ヘタレαにつかまりまして ２

8 友達 side 渡

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｢まだ、一人では難しいんやもん。
教えて貰うまで、頭ではそんなん起こらんってわかってんのに、プールサイドから水面見てるだけで、水に襲われたり引きずり込まれる感じがしてめっちゃ怖かってん。
そん頃に比べたら大分進歩してんねんで？
25m、補助いらんなったもんっ｣

｢はぁ・・・口尖らせてる先輩が可愛すぎる・・・じゃ、なくて！
俺とも遊んでくださいよ！！｣


キリッと眉を寄せて言い直しても、聞こえてもうたし！
もぉ、可愛いとか止めて欲しいっ
俺、男の子やしっ
桂木君のこと、苦手になりそうであんまり告白されたん意識せんようにしてんのに・・・俺ら友達なんやろ？
菊川君に、｢まずは友達｣とか言ってたけど！
｢まずは｣って、その先は無いで？

こんなんちょいちょい漏らされたら、友達にもなれへんやん。