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31 学園祭 side 渡
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寝ている笹部君と二人きりになった生徒会室。
静まり返った部屋に立ってたらな。
スースー笹部君の小さい寝息が気になって来た。
防音がしっかりしてるからやろな。
外から音楽も話し声も聞こえてこぉへん。
そうや、時計。
時間、時間。
今の内にやっとかんとな。
ポケットからスマホを取り出し、アラームの設定を忘れへんうちにしてしまう。
えーっと、16時に笹部君を起こして菊川君に連絡するから。
アラームは、15分前でえぇかな。
それまでは、ずっと二人きりなんかな。
皆、忙しそうやしな。
ここに来るまでは、二人きりになるのは気不味いやろなぁって心配もあったんやけど。
誤解も解けて、告白もされて、番の約束までした後やとな。
二人きりでいるのが嬉しい。
心臓がまたドキドキして来た。
笹部君の体調さえ良かったら、一緒に学園祭を巡回出来て楽しかったやろなぁって。
残念な気持ちはあんねんけどな。
学園祭は、来年もあるし。
その時は、生徒会役員も外れてるし。
一日中、ずーっと遊べるもんな。
来年まで、楽しみにしとこっ
もう一度しゃがんで、笹部君の顔を覗き込む。
あんなに赤かった顔も、今は色が引いてるわ。
そーっと、目尻の横に触れてみる。
ふふふ、ほんまによぉ寝てるね。
ピクリとも動かへん。
寝息も穏やかになったし、保健室は大丈夫そうやわ。
笹部君って、寝ててもこんなことしたら飛び起きそうなイメージ持ってた。
眠りが深いんかな。
それとも、しんどかったせいなんかな。
そうや!
こんなに眠りが深いんやったら、俺がしてみたかったことをしても起きひんかな?
思いついてしもたことに、ワクワクしてくる。
きっと、起きたときにビックリするんちゃうかな。
笹部君の頭をちょっとだけ持ち上げて、腕をその下に通して。
うん、うん、起きひんな。
そーっとそのまま、真上に頭を持ち上げて。
慎重に、ソファーと笹部君の間に出来た隙間へ身体を回転させながら腰を入れて。
えいやっ
ソファーに座ってしまう。
それから、笹部君の頭を下げて・・・よしっ、完成やっ
俺が、恋人が出来たらほんまはして欲しかった膝枕。
今は逆になってるけど、するのも全然悪くない。
笹部君の重みも、顔が真上から見放題なんもえぇわぁ。
あぁ、でもコレは目の毒やからな。
勝手に上げさせてもらうで?
手ぇ伸ばして、笹部くんの胸の上にあった右腕をずらして、下げ過ぎなジッパーを一番上・・・は、苦しいかな?
そこから5cmくらい戻して。
うん、これくらいにしとかななっ
それから、スースー寝てる笹部君を眺めてたらな。
昨日の夜、緊張して夜中に目が何度も覚めたせいやろな。
俺まで、寝てしもてた。
静まり返った部屋に立ってたらな。
スースー笹部君の小さい寝息が気になって来た。
防音がしっかりしてるからやろな。
外から音楽も話し声も聞こえてこぉへん。
そうや、時計。
時間、時間。
今の内にやっとかんとな。
ポケットからスマホを取り出し、アラームの設定を忘れへんうちにしてしまう。
えーっと、16時に笹部君を起こして菊川君に連絡するから。
アラームは、15分前でえぇかな。
それまでは、ずっと二人きりなんかな。
皆、忙しそうやしな。
ここに来るまでは、二人きりになるのは気不味いやろなぁって心配もあったんやけど。
誤解も解けて、告白もされて、番の約束までした後やとな。
二人きりでいるのが嬉しい。
心臓がまたドキドキして来た。
笹部君の体調さえ良かったら、一緒に学園祭を巡回出来て楽しかったやろなぁって。
残念な気持ちはあんねんけどな。
学園祭は、来年もあるし。
その時は、生徒会役員も外れてるし。
一日中、ずーっと遊べるもんな。
来年まで、楽しみにしとこっ
もう一度しゃがんで、笹部君の顔を覗き込む。
あんなに赤かった顔も、今は色が引いてるわ。
そーっと、目尻の横に触れてみる。
ふふふ、ほんまによぉ寝てるね。
ピクリとも動かへん。
寝息も穏やかになったし、保健室は大丈夫そうやわ。
笹部君って、寝ててもこんなことしたら飛び起きそうなイメージ持ってた。
眠りが深いんかな。
それとも、しんどかったせいなんかな。
そうや!
こんなに眠りが深いんやったら、俺がしてみたかったことをしても起きひんかな?
思いついてしもたことに、ワクワクしてくる。
きっと、起きたときにビックリするんちゃうかな。
笹部君の頭をちょっとだけ持ち上げて、腕をその下に通して。
うん、うん、起きひんな。
そーっとそのまま、真上に頭を持ち上げて。
慎重に、ソファーと笹部君の間に出来た隙間へ身体を回転させながら腰を入れて。
えいやっ
ソファーに座ってしまう。
それから、笹部君の頭を下げて・・・よしっ、完成やっ
俺が、恋人が出来たらほんまはして欲しかった膝枕。
今は逆になってるけど、するのも全然悪くない。
笹部君の重みも、顔が真上から見放題なんもえぇわぁ。
あぁ、でもコレは目の毒やからな。
勝手に上げさせてもらうで?
手ぇ伸ばして、笹部くんの胸の上にあった右腕をずらして、下げ過ぎなジッパーを一番上・・・は、苦しいかな?
そこから5cmくらい戻して。
うん、これくらいにしとかななっ
それから、スースー寝てる笹部君を眺めてたらな。
昨日の夜、緊張して夜中に目が何度も覚めたせいやろな。
俺まで、寝てしもてた。
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