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19 夏休み side 陸
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「これもな、かなちゃんとみこちゃんとオソロやねん。
かなちゃんはにゃんこで、みこちゃんはわんこ。
進級祝いで買ってん」
ヘヘッと嬉しそうに笑い、声も口調も一気に弾んだ。
なんでもオソロ、とか。
俺が思ってるより仲が良いのか。
Ω相手に屈託がない三枝は、番を一生の宝にしたい俺にとって見ていて気持ちが良い。
まぁ、コイツの場合は、おかしな小説の影響を受けすぎてるだけなんだろうがな。
番に夢見んのも大概にしとけよと、当事者としては言いたくなるがコイツには関係ないことだ。
ハイハイ、良かったなぁと流しとく。
かなちゃんに独占欲丸出しのあの菊川が、お揃いとかよく赦したな。
「このウサギはかなちゃんがな、勧めてくれてん。
俺、ウサギ好きキャラとかやないで?」
「学園祭の時に、耳まで着けてたのにか?」
部活で頼まれたにしても、女装にウサギ耳ってなかなか出来ねーだろ。
頭の上で、両手を立ててウサギ耳を揶揄する。
即座にからかったら、ビビらずにぷくっと頬が丸くなっていた。
調子が戻ってきた三枝に、俺も調子が戻ってくる。
こんなβに、ビクビクしてるなんて俺らしくねーわ。
「あれは、先輩命令やってんもんっ
あ、でもな」
三枝は、トンッと軽くだが俺にわざと肩をぶつけてヘラァと笑った。
三枝の馴れ馴れしい態度には、腹もたたないくらい慣らされたな。
「なんだよ?」と諦めて聞いてやる。
「笹部君にもろた、あのでっかいウサギの人形わな。
俺、好きやで」
・・・そうだな。
需要と供給。
ソレがたまたま一致してる仲だもんな。
一瞬で冷えた気持ちが目付きにも出てたらしい。
三枝の顔が強張ったのはわかったが、そこまでフォローする気はない。
かなちゃんはにゃんこで、みこちゃんはわんこ。
進級祝いで買ってん」
ヘヘッと嬉しそうに笑い、声も口調も一気に弾んだ。
なんでもオソロ、とか。
俺が思ってるより仲が良いのか。
Ω相手に屈託がない三枝は、番を一生の宝にしたい俺にとって見ていて気持ちが良い。
まぁ、コイツの場合は、おかしな小説の影響を受けすぎてるだけなんだろうがな。
番に夢見んのも大概にしとけよと、当事者としては言いたくなるがコイツには関係ないことだ。
ハイハイ、良かったなぁと流しとく。
かなちゃんに独占欲丸出しのあの菊川が、お揃いとかよく赦したな。
「このウサギはかなちゃんがな、勧めてくれてん。
俺、ウサギ好きキャラとかやないで?」
「学園祭の時に、耳まで着けてたのにか?」
部活で頼まれたにしても、女装にウサギ耳ってなかなか出来ねーだろ。
頭の上で、両手を立ててウサギ耳を揶揄する。
即座にからかったら、ビビらずにぷくっと頬が丸くなっていた。
調子が戻ってきた三枝に、俺も調子が戻ってくる。
こんなβに、ビクビクしてるなんて俺らしくねーわ。
「あれは、先輩命令やってんもんっ
あ、でもな」
三枝は、トンッと軽くだが俺にわざと肩をぶつけてヘラァと笑った。
三枝の馴れ馴れしい態度には、腹もたたないくらい慣らされたな。
「なんだよ?」と諦めて聞いてやる。
「笹部君にもろた、あのでっかいウサギの人形わな。
俺、好きやで」
・・・そうだな。
需要と供給。
ソレがたまたま一致してる仲だもんな。
一瞬で冷えた気持ちが目付きにも出てたらしい。
三枝の顔が強張ったのはわかったが、そこまでフォローする気はない。
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