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31 学園祭 side 渡
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えーっと、衣装を汚さへんように、先にメイクとウイッグ落としてねって言われてたやんな。
椅子に座って、朝に着替えたとき言われたことを思い出す。
ウイッグを留めてるピンをまず外してからウイッグ、の前にウサ耳やったわ。
あと、メイク落としのシートをたっぷり使って、化粧が残らへんように鏡で顔をじっくり見なあかんのやったな。
おかんから借りて家から持ってきてた鏡を見ながら、メイクを落としてくとな。
うん、ちょっと落ち着いたかも。
って、あれ?
めっちゃ、見られてる?
顔を上げたら、笹部君と目があってしもた。
笹部君、さっき立ち上がろうとして、俺がまだかかりそうやから寝なおそうとしたんやろか?
「・・・わっ、さ、笹部君、あの、急ぐし待ってな??」
笹部君、オレが泳げるようになるまで面倒みてくれるくらい責任感強いし。
今回も、無理して行こうとしてるんかもしれへんっ
慌てて立ち上がって、エプロン外して、ワンピース脱ごうとしたら尻尾を先に外すん忘れて引っかかってしもたっ
あー、焦ると倍時間かかるわっ
時計見たら、あと三分やった。
焦りたくないけど、焦ってまうっ
尻尾を外して、背中のジッパー下げてワンピース脱いで。
尻尾着けるためのベルトも取って。
なんとか衣装は脱げたから、あとは着るだけやなっ
トレーナーが前後ろ逆にならんようにだけ気をつけて、俺の中では最速マークの速さで着替え終わったっ
衣装とウイッグは代休明けの火曜日にクラスに持ってかなあかんしな。
衣装は簡単に畳んで紙袋に纏めてから笹部君の前まで走った。
時間は・・・壁時計を見たら、うん、大丈夫や。
「な、なんとか、1分前、やんな?」
って、笹部君、俺が着替えてる間に何があったん??
顔が真っ赤で、身体も震えてない?
肩でゼーゼー息してんで?
「なぁ、ヤバない?休まんとあかんのちゃう?」
そーっと肩に触れてみてんけど、熱い。
もしかして、熱が高いんちゃう?
ドキドキしてる場合やないわ。
保健室に行った方がえぇんちゃうかな?
心配してたら、笹部君がボソッと呟いた。
「ハッ、天使かよ」
天使?
天使って、なんのこと?
笹部君の熱で潤んだ瞳には俺しか映ってへん。
ってことは。
もぉー、こんなときやのに気をつこてくれんの?
笹部君の優しさに笑ってしまうやんか。
「ちゃうで。
さっきのは、アリスやで。
そんなしんどそうなのに、冗談とかえぇて。
気不味かったん、笹部君も気にしてくれてたん?」
うん、それやったら嬉しいなぁ。
笹部君、勘違いしてることに気ぃついてくれてたんかもしれへん。
誤解が解けてるんやったら、俺、めっちゃ嬉しいわってこのとき舞い上がってしもて。
笹部君の口元を隠してた手が外れて、その下に牙が見えたとき。
一瞬ビックリしてんけどな。
気ぃ抜き過ぎたせいやろなぁ。
もっと近くで見たいって欲求に勝てへんくて、思わず顔を俺から寄せてしもててん。
それで、それでな。
俺、笹部君から告白されてしもたぁ~
椅子に座って、朝に着替えたとき言われたことを思い出す。
ウイッグを留めてるピンをまず外してからウイッグ、の前にウサ耳やったわ。
あと、メイク落としのシートをたっぷり使って、化粧が残らへんように鏡で顔をじっくり見なあかんのやったな。
おかんから借りて家から持ってきてた鏡を見ながら、メイクを落としてくとな。
うん、ちょっと落ち着いたかも。
って、あれ?
めっちゃ、見られてる?
顔を上げたら、笹部君と目があってしもた。
笹部君、さっき立ち上がろうとして、俺がまだかかりそうやから寝なおそうとしたんやろか?
「・・・わっ、さ、笹部君、あの、急ぐし待ってな??」
笹部君、オレが泳げるようになるまで面倒みてくれるくらい責任感強いし。
今回も、無理して行こうとしてるんかもしれへんっ
慌てて立ち上がって、エプロン外して、ワンピース脱ごうとしたら尻尾を先に外すん忘れて引っかかってしもたっ
あー、焦ると倍時間かかるわっ
時計見たら、あと三分やった。
焦りたくないけど、焦ってまうっ
尻尾を外して、背中のジッパー下げてワンピース脱いで。
尻尾着けるためのベルトも取って。
なんとか衣装は脱げたから、あとは着るだけやなっ
トレーナーが前後ろ逆にならんようにだけ気をつけて、俺の中では最速マークの速さで着替え終わったっ
衣装とウイッグは代休明けの火曜日にクラスに持ってかなあかんしな。
衣装は簡単に畳んで紙袋に纏めてから笹部君の前まで走った。
時間は・・・壁時計を見たら、うん、大丈夫や。
「な、なんとか、1分前、やんな?」
って、笹部君、俺が着替えてる間に何があったん??
顔が真っ赤で、身体も震えてない?
肩でゼーゼー息してんで?
「なぁ、ヤバない?休まんとあかんのちゃう?」
そーっと肩に触れてみてんけど、熱い。
もしかして、熱が高いんちゃう?
ドキドキしてる場合やないわ。
保健室に行った方がえぇんちゃうかな?
心配してたら、笹部君がボソッと呟いた。
「ハッ、天使かよ」
天使?
天使って、なんのこと?
笹部君の熱で潤んだ瞳には俺しか映ってへん。
ってことは。
もぉー、こんなときやのに気をつこてくれんの?
笹部君の優しさに笑ってしまうやんか。
「ちゃうで。
さっきのは、アリスやで。
そんなしんどそうなのに、冗談とかえぇて。
気不味かったん、笹部君も気にしてくれてたん?」
うん、それやったら嬉しいなぁ。
笹部君、勘違いしてることに気ぃついてくれてたんかもしれへん。
誤解が解けてるんやったら、俺、めっちゃ嬉しいわってこのとき舞い上がってしもて。
笹部君の口元を隠してた手が外れて、その下に牙が見えたとき。
一瞬ビックリしてんけどな。
気ぃ抜き過ぎたせいやろなぁ。
もっと近くで見たいって欲求に勝てへんくて、思わず顔を俺から寄せてしもててん。
それで、それでな。
俺、笹部君から告白されてしもたぁ~
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