ヘタレαにつかまりまして ２

4 新入生

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｢お兄ちゃんとこれからもよろしくお願いしますねっ
あぁ、そうだわ、お兄ちゃん！
今みたいにみこちゃんが走り出したら、ちゃんとフォローに回らないとダメでしょ？
柴田さんに任せてばかりで情けないなぁ｣


どうやら、柴田とは顔見知りらしい。
芝浦妹は、何か言いたげな兄を無視して柴田と短く言葉を交わすと手を振りながら友達が待つ席に去っていった。


｢｢あれが、アイドル凛ちゃんかぁ｣｣


松野の両脇にいた海と空は、その背中にボソッと呟く。
松野は、視線をすぐに離さない二人に尋ねる。


｢なんだ・・・気になるのか？｣

｢田栗ちゃん程じゃないけど、有名人だからね｣

｢芸能人だからね｣


ニコッと同じ顔で笑うと、二人の興味は今日食べるランチメニューに移った。