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番外編
お酒に御用心 19
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柄にもないことをしなくてはならない現状を思い詰め、今にも死にそうな顔の雪さんからキスをして貰った世良ちゃんは僕達からされたときより嬉しかったようです。すっかり雪さんが気に入って、その場から離れようとしません。
雪さんの胡座を椅子がわりに、お腹に持たれて「ハンバーグ食べたいッ」「ジュース取って」とご飯まで食べるようです。これには、雪さんもそこまで対応できないと思ったんでしょう。
「ちょ、おぃ、嵐っ
この弟、何とかしろよっ」
「良いじゃないですか。
予行練習になりますよ」
シレッと応える嵐の頭を、顔を真っ赤にした雪さんがパシンと叩く。Ωがαの頭を叩く行為に見ているこちらはヒヤッとしましたが。された本人、嵐は気にも止めず。口の端を少しあげて、「いっぱい食べさせてもらえよ」と世良ちゃんを煽って今度は背中を叩かれています。
疾風様は、その様子を一瞥しましたがすぐに興味をなくされたようです。ふわふわと酔いに任せて笑っている由良に微笑み返されていました。もちろん、微笑み返された由良はポーッとその顔に見惚れてましたよ。
世良ちゃんを除く子どもは、疾風様の群れから出て青嵐の下に属してますからね。その中で起こっていることまで感知されないんでしょう。
「何で行ったっきりで戻ってこないんだ!」
焼きたてのクロワッサンを山盛り籠に入れ、追加のワインを持ってきた青嵐。一人で用意しているのに、「ビーフシチューはまだ?」「お土産のチーズが足らな~い」と感謝もされずに風花と風音からは追加オーダー。ブツブツ良いながらも、大人しく台所に帰っていきました。
青嵐は、群れのリーダーではありますが。僕達一人一人は並の人間より格上ですし、大人しく縛られるような性格でもないですからね。面倒見が良い青嵐が、一番働き者ですね。
雪さんの胡座を椅子がわりに、お腹に持たれて「ハンバーグ食べたいッ」「ジュース取って」とご飯まで食べるようです。これには、雪さんもそこまで対応できないと思ったんでしょう。
「ちょ、おぃ、嵐っ
この弟、何とかしろよっ」
「良いじゃないですか。
予行練習になりますよ」
シレッと応える嵐の頭を、顔を真っ赤にした雪さんがパシンと叩く。Ωがαの頭を叩く行為に見ているこちらはヒヤッとしましたが。された本人、嵐は気にも止めず。口の端を少しあげて、「いっぱい食べさせてもらえよ」と世良ちゃんを煽って今度は背中を叩かれています。
疾風様は、その様子を一瞥しましたがすぐに興味をなくされたようです。ふわふわと酔いに任せて笑っている由良に微笑み返されていました。もちろん、微笑み返された由良はポーッとその顔に見惚れてましたよ。
世良ちゃんを除く子どもは、疾風様の群れから出て青嵐の下に属してますからね。その中で起こっていることまで感知されないんでしょう。
「何で行ったっきりで戻ってこないんだ!」
焼きたてのクロワッサンを山盛り籠に入れ、追加のワインを持ってきた青嵐。一人で用意しているのに、「ビーフシチューはまだ?」「お土産のチーズが足らな~い」と感謝もされずに風花と風音からは追加オーダー。ブツブツ良いながらも、大人しく台所に帰っていきました。
青嵐は、群れのリーダーではありますが。僕達一人一人は並の人間より格上ですし、大人しく縛られるような性格でもないですからね。面倒見が良い青嵐が、一番働き者ですね。
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