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ど・・・え?
んん???
頼子さんも、道成さんも、三枝がΩだと既に知っていた、のか?
バース性の変更報告も終わっている・・・と、言う話をされていたような?
三枝に、Ωにしか見えない光が見えたから俺は疑いを持ち、樟葉は確信していた。
それよりも先に、御両親は気付いて・・・あぁ、そんなことを考えている場合じゃない!
まずは、三枝をΩにしてしまったことを謝らないと!
三枝からそっと手を離し、椅子から立ち上がる。
驚いた四人に心配そうに見つめられる中、俺は両手を身体の横に真っ直ぐに下ろし、指先まで正した状態で深々と頭を下げた。
「あの、申しわけありません。
俺が近くいたせいで、三枝をΩにしてしまったんだと思います」
「えぇ?!
かなちゃん、何を言い出すん?
そんなわけないやん!
Ωはうつるようなもんちゃうで?」
ガタガタ椅子を蹴って立ち上がる三枝。
泣いていたせいで、声はグズグズだ。
「だが、高校に入ってから三枝の環境は大きく変わっただろう?
βばかりだった環境が、俺が三枝に近付いたせいで崩れた可能性はある」
「そんなわけないやん!」
三枝から「頭を上げてぇや」と腕を引っ張られるが、御両親に怒鳴られるくらいして貰えないと・・・
だが、頼子さんから掛けられた言葉は。
「もぅ、なんでかなちゃんが謝んの??
渡も言うたけど、そんなわけないやん」
ふふふっと、俺の謝罪を明るく笑い飛ばすものだった。
んん???
頼子さんも、道成さんも、三枝がΩだと既に知っていた、のか?
バース性の変更報告も終わっている・・・と、言う話をされていたような?
三枝に、Ωにしか見えない光が見えたから俺は疑いを持ち、樟葉は確信していた。
それよりも先に、御両親は気付いて・・・あぁ、そんなことを考えている場合じゃない!
まずは、三枝をΩにしてしまったことを謝らないと!
三枝からそっと手を離し、椅子から立ち上がる。
驚いた四人に心配そうに見つめられる中、俺は両手を身体の横に真っ直ぐに下ろし、指先まで正した状態で深々と頭を下げた。
「あの、申しわけありません。
俺が近くいたせいで、三枝をΩにしてしまったんだと思います」
「えぇ?!
かなちゃん、何を言い出すん?
そんなわけないやん!
Ωはうつるようなもんちゃうで?」
ガタガタ椅子を蹴って立ち上がる三枝。
泣いていたせいで、声はグズグズだ。
「だが、高校に入ってから三枝の環境は大きく変わっただろう?
βばかりだった環境が、俺が三枝に近付いたせいで崩れた可能性はある」
「そんなわけないやん!」
三枝から「頭を上げてぇや」と腕を引っ張られるが、御両親に怒鳴られるくらいして貰えないと・・・
だが、頼子さんから掛けられた言葉は。
「もぅ、なんでかなちゃんが謝んの??
渡も言うたけど、そんなわけないやん」
ふふふっと、俺の謝罪を明るく笑い飛ばすものだった。
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