ッ」
さて、どうしようか。
「誰だ」
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