ヘタレαにつかまりまして ２

10 入籍

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俺とヤマは、清人さんから会場の最終確認で合格を貰ってから一度東の離れに戻っての参加。
俺と菊川家の皆は、清人さんデザインの黒いディレクターズスーツ、飛鳥さんはベイビーピンクのフレアドレス。
清人さんの家族として、一緒のアイアンテーブルに座っていた。

歩いてきた二人に｢おめでとうございます｣と告げたら、清人さんからは甘い微笑み、遥馬さんは口をパクパクさせながら泣かれてしまった。

始めに人前式での誓いがあり、読み上げたのは澪さんと陽太さん。
誓いあった二人は、甘くて深くて長いキスの後に入籍の届出書にサイン。
こちらが直視してよいのか迷うくらいトロトロに蕩けた遥馬さんは、足元がフラフラしていて清人さんに支えながら書いていた。

保証人欄には、遥馬さんのお兄さんと飛鳥さんがサイン。
そのまま、使用人が役所に届けに走った。
その後は、プログラムは特に無し。
歓談で、入れ替わり立ち替わり二人に話しかけたり、参加者同士で初めましてや久し振りと盛り上がる。

無事に届出が完了したと知らせが入った瞬間に、花びらが舞う巨大クラッカーをヤマと俺で盛大に鳴らした。
ゲストには、西の離れが宿泊に用意されていたから、会場では足元にライトを設置し、夜空の下でもパーティは暫く続いた。