ヘタレαにつかまりまして ２

8 友達 side 渡

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｢かなちゃんが心配してくれてるんやけど、桂木君は友達としてやって言ってくれてるからな。
一回くらい行こうかなぁって｣


あれ、なんか、俺、言い訳みたいになってる？
聞かれてもいぃひんのに、口が勝手に動いてた。
笹部君は、パクンとチョコタルトを口にしたのに笑顔にならへん。


｢かなちゃんが手配してるなら、万一襲われそうになってもなんとかなる、か｣

｢襲われるやなんて、そんなんあらへんよ。
かなちゃんも笹部君も心配しすぎちゃう？｣

｢まぁ、αの男がわざわざβの男に手を出すとか耳にしたことはないが、アレは本気だろ？
三枝は菊川の群れの一員、群れの全員がお前を守るのは当たり前。
なんか不味いことになる前に、ちゃんと言えよ？｣


笹部君の顔は真剣。
あれ、思ったより二人になんのは止めた方がよかったんかな・・・今さらやけど、不安になってくるやんっ