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10 入籍

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三人にはすぐ追い付くことが出来たが、その前にいるはずの笹部の姿は見えなかった。
クラスも違うし、さっさと行ってしまったんだな。


「そう言えばみこちゃん、もうすぐ期末テストやけど大丈夫?
部活の先輩から聞いたんやけど、二年だけ期末テストが早いのは夏休み前にある修学旅行の日程が関係してるんやて。
でな、点数が悪いと・・・修学旅行が補講合宿に変わるんやて」


芝浦のやや後ろを並走しながら、三枝は去年の勉強会での日々を思い出したのか、話ながら声が段々深刻な響きに変わっていく。
修学旅行代金はきちんと積立てられているし、行けないなんてよっぽどの事態だろう。
樟葉の点数が悪いとは言え・・・


「・・・え、え、それって、あの、先生からも言われたんだけどぉ、頑張れって言う意味じゃ無かったのぉ・・・ほ、本気なのかなぁ?」


芝浦の背中から、震えて泣きそうな声が聞こえてきた。
既に教師から言われていたのかっ
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