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弥勒過去編(瑛二&白銀)
新学期 2
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「白銀、そろそろ喰いどきじゃねーの?」
明日は転入初日で新学期。
僕なら胃が痛くなりそうだけど、瑛二は緊張することもないらしい。
差し入れられた夕飯を全て食べきり、僕に膝枕を要求。
僕の顔を見上げながら、唇に手を伸ばしてくる。
「まだ、大丈夫です」
手で払って拒否。
冷静なふりで、欲しがる僕を隠す。
「俺は、喰いたいんだけどな」
・・・どこで仕入れてきたんだ、その色気。
見上げる顔から、あどけなさが消えている。
僕を抱いてしまったあの日から。
瑛二は急に大人びた。
瑛二から、好かれるのは嬉しい。
瑛二に求められてるだけで、僕の全部を明け渡したくなる。
「僕は食べ物じゃないよ」
「ばーか。
そんな顔で言っても説得力ねーよ」
ニヤリと笑う瑛二。
か、カッコよすぎるっっ
カッコよすぎて・・・食べたくなる。
自分のものにしたくなる。
鬼の属性に、僕の感情はどんどん引きずられる。
嘘はもちろん、言い訳も理由も削ぎ落とされて短絡的に繋がってしまう。
「お前が俺を喰いたいって言ったら、どんだけでも喰わしてやるよ?」
「あ・・・煽るなっ」
弟、であり、真名を預け、魂を預けている相手。
僕のために、神宮寺家から目をつけられてしまった弥勒家の当主。
せめて、弥勒家の当主としてしっかり勤められるよう。
僕に全力で瑛二を守らせてほしい。
なんとか、流されずにいないと。
僕は、瑛二のために生きる意味を見出せない。
僕のためにしか生きれなくなってしまう。
そのためにも、もっと瑛二には力をつけてもらいたい。
鬼落ちを気にして、僕が力のセーブをしなくていいように。
守りに集中できるように。
「もう、色薄れてんのにか?
貪欲な白銀らしくねーぜ?」
まだ僕にちょっかいをかけてこようとする瑛二を追い立てて。
僕は明日に備えて寝てもらった。
せめて、怪我をせずに帰ってきますように。
明日は転入初日で新学期。
僕なら胃が痛くなりそうだけど、瑛二は緊張することもないらしい。
差し入れられた夕飯を全て食べきり、僕に膝枕を要求。
僕の顔を見上げながら、唇に手を伸ばしてくる。
「まだ、大丈夫です」
手で払って拒否。
冷静なふりで、欲しがる僕を隠す。
「俺は、喰いたいんだけどな」
・・・どこで仕入れてきたんだ、その色気。
見上げる顔から、あどけなさが消えている。
僕を抱いてしまったあの日から。
瑛二は急に大人びた。
瑛二から、好かれるのは嬉しい。
瑛二に求められてるだけで、僕の全部を明け渡したくなる。
「僕は食べ物じゃないよ」
「ばーか。
そんな顔で言っても説得力ねーよ」
ニヤリと笑う瑛二。
か、カッコよすぎるっっ
カッコよすぎて・・・食べたくなる。
自分のものにしたくなる。
鬼の属性に、僕の感情はどんどん引きずられる。
嘘はもちろん、言い訳も理由も削ぎ落とされて短絡的に繋がってしまう。
「お前が俺を喰いたいって言ったら、どんだけでも喰わしてやるよ?」
「あ・・・煽るなっ」
弟、であり、真名を預け、魂を預けている相手。
僕のために、神宮寺家から目をつけられてしまった弥勒家の当主。
せめて、弥勒家の当主としてしっかり勤められるよう。
僕に全力で瑛二を守らせてほしい。
なんとか、流されずにいないと。
僕は、瑛二のために生きる意味を見出せない。
僕のためにしか生きれなくなってしまう。
そのためにも、もっと瑛二には力をつけてもらいたい。
鬼落ちを気にして、僕が力のセーブをしなくていいように。
守りに集中できるように。
「もう、色薄れてんのにか?
貪欲な白銀らしくねーぜ?」
まだ僕にちょっかいをかけてこようとする瑛二を追い立てて。
僕は明日に備えて寝てもらった。
せめて、怪我をせずに帰ってきますように。
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