未来の殺戮王は愛に溺れる

信心する神に選ばれ弄ばれています

9 未来の指針

初対面と同じ格好、スリットがヒラヒラ妖しく揺らぐシャツ姿で床に際どい胡座をかくレオン。
椅子に座って項垂れるツィード。
ザキムは、ツィードが知識を得るためにレオンと兵士で実践していたのだと言う理由を聞かされ頭を抱えた。
なぜ、ツィードの思考がそこに繋がったのか。
なぜ、主のためにレオンが日替りで兵士にフェラをするのか。
俺にはさっぱり理解できないっ
これが神殿の常識ならば、国として見過ごせない事態だっ
警護につけた兵士が、誰も拒まなかったことはそれより更に赦せることではないがっ
目の前で顔射した兵士は、対象者全員明日隊長室に居残るよう伝令も兼ねて解放している。
どう処罰してくれようか・・・ビキビキ額に青筋が浮かぶ。

「そ、そんなに怒られることだったんだな。
すまない、レオン」
「俺は大丈夫ですよ、ツィード様」

アルス絡みの問題が減ったと思ったら・・・問題児が増えた。
いや、王子相手では言えないこともこの二人になら言えるな。
物は考えようだ。
こいつらを何とかすれば、漏れ無く王子も更正できるんじゃないのか？
ザキムは、その真理に辿り着きニヤリと口角をあげ二人に向き直った。