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6 風邪

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ヤマのフェロモンがまとわりついてきて、早く膝を曲げて腰を突き出せと迫ってきても。
俺の背中には、ヤマの本体がベッタリと張り付き体重まで乗せてきている。
一ミリも離れたくないと伝えてくる。

膝を曲げようにも、足はヤマの足に挟まれているからそんな隙間なんて無い。
無いのに、ヤマのフェロモンは曲げろと内腿を撫でるような感覚を俺に与えて啼かせてくる。
「突いてやる」「啼かせてやる」「喰らってやる」、なんて。
身震いでどうにかなりそうな期待をさせて、無茶を迫るなぁっ

もぅ、俺に何をさせたいんだ、バカぁ!

グズグズにすすり泣いても、許してくれない。
フェロモンと身体は同じヤマの意志で動いている筈なのに、間に挟まれて身動きが叶わないのが辛い。
どっちにも応えたいのに・・・

ヤマは、挟んだ指に蕾を見失わないよう力を込めて、胸を覆っていた掌をグニグニ動かし始めた。
ゆらゆら、ゆらゆら。
あやすように繋がった腰も揺らして、俺の身体を全身で捏ねる。

ヤマのフェロモンも、それに合わせて質を変えた。
身体の支配を解いて、俺の身体をやんわり包み込んでくる。


「あ、ふぅ・・・」


一転、両方から優しい動きを与えられ、俺はほぅと溜め息を漏らした。
緩慢な動きと、揉まれながら引っ張られる蕾への刺激が堪らない。

揺らされた振動で、俺のくったりと萎んで力を無くしているぺニスがシーツと身体に挟まれてクチュクチュ音を鳴らしたがそこに変化は無い。

既に、勃起する機能まで搾り取られ空っぽだ。
ヒクヒク、鈴口が開いていても、一滴も中から出てこない。
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